2008年の近況集25

  • 2008年12月11日
     標本撮影について、その道具(ミニスタジオ)製作から、撮影方法まで語ったのであれば、 レタッチについても書いておかねばなりますまい。
     以前、[Photoshop Elements 2]を使ってのレタッチ方法は書きましたが、 今回はフリーソフトである[Gimp 2.6.1]を使ってのレタッチを書こうと思います。

     この[Gimp 2.6.1]ですが、タダなのに1M以上もする [Photoshop Elements 2](今はver.6かな)より優れていると私は思います。
     しかしながらこのソフト、Windowsでは動作が不安定だとか、重いだとか巷間言われております。
     私が使ってみた感想ですが、動作については[Photoshop Elements 2]よりも軽快です。 一方、安定性という面においては、イマイチなのかも知れません。というのは、 150KB程度のgifファイルを、一気に20個程度まとめて開いて加工していると完全にフリーズしてしまい、 シャットダウンを余儀なくされてしまいました。まあ、jpgファイルを3〜4個開いて、 普通に加工している分には大丈夫です。
     余談ですが、Gimpは本バージョンになって、ほぼ完全に日本語化(ヘルプは相変わらず日本語ではないらしい)され、 とても判り易くなっています。
     念のため、ソフトの入手先を貼り付けておきました。

     先にお断りしておきますが、ネタがないので、かなりクドく書きます。
     標本を撮影し、WEB上へUPしようと思っておられる方には参考になるハズですが、 それ以外の方や画像の扱いに長けた方には、とてもツマラン内容が暫く続きます。

     ↓がコンデジで撮った元画像(WEBにUPする為リサイズのみ行っています)です。 Exif情報を残していますので、気になる方は読んでみてください。

  • ・00:コンデジからPCに取り出した元jpg画像です

     この画像、元のサイズは2.65MB・3264×2448ピクセルです。
     現状、微妙に右下がりで写っているギフチョウをシャキッと水平化し、 横サイズは720ピクセルで、縦サイズは約600ピクセル(縦サイズは横サイズに依存)の画面いっぱいに入り、 なおかつ「日蝶研・SNS」が要求する150KB以下に圧縮することを目標としてレタッチを行います。

  • 2008年12月13日
     本来なら別のスペースに「レタッチ編」としてまとめてから、 連続性を持たせてUPすべきだと思いますが、私はそれだけの集中力を持っておりません。
     少しずつ書いて、ボチボチUPする予定です。
  • ・01:レタッチ開始前のデスクトップはこんな感じ

     [Gimp 2.6.1]をダウンロードして、正常にインストールが完了すると、 絵筆を咥えたキツネさんのようなGimpのアイコンがデスクトップ上に生成されます。
     このアイコンにレタッチしたいjpg画像をドラッグ&ドロップします。

     どーでもよいことですが、自宅(兼作業場)では「牛ぢるしPC(Win XP)」ですが、 店舗ではこの「鼠ぢるしPC(Win Vista)」を使用しています。

    ・02:jpg画像をドラッグ&ドロップして、Gimpが起動しました

     加工を始める前に、失敗したときの『戻り方』を書いておきます。
     作業ウインドウ(今回はギフチョウが表示されているウインドウのことです)の【編集(E)】 をクリックし、出てきたメニュー中から[操作履歴(H)]をクリックします。
     すると[アンドゥ]という名称のウインドウが出現します。このウインドウ内には、 これまで行ってきた操作の全てが表示されるので、戻りたい操作の部分をクリックすると、 即座にその部分に戻ってやり直しができます。

     けっこう細かく切ってUPしているのは、1ページが重くなり過ぎないようにする為でもあります。 決して、引っぱる為だけにやっている訳ではございません。(ホンマか?)
     その代わり、暫くは毎日更新しますね。

  • 2008年12月14日
     ようやくではございますが、レタッチの具体的方法に入りましょう。
  • ・03:レタッチ開始・先ずはギフチョウの水平化から

     起動すると、ギフチョウの表示されているウインドウが画面中央左の辺りに、 ツールボックスのウインドウが画面右の中途半端な位置に現れると思います。 (各PCによって現れ方はまちまちでしょうが)
     この状態では作業がやり難いので、先ずは各ウインドウのサイズと位置を皆さんのお好みで調整しておきましょう。 私は上図のように、ツールボックスを左端に、ギフチョウが表示されている作業画面を中央右いっぱいの大きさで 表示しています。

     そしてグリッドを表示させるには、ギフチョウが表示されているウインドウの【表示(V)】をクリックし、 出てきたメニュー中から[グリッドを表示(H)]をクリックします。

    ・04:グリッドが表示されました

     表示されたといっても、「画面が真っ黒になったやん…」ですよね。
     この現象を解消する為に、【画像(I)】をクリックし、 出てきたメニュー中から[グリッドの設定(R)]をクリックします。

    ・05:グリッドの設定を変更します

     表示形式を「破線」にし、幅と高さをそれぞれ100に指定して[OK(O)]ボタンをクリックします。
     これで100×100ピクセルの升目が並ぶ中に、ギフチョウ標本が「イメージとして浮いている状態」 になりました。
     次回は、この浮いているギフチョウを掴んで回転させる操作をします。

  • 2008年12月15日
     「浮いているギフチョウを掴んで回転させる」という表現はイマイチかとも思いましたが、 私のアタマの中では、「タイル張りのプールに浮いている対象物を真上から見てる」 という感覚があるものですから、こういう表現になりました。
  • ・06:ギフチョウを回転させます

     グリッドの表示されたギフチョウ画像全体を任意の角度に回転させるには、 【レイヤー(L)】をクリックし、出てきたメニュー中から[変換(T)]をクリック、 さらに、[任意の回転(A)]をクリックします。

    ・07:回転角度の調整と確定を行います

     画像のコーナー部分にマウスのカーソルを持って行き、 ドラッグすると画像の角度が自由に変更できます。こうして大雑把に取り回してから、 [回転]ウインドウ内の角度()の数値を変更して微調整します。
     微調整が終わったら[回転]ウインドウ内の[回転(R)]ボタンをクリックして、 回転を確定させます。

  • 2008年12月16日
     このGimpですが、以前私が使っていたバージョン(2.4.2)では、 前回の『任意の角度に回転させる』という操作がとてもやり辛く、 この操作だけはPhotoshopでやっていたのですが、本バージョン(2.6.1) になってからはPhotoshopと同等の操作性になりました。ということで、 最近はPhotoshopを全く使っておりません。
  • ・08:欲しい範囲を四角で囲みます

     水平化されたギフチョウをぎりぎりの矩形の範囲で切り抜きます。
     画像内でも赤文字で書きましたが、ツールボックス内、 最上段の左端に在る矩形選択ボタンをクリックしてから、 作業ウインドウ内にマウスのカーソルを持って行き、右クリックしたまま四角で囲みます。

    ・09:切り抜きです

     欲しいのは上図の四角で囲まれた範囲だけです。
     この部分のみを切り出すには【画像(I)】をクリックし、 出てきたメニュー中から[選択範囲で切り抜き(C)]をクリックします。