2009年の近況集04

  • 2009年02月22日
     わたくし、本気でポイントを探すときは、国土地理院の1/25000地形図を 京大前のK西地図センターで買ってから現地に赴きます。
     というのは、あの大きさが大事なんです。いや、大きさというよりは、 地図としてカバーしている範囲が、あれぐらいの広さでないと、 ポイントが見えてこないからなんです。
     にもかかわらずPCを使って「きれいに印刷する方法」や「地形図ファイルの保存方法」 を模索している理由ですが、前者については切り抜いてノートに貼る為で、 後者はデータベースに取り込む為であります。
     紙への印刷方法については02月01日からここまで書き続けてきましたが、 今日からは地形図ファイルの保存方法を数回に分けてUPして行きましょう。

     「そんなん、国土地理院のWEBページで表示した地図をプリント・スクリーンして貼り付けたらエエやん」
    と皆さん仰るでしょうが、私はあの画像では満足できません。
     というのは、プリント・スクリーンで取り込んだ地図は妙に横長になってしまいますし、 画面内のザラついた等高線や荒れた文字も気になります。
     「こんな地図、アカンわ」ということで色々と試してみたのですが、 今のところ、フリーソフトの【カシミール3D】 を使って取り込むのが最良であるとの結果を得ています。

     それでは【カシミール3D】 を使った地形図ファイルを取り込み方法を始めましょう。
     先ずは、ここから [カシミール3D Ver 8.8.2スタータキット]というのをダウンロードし、 セットアップします。
     セットアップが完了するとマニュアル画面が出てきますがそれを閉じると、

  • ・01:【カシミール3D】の起動時画面です

    ↑の画面が出てくるので、国土地理院地形図閲覧サービスを[使ってみる]をクリックしましょう。
     すると、↓の画面が表示されます。

    ・02:最初に出てくる富士山火口

     「いや、ワシ、富士山に登るつもりは、ないんやけど…」
    まあ、大多数の蝶屋さんは、こういった反応でしょうね。
     せっかく大縮尺で表示してくれても、希望する場所の地形図が開けられないのでは意味がありません。
     画面をひたすらドラッグして希望の図葉まで移動するというような悠長なことはやってられませんから、 現状1/12500で表示されている縮尺を1/20万に変更しましょう。
     右下の縮尺変更ボタンの『電子国土』20万をクリックすると、 黄色い旗が立っている「ガイド」内の区割りが1/20万地勢図のメッシュへと変化します。 ここでこの黄色い旗をカーソルで掴み、希望する1/20万地勢図の図葉へドラッグします。

    ・03:1/20万地勢図の図葉

     今回はサンプルとして自宅付近の地図ファイルを製作しますので、 1/20万地勢図名「京都及大阪」まで移動してきました。

  • 2009年02月24日
     地形図ファイルとして取り込みたい部分を指定するには、 慣れ親しんでいる1/25000の縮尺で表示する必要があります。
     そのためには前回の画面右下にある縮尺変更ボタンの『ウォッちず』 25000をクリックします。すると、
  • ・04:ここで縮尺を1/20万から1/25000に変更

    ↑のように1/25000の縮尺で表示されるのですが、接続環境によっては表示に時間がかかるかもしれません。
     さて、次にこの画面上で欲しい範囲を矩形選択する訳ですが、 そのためには画面上部左側の【編集(E)】をクリックし、 出てきたメニュー中から[選択範囲を決める(R)]をクリックします。
     こうしておいて画面上でカーソルをドラッグすると、

    ・05:選択範囲を指定します

    ↑のように望む範囲を赤の斜線で指定することができます。
     この状態で選択範囲を保存すると、 1/25000縮尺そのままの赤斜線範囲が切り抜かれて保存できるのですが、 この画像ってキレイじゃありませんよね。そこでもっと大縮尺の地形図画像なら、 滑らかな等高線や文字が表現できるので、この状態のままで 縮尺を1/12500か1/6000に切り替えます。 実はこの矩形範囲を選択したままで切り替えるというのがミソでした。
     また、余談ですが、どうしても1/25000の縮尺で保存したい場合は、 一旦1/12500に表示を切り替えます。そしてこの「縮尺変更ボタン」 の直ぐ上にある「ズームボタン」の[1/2]をクリックして縮小をかけ、 改めて1/25000表示にした方がきれいな画像になります。

  • 2009年02月26日
     【ふしみやDB】には、元のbmpファイルをgifファイル変換してから取り込むようにしないと データベース本体が重くなってしまい容量オーバーになってしまいます。また、 gifファイルで取り込んでおけば多少広い範囲の地図であっても、 展開時には画面に合わせて勝手に縮小表示してくれるので 1/6000のような大縮尺で取り込んでも不便は感じられません。
     ということで、2008年版の【ふしみやDB】には1/6000の縮尺で地形図を取り込むことにしました。

     さて、縮尺を1/6000に切り替える訳ですが、このときにも表示にけっこう時間がかかります。
     表示に時間がかかるのは接続環境やマシーンの能力に依存するだけではなく、 どうやら【カシミール3D】の方でわざとダウンロードに時間をかけているような感触があります。 きっと国土地理院のサーバーに負荷をかけないようにとの心遣いなのでしょう。

  • ・06:縮尺1/6000で表示されました

     この「心遣い」に関連することなのでしょうが、

     【ファイル(F)】→[表示画像を保存(G)]→[選択範囲を保存(S)]

    と快調に進んでそのまま保存すると、端っこの方が空白になったbmp地図ができてしまいます。
     この問題を解決するには、[選択範囲を保存(S)]をクリックする前に、 一旦モニター上で赤斜線の範囲全てを表示させる必要があります。

     全ての範囲を表示させるといっても、このような大縮尺ですから、 どちら様のモニター画面でも選択範囲全体は納まってないはずです。
     この状態の画面上でカーソルをドラッグすると、 矩形赤斜線部分が動くだけで意味がありません。なのでどうするかと言うと、 お手元のキーボードの矢印キー で画面を上下左右に動かしてください。特に角の部分が空白になることが多いので、 四隅はキッチリ表示させましょう。
     この操作を終えてから[選択範囲を保存(S)]をクリックすると、

    ・07:カシミールから何か聞いて来ました

     「出力した画像をリンクしますか?」って聞かれても、 何のことか判らないのでここは素直に[いいえ]をクリックしておきましょう。

  • 2009年03月01日
     こうしてデスクトップ上に保存された1/6000の 地形図 の元の大きさはw1711×h1207ピクセルで7.87MB(bmpファイル時)というものでしたが、 リンク先の画像はピクセルサイズ同一で約180KBになっています。(gifファイルに変換した為)

     しかしながら、このままの形でデータベースに取り込むのはよろしくありません。 サイズが大き過ぎますし、地図にポイント等も記入されておらず私としては満足できません。

  • この地図はあくまでもサンプルです。従いまして記入されている x1等のしるしや文言には何の意味もございません

     そこで、【GIMP 2】を使って↑のように地図を縮小したり文字等を記入したりしておるのですが、 その方法まで書くのは、クド過ぎるのでやめておきますね。