2009年の近況集12

  • 2009年06月19日

     今日も朝から良いお天気です。気温も既に30℃を超えているでしょう。
     こんな日は、キマリンのテリトリータイムが17:00以降になってしまいます。もうチョッと、 曇ってこんかなぁ。
     さて、慶良間諸島のお話し、今日で最後です。

    座間味島
     村内航船「かしま」は、貸し切り状態でした。
     海面ギリギリのベンチに座り、右手に安室島を見ながら 「ここのナミエシロチョウ、採ってみたいものだ…」 などと思っていると、もう座間味島に到着です。

     画像は座間味島産クロマダラソテツシジミ。
     高月山山頂広場脇に植えられたソテツにまとわり付いていた数頭の内の1頭です。
     勉強不足なことに、本種は座間味島初記録になるハズだと撮影時点では思っており、 ココロの中では
    「島初記録のタイトルが、また1コ増えたやん♪」
    とけっこう悦んでおったのですが、 帰って調べてみると既に記録有り…。

     初記録タイトルが増えたと思い込み、上々の気分で昼食です。
    ←は、座間味島の座間味集落内「105ショップ」(100均じゃなくて番地が105だから) というスーパーで購入したお弁当、『ざまみ三昧』です。
     モズクのジューシー(沖縄風炊き込みご飯)のおにぎり、ソーミンチャンプル、 グルクンのフライ(既にとんかつソースかけ)、モズクの沖縄風てんぷら、 島ラッキョのキムチ和えといった内容で、400円!
     美味でございました。

     そして↑は高月山山頂付近から安室島を望んでいますが、注目は足元の植生。
     矮生のマツが生え、おまけにモウセンゴケまで生えていました。 本州ならばヒメヒカゲやウラナミジャノメの環境ですね。
     先ず、沖縄県でモウセンゴケを見るとは思ってもみませんでしたし、 そのうえ、生えていた場所が、日当たり良好なカラカラの岩の表面。 モウセンゴケって、意外と環境適応能力があるものなんですね。

     これで長々と続けて参りました慶良間諸島のお話しはおしまいです。
     ここ慶良間諸島ですが、思ったよりも交通の便は良く、蝶のポイントもコンパクトにまとまっており、 リュウキュウウラナミジャノメ1種狙いならば、沖縄本島北部へ行くよりもオススメです。

     ところで今回、何故、突然にも慶良間諸島というマイナー?な場所に行きたくなったかと言うと、 某SNSを通じて、Iさんという方から御自身のブログを紹介いただいたのがきっかけでした。
     そこにUPされていた慶良間諸島の各島のリュウキュウウラナミジャノメが、 とってもカッコイイ!!
     見た瞬間、「今年は行くんだ」と決めてしまいました。
     現在、そのブログは、最初の宣言、即ち「1年間のみの期間限定」という約束通り、 更新されていません。更新されるのを毎日楽しみにしていただけに、残念に思っています。
     あっ、それから、「色んな島嶼でヤマトシジミを採ってくるのは、『島を集める』 という感覚なんだ」と氏がブログでおっしゃっていました。
     私も、「うん、うん…」と思わず頷いてしまいました。

  • 2009年06月22日
  •  昨日、06月21日の日曜日は、父の日ということで、早い目に帰宅すべく、近場でキマをやっておりました。
     軟弱にも、二週連続のテリ待ち心中はイヤなので、以前に雨の中の叩き出しで、 1雄のみ得ていた場所(この時点では新規開発ポイント)に訪れ、〔〕雄○雌の採集。 今回は居ると判っているので、当然の結果です。
     当ポイントで、もう少し粘れば数はもっと上がったと思います。けれども、それでは美しくないので 大急ぎで移動し、以前から気なっていた場所に訪れてみたのですが、キマリンは見られませんでした。
     昨日の天候と気温ならば、ギリギリで18:30頃まではテリを張ると推定できることから、 テリトリータイムを外していたとは考えられませんし、時期的にもベストのはずです。
     京都市西京区から亀岡市までは、私的定石通りの場所であれば、かなりの高率で見られるのに、 旧丹波町から旧三和町の間では、「ここは絶対居てるやろ」と思えるような場所でやってみてもnullばかり。 そして不思議なことに、福知山市を含め、ここよりも北西に進むと、またポイントが増えてきます。
     なんか、ギフチョウのポイントとパターンが似てますな。

     さて、画像が無いと寂しいので暫く前に撮影した標本箱です。主に2008年の採集個体ですが、 左の方のゴマシジミ等は2007年の採集個体で、既UPになります。

  • 2009年06月24日

     昨日、某SNSの88×△さんの日記に、
     「カエルの餌であるハエを採りに行ったついでに、キマリンも採ってます」
    と書き込みました。
     冗談だろうと思われた方も多いでしょうが、マジです。

