2011年の近況集05

  • 2011年03月07日

     「ネタがないから、粟国島の話で引っ張るんやろな〜」
    って、その通りでございます。しかも蝶については、たぶん出てこないと思いますよ。

     これが民宿の食堂、場合によっては宿泊客以外にも飲食物を提供されているような雰囲気がありました。
     写っていませんが、オリオン発泡酒の自販機も設置されており、夕食時には皆さんココから購入し、 飲んでおられました。「飲みたいヒトは買って、勝手にどーぞ」というシステム、合理的です。
     因みに350ml缶が160円の設定でした。良心的ですね。

     左上から時計回りに、水、地魚(名前を聞いたが忘れた)の煮付け、泡盛(ロック)、 ベーコンとモヤシと青菜の炒め物、海草と青菜の味噌汁、ホウレン草のおひたし、マグロの刺身with納豆、 ダイコン?の甘酢漬け、鶏もも肉の焼き物(塩コショウ味付け)、キビ入りご飯といった内容。
     沖縄の民宿の夕食としては、5段階評価で4程度のランクだと思います。
     味付けはいずれも薄味で、私の好みでした。けど、勝手なこと言わせていただくと、 先ず、「マグロの刺身with納豆」は刺身と納豆を別々にして欲しかったな…、 3年程前に納豆を克服した(生まれてから半世紀もの間、納豆が食べられなかった)ので食べられましたが、 やはり納豆まみれの刺身には違和感があります。それから、鶏もも肉が「焼き物」でなく「揚げ物」 になっていたら0.5ポイントの評価UPでしたね。

     ↑の甕には、泡盛久米仙の古酒(クースと読むそうです)が満たされており、これが呑み放題。
     カキ氷の蜜を汲み上げるときに使う「蜜掛け杓」の特大サイズが脇に置いてあるので、 これで甕から汲み上げコップに注ぎます。あとは、同所に置かれている氷と冷水でお好みに調製し、 お召し上がりくださいということでした。
     そしてこの古酒が、とてつもなく美味しい。
     普段、京都の自宅で呑む蒸留酒も一升瓶入りの「久米仙30度」なのですが、これが古酒になると全く別物ですね。
     泡盛としての味と香りはしっかり残っているのですが、なんというか角が取れてまろやかになり、 滑り落ちるような喉ごし、びっくりしました。
     古酒って、こんなにも美味しいものなんですねぇ〜、この甕を抱えてお持ち帰りしたくなりました。

     

  • 2011年03月10日

     これまでの粟国島のお話しでは、現地支払いの金額を事細かに記しているのをお気付きでしょうか。
     実はコレ、意図的にきっちり書いております。というのは、京都から2泊3日で行く沖縄本島周辺離島採集ツアーの場合、 どれだけの金額が必要になるのか、一度キッチリ計算してみようという事なんです。
     お金に関する話を自ら進んで語るのは、上品と言えませんが、敢えてやってみましょう。

     ということで、この02月26日に現地支払いした分の追記です。
     上の画像内「とび吉」さんは、民宿のお向かいのお店。粟国漁協の直営店なのですが、 何故かレンタルサイクルをやっておりまして、ここでママチャリを借り受けました。 料金は、次の日のフェリー粟国出航時刻まで借りるという約束で1000円の先払い。
     この他には集落内の販売所で、オリオン350ml発泡酒1本160円と55円の軽いおつまみを購入、 これはシャワーを浴びた直後にいただきました。
     さて、ここで一旦〆て、金額を計算してみると、
     [2泊分の宿泊費(9400円)+移動に要した費用(7600円)+飲食に要した費用(1707円)=18707円]
    といった状況です。

     こんなお話しだけではあんまりなので、チョッとだけ採集状況です。

     1/25000地形図を手に、状況がイマイチ判らない初めて訪れる島で採集行動をとる場合、 とりあえずその島の最高標高点を目指すようにしています。
     上の画像はその最高標高点(95.8m)付近です。ご覧のように、キチョウ(キタorミナミの区別せず)、ヤマトシジミ、 タテハモドキぐらいしか元々居そうにないダメ環境ではありますが、実際、ホンマになーんにも居ませんでしたわ。

     まあ、上の最高標高点付近では何も見かけなかったとはいえ、他の場所では何がしか採っているのですが、 それはもう、思いっ切りの普通種ばかりでございました。

     

  • 2011年03月12日

     宮城県仙台市若林区。
     嫁さんの実家の所在地でございます…。

     昨夜の報道(若林区で200〜300人の…)を見てからも、全く連絡がつかないので、1/25000地形図を詳細に検討し、 津波の到達範囲を推定して「無理やり安心する」という事を繰り返す以外に、なす術がなかったのですが、 先ほど、やっと連絡がつきました。

     どうにか全員無事だったようで、ホッとしたのですが、テレビで流される映像を見ていると、 手放しでよろこべません。

     

  • 2011年03月14日

     停電していると、テレビを見ることができません。
     ようやく繋がった電話では、
     「今、こっち、どうなってるの?」
    と反対に仙台から聞かれる始末です。

     停電していると、携帯電話の充電ができません。
     ようやく送られてきた義父のメールは、
     「地震」
    の二文字のみ。できるだけ長くバッテリーを持たせようということなのでしょう。

