2009年の近況集03

  • 2009年02月04日
     前回は地図を印刷したA4用紙全体から受ける印象を比べていただきましたが、 今回はその拡大画像を並べ、細部を見比べてみましょう。

     上の画像は、スキャナの設定変更をどうすればよいのかよく分からなかったので、 A4にプリントされた地図を標本撮影用のミニスタジオでそれぞれマクロ撮影しました。 もちろん撮影時の条件は全て同一で、画像編集時に切り抜いたピクセルサイズも統一しています。

     縮尺は、それぞれ微妙に違いますが1/25000地形図の本物とほぼ同一で、 距離感等、現地での使用に差し支えない範囲に仕上がっています。
     しかしこうして比べて見ると、そのディテールはかなり違いますね。拡大して比べる前は、 1のPNGファイルからの印刷が最も良いだろうと思っていたのですが、 これは案外よろしくありません。最もダメだと思っていた3の【カシミール3D】からの印刷よりも 劣っています。
     ということなので2の「電子国土」から印刷したものがこの中では最良なのですが、 いかんせん縦長です。慣れればよいのでしょうが、私は縦長の地図というものに、 かなりの違和感を感じてしまいます。

     そもそも、「電子国土」から印刷する場合、デフォルトの状態では横長に印刷されます。 ところが、この場合1/12500程度の狭い範囲でしか印刷されないという現象が起こり、 使い物になる地図が印刷されず、国土地理院のシステム変更直後には「どうすればよいのだろうか…」 と途方暮れたものです。(そんなオオゲサナ)
     「これではノートに貼り付ける地図が作れんやないの!」ということでイロイロとこねくり回した結果、

     1:ブラウザをInternet Explorerに設定して地形図閲覧サービスのページに入る。
       (そもそもApple Safariでは印刷機能が使えませんし、
        Firefoxでは印刷できますが上手くいきません)
     2:先ず「電子国土」で表示された地図を1段階縮小する。
     3:[プリント]をクリックして印刷に入り、『縦』方向に印刷するように指定する。

    という操作を行うと上の画像内2のように印刷できます。(と思うのですが、 使うハードウエアによっては違うかもしれません)

     けど、横長の地図がイイなぁ、どなたか横長でキレイ(電子国土程度のクオリティーで) に印刷できる方法をご存知ありませんかねぇ…。
     

  • 2009年02月06日
  •  

     「また、地図で引っぱりおってからに…、もう飽きたで〜」
     というご意見もあろうかと存じますが、自分のページなので好きなように書かせていただきますね。

     さて前回、「どなたか横長でキレイに印刷できる方法をご存知ありませんかねぇ…」 と書いたところ、即座にT先輩から、
     「電子国土の横方向プリント時に、[余白]の設定をやり直したら上手くいくのではないか?」
    と電話が入り、やってみたところ上のような感じで印刷できました。
     2枚を重ねて写した画像、右側が従来の縦方向印刷で、左側が今回試した横方向印刷です。
     ご覧のように横方向の印刷でもきれいに印刷することができたのですが、 実物の1/25000地形図に比べかなりの大縮尺で仕上がっているように見えます。 そこで、どれくらいの縮尺になっているかを調べてみることにしました。
     A4にプリントされた地図のスケール等を実測し、計算上得た値ですが、

      1:電子国土に表示されたものを1段階縮小し横方向印刷では【≒1/16367】
      2:電子国土に表示されたものを1段階縮小し縦方向印刷では【≒1/23077】
      3:現在入手不可のPNGファイルからの印刷では【≒1/22523】
      4:[カシミール3D]のプリント機能からの印刷では【≒1/25000】

    という結果が得られました。
     この結果、1の【≒1/16367】という地図は1/25000地形図代わりに使用するには少々無理があります。 しかしながら印刷の仕上がりは最も美しく、少々老眼気味の私にとってはとても見やすいので、 中国地方のゴマシジミ探索にはこれを使用するのが一番と思われます。
     3は現在入手不可なので問題外。4は【≒1/25000】ということで、 本物に最も近いのですが、その印刷仕上がりが美しくありません。
     やはりこれからも、2の縦方向印刷した地図をノートに貼り付けるにしましょう。

  • 2009年02月09日

     昨年は長女に続き長男も家を離れました。
     親子で出かけられるときなんて、ほんの一瞬で過ぎ去ってしまうものだと実感しています。
     3月下旬から11月上旬の休みは、ほぼ100%採集に行っている我が身を振り返り、 せめて冬場だけでも嫁さんと子供の3人でお出かけし、子供にとって良い思い出を作ろうなどと、 殊勝な思いで昨日は京都国際マンガミュージアムに行ってきました。

