2010年の近況集10

  • 2010年06月14日

     実はこの週末、チョッと島へ行っておりました。
     もしかすると、発表モノを採ってしまったのかもしれないので、調べてハッキリするまでは 「ぐゎしゃッと詰めた標本箱」で引っぱりますね。

  •  なんともコメントのしようがありませんな…。
     キマだらけです。
     「どんな所で採ってんねん」
    との突っ込みがモニターの向こうから聞こえてきそうです。

     それからクロシジミ。
     この箱内の個体は島モノ、全て隠岐島前は西ノ島産です。もしかすると微細な違いが見い出せるかもしれないので、 いずれきっちり揃えてプレート化し、大画像高画質で見ていただきましょうね。

  • 2010年06月17日

     この箱はスペースの都合で2009年の個体は左側の約半分、右側の半分は2005年の採集個体になります。

  •  濃いグレー色で大きなシルビアシジミは、私にしては珍しい飼育羽化個体。 例の石川県能登半島産です。
     これらの個体も、いずれきっちり揃えてプレート化して見て頂きたいと思っております。
     やっぱりかなり変異がありますね、シルビアシジミって。

     「それよりもプレートと言えば、平野神社のキマリン・プレートはどないなっとるんや?」
    とのご質問が発せられているような気もしますが、もうチョッと待ってくださいね。
     実は完成しておるのですが、現在、日々のネタがあるもので…。
     そう、ネタ不足に陥った時の為の単なる出し惜しみなんです。

  • 2010年06月19日

     沖縄本島周辺の島々へ渡ろうとすると、その船便の出航時刻が大抵08:30〜09:30の間になる為、 前日の夜には那覇空港に降り立っていないと間に合いません。

     ということで、06月11日は那覇市内の泊港近くに在るホテルに投宿。画像はこの日に部屋で摂った夕食です。
     ホテルの近所に飲食店もあるのですが、私は一旦部屋に入りシャワーを浴びてしまうと、 外に出るのが億劫になるんですよね。
     ですからこのパターンで那覇に宿泊する場合、モノレール駅とホテル間に在るお店で、 夕食を調達し、部屋で食しています。

     せっかくですから画像内の各食品について少し解説しておきましょう。
     飲み物はオリオンの発泡酒に最安値台湾産泡盛の「瑞穂」、及び食後を見据えてのうっちん茶2L。 揚げ物はモズクのてんぷらで、煮物は麩とからし菜。刺身は沖縄近海産カツオ。 御飯物として中央の四角い黒色の物体が沖縄の定番「ポーク玉子おむすび」と左端の細巻き(鉄火巻き) といった具合に内容はいかにもオッサンの食性に適合したものとなっています。

     そして、どーでもよいことですが、
    ←がこのホテルの室内。
     けっこう広くて、ふしみや家よりも大画面のテレビが備わっています。

     

    ←これはホテルの外観と領収書。
     朝食付きでこの金額です。
     那覇は宿泊費が、お安うございます。
     

     縦長の画像を左に持ってきたので、テキストを入れるスペースがけっこう空いてしまいました。
     せっかくなので、京都市内キマリンの状況を書いておきましょう。
     今年最初のキマ目的の出動は06月09日でした。このとき訪れた場所は、京都市内ではありますが記録が無い所。 生息しているとすれば早い時期の出現と読んでの訪問でしたが、全く見られませんでした。
     10日はテリトリータイムの訪問ではなく、下見のような感じだったので、当然見られず。
     11日夕方〜13日は京都に居なかったので、14日から本格出動になりました。

    14日:左京区で☆雄採集。
    15日:山科区でnull。
    16日:山科区で○雄採集。
    17日:右京区で・雄採集。
    18日:右京区で○雄採集。
    19日:山科区で午前中に○雄目撃。北区の1ポイントでは目撃もなしのnull。右京区のポイント4ヵ所を巡り、合計で・雄採集。

    といった状況です。
     ポイントの雰囲気及び、採集した個体の鮮度等から、06月10日頃が今年の出始めだったと推定しています。

  • 2010年06月22日

     ◎:クロマダラソテツシジミ
     ○:タイワンクロボシシジミ
     ○:ヒメシルビアシジミ
     ▲:ハマヤマトシジミ
     ▲:リュウキュウヒメジャノメ

    との予想を立てて訪れたのは、ここ、↓渡名喜島でございました。

  •  那覇泊港、とまりんビルの1Fで渡名喜島への往復チケットを購入。不安いっぱいでチケットを握り締め、 視界にこの船が入った瞬間、ココロからホッとしました。
     そう、このサイズの船なら安心、酷い船酔いになることはないでしょう。 (実際は気分が悪くなりかけたので、気を紛らわすためN先輩に電話し、喋って乗り切りました)

