2011年の近況集18

  • 2011年10月05日

     熟睡仕様のクルマ詳細、10月03日からの続きです。

     これはかなり判り難いですが、後部ドアの窓部分に貼った防虫網です。

     運転中も外を見易いように、もちろん黒色防虫網を選択します。
     防虫網自体は窓ガラスの内側フレーム部分に貼られているので、ガラスの開閉にも支障を来たしません。 (エンジンを切っていても手動で開閉できるようにパワーウインドウをダウングレードしました)

     実はこの防虫網を貼るのに、かなり試行錯誤したんですよ。
     最初、緑色のテープ(建築業界の定番:パイオランテープ)で貼っただけではすぐに剥がれてしまいました。
     次に、薄手の両面テープを四方に貼り、そこへ防虫網を一旦止め、さらにその上からパイオランテープを貼ってみたのですが、 それでもダメ。
     そこで今度は、コニシ製の「ボンドSSテープWF102」という強力な両面テープを使ってみました。
     使用法は、防虫網側の要所に両面からこの強力両面テープ片(25ミリ角程度)で網を挟み込み、 これを内側フレームに固定、さらにその上からパイオランテープを貼り付けます。
     ようやくこの方法で満足できる貼り付け強度を得ることができました。
     これで蚊に悩まされることなく、暑い夜も風が通って涼しくなり、安眠が可能となりました。
     因みに、「ボンドSSテープWF102」と「パイオランテープ」は、いずれも剥がしたときの糊残りがほとんどないので安心して使用できます。

     ここまでご覧になって、紐を引っ掛けたり、棚を作ったりする余地が車内にあるのを不思議に思われたかもしれません。
     実はこのクルマ、4ナンバーの商用車だからなんです。
     商用車は荷室を広くとる為、内装が施されておらず、普段はプラビスキャップで隠れていますが雌ネジホールが至るところにあります。
     この雌ネジホールのネジ山はM6φで統一されているので、伏見屋金物店で売るほどあるアイボルトやオーフボルトをねじ込んで、 固定用の引っ掛かりを作ることができるんですよ。

     こういう事をしたいが為に、敢えて4ナンバーの軽1BOX車を購入いたしました。
     って、本当は自動車税が4000円/年というに惹かれたのかもしれませんが…。

     

  • 2011年10月07日

     09月17日〜19日の連休に行った紀伊半島西海岸ツアーでは、迷蝶であるリュウキュウムラサキ2雄を採集した以外に、 さしたる成果はありませんでした。
     もちろん主たる目的種としてはシルビアシジミだったのですが、実はタイワンツバメシジミもその対象としておりました。
     というのは、今回のシルビアシジミ探索では「海に突き出た、あるいは海から急峻に立ち上がった地形の上部平坦地」 を目標ポイントとしており、このような場所ではシバハギが生え得る環境も存在するであろうと思ったからです。

     ところで、紀伊半島のタイワンツバメシジミって、得られたのは私が生まれた頃、即ち50年以上も前で、 これ以降信頼できる記録が無いそうです。
     採集個体は白水先生が同定され、乾風登氏により[新昆虫(10 12 :36)1957年]へと発表されたということですから、 記録自体は間違いのないものなのですが、得られた期間が1950年代後半の数年間だけで、その採集ポイントも2ヶ所のみ。
     そして採集された本種の総数も10頭に満たないものだった上にそのほとんどが失われ、 現存する標本は九州大学に僅かに残っているだけだそうです。
    (この部分の記述は[蝶研フィールドVol.1 No.7 p.14〜20 1986年]を参考にしました。 それにしてもこの頃の蝶研フィールドは面白かったなぁ〜)

     ということで、本州産のタイワンツバメシジミは正に珍品。
     「ハイリスクの会」の一員として、「コレを狙わずして、どないすんねんな」と自分に言い聞かせ、 探してみたのですが、飛んでいる地這いシジミはツバメシジミとヤマトシジミばかりでございました。
     あるべき環境に、シバハギは生えていたんですけどねぇ…。

     
     さて、脈絡なく展翅動画です。
     上下に並べた動画はデジカメ2台で同時に撮影したものなので、シンクロするように上手く編集したかったのですが、 手持ちのPCでは能力不足のようで、やる気が起こりませんでした。
     どーしてもということであれば、再生タイミングを適当にずらす(マクロ側を遅らせて再生)とシンクロすると思います。


     
     動画編集に足を踏みいれると、経済的に厳しくなるのが解っているのに、もう片足が嵌まりつつあるようです。
     良いCPUを組み込んだデスクトップPCが欲しいな…。

     

  • 2011年10月11日

     10月08日(土)〜10日(月・祝)は親戚の結婚式に出席する為、宮城県仙台市へ行っておりました。
     従いまして、この3連休の蝶ネタは何もございません。
     なので、09月23日(金・祝)の鳥取県へシルビアシジミを採りに行った話を書くつもりだったのですが、 連休明けでさすがに忙しいので、今日のところは、パス。
     近日中に書きますね。

