2008年の近況集22

  • 2008年10月25日
     思いっきり引っぱった、10月12日島根半島のシルビアシジミのお話しも、 今回でおしまいにします。

     10月21日にUPした環境画像内、狭いテラスの草付きでも、 確かにシルビアシジミは飛んでおったのですが、撮るはもちろんの事、 怖くて採ることすらできませんでした。(ベニモンカラスや山ゴマなら納得の崖面行動ですが、 シルビアでコレをするとは思ってもみませんでした)ということで、 10月23日にUPした画像は、崖面に貼り付いて撮ったのではなく、 もう少し足場の良い場所にやって来た個体を撮影したものです。 (足場が良いと言っても、夢中になってるとけっこうアブナイ)
     本当は、10月23日の「辛うじて海が背景のシルビアシジミ」の他に、 背景が海だと確実に判る画像もあるのですが、あまりにも場所があからさまになってしまうので、 あの画像にしておきました。

     最後に、リコーのコンデジを持つと、どうしても写したくなる大接近画像をUPしておきましょう。
     背景が海の代わりと言ってはなんですが、シルビアシジミの背景に タイトゴメとミヤコグサを写し込みました。
     このタイトゴメが背後に写っていることによって、これらの画像が、 「海のシルビアシジミ」であることを信じてもらえると思います。

     どーでもよいことですが、今回の総走行距離は918.7km。 消費したガソリンは53.8Lだったので、約17km/Lの燃費でした。
     燃費を上げようと、かなり気をつかって運転したのですが、 軽トラのように20km/Lという訳にはいきませんでした。

  • 2008年10月28日
     成功体験の快感は、同じような行動を何度も私にとらせたりします。

     という訳で、かなり前のお話しになりますが10月19日の日曜日は、 鳥取県〜兵庫県にかけての海岸線に行ってきました。狙いはもちろん、海のシルビアシジミです。

  •  この岩場ではタイトゴメと同所的に、へばり付くような感じでミヤコグサが生えていた。

    鳥取県岩美郡岩見町大羽尾浦富海岸

     島根半島で海のシルビアシジミの生息環境を学習してから以降、
    「もしかすると、元々シルビアシジミの生息環境って、海沿いかぁ?」
    という考えがアタマの中を支配するようになりました。この理由を得意の妄想に基づき述べてみましょう。

     本種の主たる食草であるミヤコグサが、ムギ類の栽培と共に渡来した 史前帰化植物であるとされている事は承知しております。
     ところが、島根半島で海岸の岩場に生えているミヤコグサを見て以降、 現在日本各地に生えているミヤコグサの『全て』が、本当に「史前帰化植物」 由来のものであるものかどうか疑わしく思えてきました。
     もちろん、ムギ類の栽培と共に渡来したミヤコグサもあったのでしょうが、 元々、海岸の岩場に自生していたミヤコグサもあったハズです。(断言してはイカンよね…、けど妄想だから)
     また、渡来のミヤコグサに付随して、海外からシルビアシジミが持ち込まれたとはチョッと考えられません。 土着のシルビアシジミというものが居たハズです。(これまた断言してはイカンよね…、けど妄想だから)
     ならば何処に居たのか?「それは海岸の岩場です」というのが私の回答になります。 日本列島が成立して以降、シルビアシジミ本来の生息形態というのは、 海岸の岩場に生える微々たる量のミヤコグサに依存し、世代を繰り返していたのだと思っています。
     こうして細々と生きていたシルビアシジミではありますが、突然、××××年前にチャンス到来。 人間が耕作地広げて行くと同時に、海外由来のミヤコグサも各地に拡散。 これを追うようにして本種は分布を広げて行ったのではないでしょうか。 (海岸の岩場に居たのがどうやって耕作地まで飛んで行ったんや? って突っ込まれると困るんですけどね…)

     ふぅ〜、妄想を文章にするのは疲れますわ。

  • 2008年10月30日
     前回、訳のわからん私の妄想をウダウダ書きましたが、生態図鑑をよく読んでみると、 本種の生息環境としてしっかり『海浜』が挙げられております。
     島根半島に行くまでは私のアタマ中で、この『海浜』と表現された場所を、 「砂浜」に近い草地だと理解しておったのですが、どうやら、 「磯の岩場」も含まれると考えた方が良さそうです。
     集落に近く、人々が容易に近寄れる「砂浜」という場所は、環境を悪くする方向での人手が入り易く、 元々生息していたとしても、良好な生息環境が継続し難いと思われます。ところが反対に「磯の岩場」は、 大規模な海浜整備事業でもない限り、その環境は昔から維持されているものと推定されます。
     ということで現地に赴き、1/25000地形図で目星を付けた「磯の岩場」に行こうと試みたのですが、 海と急峻な岩壁等に阻まれ、目的の場所にはなかなか到達できませんでした。 また、到達できたとしても、岩質が主な原因だと思いますが、ミヤコグサの生えるようなシバ草原って、 ほとんどと言ってよいほど無いんですよね〜。