     ここで冒頭の予想に戻りましょう。
     この5種をご覧になって、既にお気付きだはと思いますが、今回の渡名喜島への渡島目的は、 ズバリ、「その島初記録狙い」でした。

  • 2010年06月24日

     渡名喜島の行政区画は「沖縄県島尻郡渡名喜村」になります。ということは、
      [この島での初記録=市町村単位での初記録]
    となる訳で、初記録マニアの私としましては、何ともオイシイ島 。一粒で二度美味しい グリコ・アーモンドチョコレートのような島ということになります。

     わたくし、西表や石垣ではほとんど気にせずバンバン草叢に入ったりしておるのですが、 ここ渡名喜島では島内の至る所にこの「ハブに注意!」という看板が設置されていたので、 流石にチョッとビビリながら草叢に入ったりしておりました。
     というのは、この渡名喜島に生息するハブは所謂「本ハブ」。サキシマハブやヒメハブと違って、 咬まれたら命にかかわります。実際、民宿の方のお話によると、
     「今年も一人うたれたさぁー、今も入院中。三ヶ月は出れないって」
    と思いっきり嚇かしてくださいます。
     けど、この「本ハブ」が生息しているからこそ、初記録狙いでこの島を訪れたんですけどね。

  • 2010年06月26日

     一般に言うところのハブ(本ハブ・ヒメハブ・サキシマハブ)が分布する島々と、 リュキュウヒメジャノメの分布は、完全にではありませんが妙に重なっています。
     この原因は、島々の成立地史によるところが大きいのでしょうが、 学者じゃないのでこれ以上突っ込んで考えず、うわべの事実のみから類推し、

     1:ハブの居る島にはリュウキュウヒメジャノメが生息しているハズである。
     2:渡名喜島にはハブが居るのに、本種の報告が無いのは、未だ発見されて
       ないからである。
     3:従って、ワシが探しに行けば見つかるに違いないのであるから、本種の
       渡名喜島初記録は、我が手中に!

    と、いつものように訳の解らない論理(妄想とも言う)を展開した上に、おめでたい私です。
     ということで、リュウキュウヒメジャノメを本当に採る気満々 で探索したのですが、とーぜんのnull。
     まあ、冷静になって考えると、この大きさのチョウを蝶屋の皆さんが見落とすハズありませんわな…。

     そして脈絡なく、↑が今回泊まった民宿。アンダー気味なので看板の文字が読みにくいですが、 「民宿ムラナカ」と記されています。
     この民宿、建物はご覧のように新しく、嬉しいことに各個室はトイレ付き。
     エアコンが嫌いなので、暑い沖縄の夜はパン一で寛ぐ私にとって、これはとってもありがたかった。 外のトイレだと、いちいち服を着なきゃいけないんですもの。
     また、夕食朝食は水準よりやや上。前回の画像に写っていた自転車も無料貸し出しで、 1泊2食付きで6000円。まっ、良い民宿と言えますね。
     けど、チョッと困ったのは場所が判り難かった事。
     予約時に場所をお尋ねしたのですが、「ウグイス色の建物を目指してください」 という言葉のみ印象に残っていたので、最初は船から見えていた漁協に行ってしまいました。 民宿に着いてみると港から徒歩3分の距離だったので、「お迎えはナシかいな…」 などとムッとしたりせず、ちゃんと場所を聞いておくべきでした。

     またしても脈絡なく、ツマベニチョウ。
     いやー、私も採りたかった!
     けど、1頭も見なかったんですわ。
     記録はあるので、きっと時期の問題なんでしょう。けどね、私の直感では、この島ではかなりの珍品と診ました。 そして居たとしても、採れるポイントがあまり無いように思います。

  • 2010年06月29日

     日差しがあって暑い日の昼下がり、キマリンはゆるゆるでございます。
     定点観察している某所のサンゴジュで、お腹いっぱい吸蜜したと推定されるこの個体、 下にネットを受けてゆさゆさ揺すると、ポタリとネットの中に零れ落ちてきました。

     「おまえ、こんなことでエエんかい?ワシは採り屋やぞ、早よ逃げなあかんがな」

    と上から覗き込んで話しかけたのですが、

     「ここまで汚損してる私をアンタは採る訳ないでしょ」

    と思ったのかどーか判りませんが、全く動きません。
     ならば手乗りキマリンのモデルになってもらいましょう!ということで撮らせていただきました。

  •  しかし、キマリンは左右両面をお見せしないとイケナイというが最近の流行のようで、 こうして写したのですが、手乗り個体の両面を撮ろうとすると、腕が攣りそうになんですよね。 けっこう往生しました。

     それから、どーでもよいことですが、雌とは言え、本種がここまでゆるゆるになるには、この気象条件と時刻 (画像にExif残してます)がけっこう重要だと感じています。