     嫁さんの実家は辛うじて水付きを免れたようですが、仙台市若林区なので中学高校時代の友人の家が、 酷いことになっているようです。
     テレビで繰り返される津波の映像、アレはきついのでもう止めてほしいな。

     

  • 2011年03月17日

     朝に、テレビのスイッチを入れるのが怖い日が続きます。こんな状況ですが、粟国島のお話しです。

     島内各地で採集したり観察した蝶の詳細を書いておきます。

     ・セセリチョウ科
       チャバネセセリすら見かけず。
     ・アゲハチョウ科
       シロオビアゲハ1雄(本個体の他に目撃なし)、ジャコウアゲハ4雄目撃中2雄採集。
     ・シロチョウ科
       モンシロチョウ2頭目撃中1雄採集。キタorミナミを区別しないキチョウ2頭目撃中1頭採集。
       ナミエシロチョウ1雄目撃。
     ・シジミチョウ科
       ヤマトシジミ合計で20頭弱目撃中10頭採集、ヒメシルビアシジミ2頭目撃中1雄採集、
       ウラナミシジミ1雄目撃。
     ・タテハチョウ科
       テングチョウ亜科は採りたかったが目撃なし。マダラチョウ亜科はリュウアサすら見ていな
       い。旧来から親しんでいる狭義のタテハチョウ科ではリュウキュミスジ1頭採集と、ルリタテハ
       を3頭目撃したのみ。ジャノメチョウ亜科は何も目撃していない。

    以上、思いっ切りの普通種ばかりでございました。

     

  • 2011年03月20日

     JALのページに粟国便が載っていなかったものですから、波照間便と同様にRACが撤退したあとは、 定期便が無いものだと思い込んでおったのですが、飛行機で行けたんですね、粟国島って。
     事前にちゃんと調べておけばよかった…。

     このフライトスケジュールなら、土曜日午前の大阪発便利用でも、現地1泊での採集・観察に使える正味の時間は、 金曜日那覇泊での船便利用と変わらないということになります。

     これで粟国島ツアーのお話しは終了ですが、最後に今回使った金額を事細かに記しておきましょう。

     ・地下鉄鞍馬口→阪急四条→阪急淡路→南海天下茶屋→関西空港:1800円
     ・関西空港→那覇空港(JALのスーパー先得運賃):16000円
     ・那覇空港内にてモズク天ぷらとポーク玉子おむすびを購入:205円
     ・那覇空港→美栄橋(ゆいレール):290円
     ・ジュンク堂地下のAコープにて刺身泡盛等の夕食を購入:1287円
     ・沖縄サンプラザホテルの朝食付き1泊料金:3900円
     ・フェリー粟国の往復運賃:6310円
     ・粟国漁協直営店「とび吉」にて自転車借受:1000円
     ・粟国島民宿「風月」2食付1泊料金:5500円
     ・粟国島内浜売店にてオリオン発泡酒とおつまみを購入:215円
     ・粟国漁協直営店「とび吉」にてお土産のマグロすき身の天ぷら1パック購入:300円
     ・フェリー粟国の待合室内「みなと売店」にてお土産の粟国羊羹1本購入:450円
     ・牧志公設市場付近のお店で次女へのお土産購入:714円
     ・美栄橋→那覇空港(ゆいレール):290円
     ・那覇空港内売店でお土産のショコラちんすこう購入:420円
     ・那覇空港→大阪伊丹(JALのスーパー先得運賃):19000円
     ・大阪空港→蛍池→阪急十三→阪急大宮→市バス四条堀川→天神公園前:870円

    以上の合計で、58551円でございました。

     この金額、「高っ!」と思われるか、それとも「意外と安いやん…」と思われるかは、 評価の分かれるところでしょうね。

     

  • 2011年03月23日

     震災以降、国土地理院のページから1/25000地形図をDLするのが困難なときがあります。 推定ですが、アクセスが増え、サーバーに負荷がかかっているのでしょうね。

     それにしても、えーかげんにしてほしいなぁ、国土地理院。
     国土地理院Webページの1/25000地形図の図式が、またまた変わったやないですか!
     10年以上このページを利用していますが、これで何回目の変更になるのでしょうか、もう覚えていません。
     そして悲しい事に、今回変更された新しい図式では、使い物にならないダメな地図になってしまいました。
     どういった点が具体的にダメかと申しますと、

    送電線が描かれなくなった。
     これはとっても痛い!現在位置を知るときのランドマークとして、この送電線が最も重要。
     車で移動中でもこれが地形図に描かれているおかげで正確な現在位置が判るのみならず、
     ギフチョウのポイントを探す上でこれほど重要な情報はありませんでした。
     小さな枝尾根をこの線が横切っておれば、必ずそこには鉄塔が建っており、これを保守する
     ために必ず小径が付いている事も以前の図式では教えてくれました。ところが今回の図式
     ではこの情報が与えられなくなってしまったんですよ。きっとこれは、送電線保守道を利用し、
     多くの新ポイントを見つけてきた私のモチベーションを砕かんとする陰謀なのではないかと…。

     まだまだダメな点があるのですが、長くなりそうなので、一旦切ります。