     ハズレの「磯の岩場」を何ヶ所か訪れた後、↑場所に到達した瞬間、 「これは採れた!」と思いましたわ…。

     こんな風に美味しそうなミヤコグサがけっこうな量で生えており、 見るからに海ビアのポイントといった佇まいです。
    「これは居るでぇ、兵庫県とはいえ、北部での記録はほとんど無かったハズやから、 新市町村ラベルやな♪」と、いつものようにオメデタイ私です。

     …結果、皆様が思っておられる通り、完封のNull。全く見られませんでした。
     まあ、こんなもんだとは思いますが、気になるのは遠景の島。 写っている島の中央上部が良さそうな雰囲気です。うむぅ〜、ですな。

  • 2008年11月01日

     ↑のようなスケジュールで予約が成立しておったのですが、 今回は全てキャンセル。今日は仕事をしております。
     上記の予定通り八重山に行っておれば、まだまだネタも生まれてきたのでしょうが、 今年の採集絡みのお話しは、10月19日のシルビアnullネタでおしまいですな。
     連休明けは何を書けばよいのやら…。

  • 2008年11月04日
     素直に何も書くことがございません。

     先の連休は宮城県仙台市に行ったので、「仙台名物牛タン」 のレポートぐらいなら書けるだろうと思っておったのですが、書けません。
     理由は食べなかったからです。
     というのは、何処の牛タン屋さんも入店を待つお客さんで長蛇の列。 並んで買うのは「神馬堂のやきもち」と「ふたばの豆大福」だけ(私は両方共食べませんが) と決めている京都人の私としましては、牛タンの為に並ぶ訳には参りませぬ…。

     何も無いときには仕方がないのでギフチョウの標本画像です。
     もう見飽きたとおっしゃるでしょうが、京都市西京区産の4個体。 下のギフチョウをクリックして、ご覧くださいませ。

     それから、トップに画像がないと、なんか寂しいのでコレを貼り付けておきます。

     ここは1990年代半ばに、多くのギフチョウが見られたポイントです。 場所は京都市西京区になりますが、現在は見られません。
     私、この場所は霊園になるのだろうと思っていたのですが、この状態で完成のようです。 ご覧のようにカンアオイの生えていた山肌を削り、だだっ広ぉ〜い平地にした挙句、 訳の判らん塔?を建ててオシマイ。
     この場に立つと、けっこう怒りがこみ上げてくるので、行かない方が良いみたい…。

  • 2008年11月07日

  • 2007年09月24日/鳥取県米子市

     ネタが無いので、思いっきり溜め込んでる標本画像ファイルをガサゴソとひっくり返してみると、 こんなんが出てきました。

     変ですが異常型と言ってよいのでしょうか?
     確かに後翅裏面第6室の黒斑が矢羽状に見えることから、かなり異様な雰囲気になっていますが、 この部分以外は各黒斑が拡大しただけのようにも見えるので、異常型と言うよりは、 黒キマならぬ「黒ビア」と呼ぶべきモノなのかも知れません。
     とか書きましたが、私はシルビアシジミの変異について薀蓄を傾けられる程の実力を持ち合わせておりません。 従いまして今回は、「こんな個体を採ってました」ということだけにしておき、 これ以上ウダウダ書くのはやめておきましょう。

     それにしても上に貼り付けたシルビアシジミ、 ここまで拡大?(シルビアシジミとしては拡大されてるのだが画像としては縮小)してみると、 画像としてイマイチですね。コントラストと解像力が共に不足しています。
     デジカメ本体はAPS-CサイズのCCDで600万画素。これならCCD側の解像度については問題ないでしょう。 となると、レンズ側の解像度不足が考えられます。
     そうなんですよね〜、使っているレンズがマクロレンズとはいえ、30年以上前の銀塩用、 しかもM42スクリューマウントという骨董品のようなレンズですから、当然なのかもしれません。 文化の日絡みの連休に、八重山へ行かずに浮いた予算で、マトモなマクロレンズを買おうかな…。
     いや、それ以前にピントが甘いのかぁ?
     どうやらメガネを買いに行く事が、私にとっての最優先事項のようです。