     特に昨日は、京阪神で人気のDJ谷口キヨコさんの司会で、養老孟司 さん(当館館長) の講演があったためでしょうか、たくさんの来館者がおられました。
     この講演を聴くのが大きな目的だったのですが、うちの8才児は「退屈!」 を全身で表現し始めたので早々に退室。チョッと残念でした。
     その後は昭和の香り漂う空間で、これまた昭和の紙芝居「黄金バット」を観覧。 終わった後のお約束、紙芝居屋のおじさんから購入した「水あめ」をほおばり、 娘はご機嫌でございました。

     それにしてもココ、大人の入場料金500円というのは、 まあ妥当なところかと思いますが小学生の100円は安い!  旧職員室(ここは元京都市立龍池小学校、明治2年にできた 番組小学校 の一つ)では、寝転がりながらマンガが読めるという、ある意味憧れの空間であったりします。

  • 2009年02月11日
     現在、この時期恒例となりました[ふしみやDB2008年版]の打ち込みをしております。 例によって、かなり「いぃ〜」してきました。
     特に今年は遅々として進みません。
     これは国土地理院の地形図閲覧システムが2008年05月から変更になったことが原因なんです。
     旧システムでは、

      1:表示させた地形図上で右クリックし、[画像を保存]を選択すると即座に1/25000
       地形図を4分割(重ね代の分を含むので少し広い)したPNGファイルがで保存で
       きた。
      2:欲しい図葉を表示するとそのタイトル脇に、2次メッシュを東西南北に2等分し
       連番1〜4を割り振った所謂5倍メッシュコードも表示されていた。
      3:地図上でワンクリックすると即座に座標が表示された。(今はダブルクリック)

    というような情報が得られたのですが、現在のシステムではこれらの機能がなくなってしまいました。 特に1と2の廃止が痛い…。
     メッシュコードについては、1/20万地勢図の図葉名をデータベース化したファイルを 既に作っていたので、ファイルメーカーのリレーション機能を使って 1次メッシュコードまでは自動入力できるようにしたのですが、これでは下2桁が入りません。 なので、現在は【カシミール3D】を立ち上げて目で読み取り、手動入力しています。
     そして、さらに困っているのが1のPNGファイルに代わる地図画像の作成と保存です。 現在、いろいろ試しているのですが、あまり良いモノができていません。
     この問題を解決しないことには、全く先に進まんのですわ…。

     ということで、ホームページ更新に逃避してきました。
     ゴマシジミの大画像です。

     各種地図ファイルの取り込み方法を模索することに比べて、 RAW現像してJPGをいぢるのって楽しいなぁ…。

  • 2009年02月14日

     [ふしみやDB2008年版]関係の作業に疲れたので、またしても、 自分のHP更新に逃避してきました。

     JPGを編集して上の画像を作り上げる訳ですが、 チョッと自慢したいのは元画像です。
     いえ、標本ではなく、同一個体の裏表が同じ大きさで写り、 背景の明るさも微妙に違いますが、ほぼ同一で写せていることです。 画像編集時に背景の明るさ等を揃えることもできるのですが、 敢えてそのような加工はしておりません。

     さっ、画像編集で遊んでないで[ふしみやDB2008年版]の打ち込みに戻りましょう。

  • 2009年02月17日
     ようやくです、現時点で満足できる 地形図ファイル ができました。
     いかがでしょうか、地図としての品質もまずまずでしょう?

     【カシミール3D】を使って取り込んだ元のbmpファイルは32.8MBでしたが、 【GIMP 2】を使って360KBのgifファイルに変換することができました。 ここまで軽くすれば、[ふしみやDB2008年版]に直接取り込むことができます。
     ふ〜、やれやれですわ。

     ということで、何の脈絡もなくゴマシジミ。

     山ゴマなのに、いや、山ゴマだからこそ、気品に満ちたブルーでございます。

  • 2009年02月19日
     この冬はマトモな下見に一度も出かけていません。
     京都府宇治市から滋賀県大津市にかけてとか、京都府中丹地域で探したいと思っているのですが、 このシーズンオフはコンサート・温水プール・雪遊び・マンガミュージアムなどなど家族中心で動いており、 こないだの日曜日なんかはイチゴ狩りに出かけてしまいました。
     ということで書く事が全くありません。
     このような状況が3月の半ばまで続くのが確実なので、 次回から暫くは02月17日に示した地図ファイルの作り方をクドクドと書こうと思っています。

     「紙に印刷した地図は使い途あるけど、PCにしまい込むような地図はいらんわ」
    とか、
     「そんな方法、アンタに言われんでも、知ってるも〜ん」

    という方が大多数だとは思いますが、ネタがないので書きますね。
     で、イチゴの画像だけでは寂しいのでギフチョウ画像(2007年京都府) も貼っておきましょう。

     サーバー容量の関係で少し画質を落としました。なので少々分かり難いですが、 この個体も一応コブダイダイになってます。