2008年の近況集21

  • 2008年10月14日
     この10月12日・13日の連休、某所へ行っておったのでネタはできたのですが、 その内容を書くべきかどうか、少し調べてからにします…。
     そこで、今日はネタがないときの為に書いておいたのをUPしておきましょう。

  • 京都府京都市
    西京区
    2006年04月07日
    採集・展翅:西口 隆
    京都府京都市
    西京区
    2006年04月07日
    採集・展翅:西口 隆
    京都府京都市
    西京区
    2006年04月18日
    採集・展翅:西口 隆
    京都府京都市
    西京区
    2006年04月18日
    採集・展翅:西口 隆

     いよいよネタが無くなってきたので、ギフチョウ標本画像集の充実を図ろうと、 画像を加工したり、TAGの打ち直しをしたりしています。
     今年は上のような感じで行こうかな、っと…。

     箸にも棒にもかからん「たわごと文章」を添えたページには、 下の[京都府とその近隣府県のギフチョウ画像のページ]からお入りください。

     と、サーバーにUPした時点で、ギフチョウ画像が表示されない…。
     原因は「他のサイトから画像へ直接リンクをしている」ですわ。 (FC2のケチ…)
     ということなので、小さい画像のみ、他のサーバーに移動して表示できるようにしておきました。 リンクの大画像を表示する場合はお手数ですが、 下の[京都府とその近隣府県のギフチョウ画像のページ]から入り、 『京都府ギフチョウ25(京都市西京区産その十一・4個体)』をクリックしてください。

  • 2008年10月16日

     前にも書きましたが、k*nk*nさんのブログで
     「海を背景にシルビアシジミを撮れないものか考え始めました。」
    とありました。
     そして、この『海を背景に』という文言が、私の琴線に触れてしまったんです。

     ・利尻島ペシ岬でのゴマシジミ採集。
     ・屋久島は尾之間の海沿い。しゃがみながらミナミコモンを見つめていた19の夏。
     ・福井県若狭湾沿いのギフチョウ採集。
     ・対馬は豆酘崎での五目採り。
     ・南の島々で迷蝶狙い。

    などなど、海を見ながら、そして潮騒の音を聞きながらの採集を経験しておりますが、 これがまた、とっても気持ちがよろしい。そう、私は海の近くでの採集が大好きなんです。

     という訳で10月12日・13日の連休に行ってきたのは島根県の島根半島。 狙いはもちろんシルビアシジミです。

    「たったこれだけかいな?引っぱろうという魂胆が見え見えやねぇ〜」
    ですよね。
     ハイ、その通りでございます。

  • 2008年10月18日
     島根半島のシルビアシジミ、公表されている記録地点としては、 半島の東と西に偏り、中央部分での記録が見当たりません。
     これは何故なのでしょうか?単に調査されていないから、という可能性もありますが、 この空白部分には、シルビアシジミの生息に適さない何かがあるのかも知れません。  また反対に、東西の離れた地点で記録されているということは、 場所的には離れているにもかかわらず両者に共通する何かがあるのかもしれません。

     事前に、私がアタマの中で妄想するにしても、「生息に適さない条件」を類推するより 、記録されている地点それぞれに「共通する条件」を調べるのが常道でしょう。
     先ず、記録されている場所が海のすぐそばであるという事が共通していますね。 そしてその場所は、陸地が海に突き出た場所、即ち地形図上の地名には 「鼻」とか「崎」とか「島」という文字が含まれておる場所よろしいようです。
     ところがこのような文字を含む地名は、島根半島には、いーぱいあります。 限られた時間でそれを全部調べる訳には参りませぬ。探索候補地の絞込みをしなければなりません。
     そこで今回は、絞込み条件として「地質」を選びました。

     調べてみるとシルビアシジミの記録がある東西の地点には、「成相寺層」という共通項がありました。
     この「成相寺層」について更に調べてみると、
    [成相寺層は黒色泥質岩を特徴とし大量の流紋岩溶岩・火砕岩を挟んでいる。] (地質ニュース第379号66ページより引用。←といってもネット上のPDFファイルからですが)
    と書かれておりました。
     ということで、ここから得意の短絡的妄想の始まりです。

    ・この「成相寺層」は海成層だそうな。ということは海のそばあった場合、
     泥質部が先に海蝕を受け、挟まれていた流紋岩溶岩・火砕岩が露わに
     なっているだろう。
    ・波涛と強風をまともに受ける場所に在る流紋岩溶岩・火砕岩の表面は、
     表土が薄く、木本等が生えることはできないだろう。
    ・ということは、生えている植物として、膝丈程度のイネ科植物が限度。
     上手くすればシバ草原になっているかもしれない。
    ・シバ草原=シルビアシジミのポイント。
     「うわっ、地図を見てると、ポイントだらけやん。展翅板が足らんなぁ…」

     妄想ここに極まれり、でございます。

  • 2008年10月21日
     9月の連休に隠岐行きの船に乗った時、七類港までは来ましたが、 島根半島での採集はこれが初めてになります。
     皆さんご存知のように、土地勘の無い場所での非普通種の探索は、 かなり厳しいものがあります。妄想から抜け出し、冷静に考えると、 未だシルビアシジミの気持ちがよく判っていない私にとって今回の探索は、 かなりハードルが高いであろうと予想されます。
     もちろん1/25000地形図には、シルビアシジミの記録がある地名を 事前に押さえてはおきましたが、今でも確実に生息しているかどうかは全く判りません。
    (と言うか「あの辺りって、今でも居てるの?」 って聞いて行くのは潔くないような気がするもので…)

     けれども、とりあえずは公表されている地名の所まで行って、 居る(居た)であろうポイントを探し、この地域の生息環境を把握しておかねばなりません。

     何度か見当違いの磯歩きを強いられましたが、 どうにかポイントと思われる場所に到着。
    ←が生息環境になります。
     海からほぼ垂直に立ち上がった崖の一部がテラス状になり、 そこが草付きになっています。

     山ゴマ・ファイトを思い出し、あの草付きへGO!でございます。
     崖に貼り付き、ゆるゆると海面に対して平行移動。このテラス付近まで辿り着き、 ビビリながら撮って来たのがこの画像です。
    ←な感じでミヤコグサが生えていました。
     この画像には写っていませんが、同所的に多肉質の植物(おそらくタイトゴメ) も生えており、どちらかと言うとクロツバメシジミのポイントのような感じです。
    (私、海のクロツってあまり経験がないのでエエかげんな感想ですが…)

     ある程度このような環境であろうとは予想しておったのですが、 ここまで生息環境が孤立しているとは思っていませんでした。
     即ち、生息地が円の中心に在ると仮定すると周囲200°が海で、残り160°は樹林。 その上、似たような環境はこの近くに全くありませんでした。
     よくもまあ、こんな狭い所で、しかも現在に至るまで世代を繰り返してきたものだ! と感動してしまいました。

  • 2008年10月23日
     10月12日の出来事で10月23日まで話しを引っぱり、しかも能書きたらたら書いといて、 まさか「海を背景のシルビアシジミ」は撮れませんでした…、 てな事になるんとちゃうやろな?と思っておられるでしょうが、違います。

     どうだっ!でございます。
     私にだって、狙った生態画像(海ビア)が撮れるんです!
     すんません、チョッと自慢させていただきました。(公表済みの地名で撮ったのでホントは自慢にならないけど…)
     シルビアシジミに枯れ草が被ってるやん…とか、バックの水面はホンマに海かぁ? というお声が聞こえなくもないですが、基本姿勢は『採る!』の私が撮った画像です、 まあ、こんなもんでしょう。