     普段、ケロちゃんの餌は、自転車で5分ほど走ったムシのポイントで採集しておるのですが、 この時期、車で10分ほどの場所に行き先を変更しています。そこへ行くと、 サンゴジュの花に多くの昆虫が集まり、餌になるムシも採り放題。
     とは言っても、サンゴジュの花からは餌になるムシは採らず、先ずは下草に居るクモやハエを確保。 そして、じっくりとサンゴジュの花を凝視すると、


    こんな感じでキマリンが隠れています。

     暑ぅ〜い日中、この状態のキマリンは、ゆるゆるで花に掴まったまま落ちて来る個体(雄でもでっせ) も居れば、少しの刺激で「行ってけ状態」になる個体もおります。どーも、キマリンはよく判りません。
     そして、こういった個体を採るのは実に難しい。
     思い切ってネットを振ればこの個体だけは確保できますが、この樹に集まっている他の個体を散らしてしまいます。
     かと言って、ネットを使わなければ採れません。
     どうやって採るのが正解なのか?未だに答えをみつけられずにおります。

  • 2009年06月26日
  •  ↑の標本箱は全て2008年の採集個体になります。これで3箱UPしましたので残りは1箱。 また近いうちにUPしますね。

     こうして、標本箱を貼っているのは、お察しの通り、最近撮っている画像がUPできないからです。
     そう、毎日、キマリン目当てで京都市等の近場に出かけ、環境画像も撮っておるのですが、 「秘密の蝶キマリン」ということで、ご容赦願います。

     ここ数日は、「京都市内の街キマ」の分布空白地域で、何とか空白を埋めようと努力しておるのですが、 「空白地域」というのは、やはり手強いもんですわ。今のところ、見つけられていません。

     しっかし、あのお家や、あのお寺、あの庭園等から
     「ふしみやはん、中で自由にネットを振ってもろぉても、よろしおっせ」
    という招待状が来ないものだろうか…。

  • 2009年06月29日

     「実力不足なのに、福井県でキマリンを採ろうなんて、100年早いわ!」

    ということなのでしょう。昨日、06月28日(日)は、2週間ぶりのキマをネットに入れない、 完封nullの日となってしまいました。

     わたくし、キマの成虫採集には少々自信を持っておったのですが、 これはあくまで京都市とその周辺でのみ適合する技術であったようです。
     普段は新規ポイントを探すときでも、きっちりテリトリータイムに訪れて、 「おお、居ったわ」というような楽な行動をとっているせいで、私は 「叩き出し」の技能がイマイチ未熟です。
     「叩き出し」で採った経験は勿論あるのですが、キマの場合、 その時期、時刻、天候、気温等によって、叩く部位やその強弱等を変化させなければならないハズです。 しかしながら、その微妙な「技」が私には備わっておらんのですねぇ〜。
     それに加え、キマの採幼経験が皆無であることから、発生木を嗅ぎ分ける能力も、 かなりの低レベルであることを認めざるを得ません。
     従いまして、キマ・スナイパーの皆様から比べると、私の探索能力はその半分以下であると推定されます。
     京都市内で仕事をチョッとナニしながら、お手軽にキマリンを成虫採集しているツケが、 ここにきて回ってきたようです。

     結局、福井県では旧遠敷郡名田庄村と旧大飯郡大飯町。京都府では綾部市、旧船井郡和知町、 旧北桑田郡美山町、旧船井郡日吉町、旧北桑田郡京北町、旧京都市右京区(以上回った順番通り) でやってみたのですが、ことごとくnull。
     目撃さえもございませんでした。

  • 2009年07月01日

     蒸し暑いですね。
     今のところ(13:05)雨は降っていませんが、午後から大雨になるとの予報です。 予報が当れば、夕方のテリトリータイムが今日は無くなってしまいます。
     「そんなんイヤや。この時期、毎日キマを採らんと気が済まん!」
    ということで先ほど、「叩き出し」の練習をすべく、某所のキマ・ポイントで叩いてきました。
     「あんたが寝てるのはココやろ」
    と狙いをすまして叩くのですが、なかなか思い通りに出てきてくれません。
     元々、個体数は多くないポイントなのですが、 これだけ出ないと、「ワシには、叩きの才能が無いんや、きっと…」と思えてきます。

     結局、叩いて出てきたのは1個体のみで、それも「行ってけ〜」で何処かへ。
     最後にクリの花を凝視して見つけた1雄のみのお持ち帰りとなりました。
     一度誰かに「叩き方」を教えてもらわないといけませんな。