     ところで10月07日にUPした動画、これについては何も説明していなかったので、今更ながらではありますが補足しておきましょう。
     展翅したギフチョウを板から外すのは翌年の03月以降になるのが通例なのですが、 展翅して2ヶ月程度経過した時点の湿度が高い日を選んで、触角の微調整をしております。
     ある程度はキマっている触角なのですが、左右それぞれが微妙に角度違いを生じていたり、 角度的にはOKでも中間部分の僅かな反りが感じられる場合等、気に入るように修正を加えています。
     どの触角も動かすのは最大で0.5ミリ程度なのですが、この微調整をするのとしないのとでは、 標本の見栄えに大きな差が出るような気がしています。
     まあ、気のせいかもしれないんですけどね…。

     

  • 2011年10月13日

     今頃になって…、ではありますが09月23日(金・祝)のお話しです。

     日本海側におけるシルビアシジミの分布ですが、その最東端は石川県の能登半島。そこから西へ向かうと、 福井県、京都府、兵庫県は全て空白域で、鳥取県まで来て、ようやく記録が出てきます。
     まあ、生態図鑑に記述された福井県小浜市下根来とか、京都府舞鶴市での一時発生とかは気になるところではありますが、 「現在のところ」この1府2県の日本海側は分布の空白域と言っても差しつかえないと思います。
     そして、鳥取県では旧福部村が最東端の生息地であったとWEB上に記されていますが、現在では絶滅しているとの事。 従いまして、現在、確実に分布している鳥取県内の東限は倉吉市付近ということになりますね。

     今年(2011年)に入ってからここまで、生息しているかどーか判らない所ばかり訪問していたせいで、 未だに1頭のシルビアシジミも採集していなかったものですから、近年でも採れているという倉吉市付近 (何と言っても能登半島を除く日本海側分布域の東端ですから…)へと行く事に致しました。

     先ずは↑ここ、天神川が日本海へと注ぐ河口付近です。

     とってもキレイに刈られた堤防の川側斜面、このようにミヤコグサも生え、とっても良い雰囲気です。 「川側斜面」という点が少々気になるところではありますが、生息域と言われている場所ですから、きっと居てるでしょ。
     ということで、期待を持って探したのですがヤマトシジミすら飛んでおりませんでした。


     そして次に訪れたのは、かねてより気になっていた↑ここ。

     国道9号線を京都方向に走行していると、一瞬ですが良さそうなシバ草原が視界を横切る事が数回あったので、 今回は当地を探索の目的としてリストアップしておりました。
     このように、とても美味しそうな草原が、かなりの面積で展開するココは鳥取藩の由良台場跡。
     この草原状態を見た瞬間、「これは採れたなっ♪」と思ったのですが、そもそも草原内にミヤコグサが見られないんですよね…。
     結局、ここでもヤマトシジミすら飛んでおらず、当然のことながらnull。

     イヤな予感がして参りました。

     

  • 2011年10月16日

     だって、国道9号線が鳥取市よりも先で、こんなに渋滞するとは思ってなかったんだもん…。
     言い訳から入らせていただきました。

     京都の自宅から倉吉市まで4.5時間もあれば行けるだろうと思っていたので、出発したのは05:25。 この時刻発であれば現地到着は10:00頃と踏んでおり、帰路の所要時間も4.5時間であるならば、 現地出発を16:30として21:00には帰宅可能と推定できることから、今回の探索では現地で6.5時間使えると目論んでおりました。
     ところが白兎海岸付近を先頭とする渋滞に往路からハマってしまい、目的の倉吉市付近に到着したのは11:00前でした。 (渋滞がなくても、片道の所要時間が4.5時間という予想は甘かったのですが)
     白兎海岸付近の道路の雰囲気から、帰路も同じように渋滞することが予想され、21:00に帰宅するには現地を 15:30頃に出発しなければなりません。
     これでは探索に使える時間が5時間未満…。

     元々の予定では、旧で言うところの1市3町で探す事を目標としていたのですが、5時間弱でこの全てを回るには かなり無理があると気付きました。
     ポイントを知らずに訪れるのはいつもの事なので気にならないのですが、現在でも生息している地域であるとはいえ、 5時間弱の持ち時間で、普通種とは言えないシルビアシジミを探し出すのはかなりの難題、「焦り」が私を支配し始めました。
     こうなると、丁寧さの欠ける探索になってしまい、「居らん!」と決め付ける判断が早過ぎたりします。
     即ち、「見落とし」の頻発でございますね…。

     とは言うものの、「居るのが判ってる地域で採れへんだら、メッチャ恥ずかしいやん…」と必死で探した結果、 倉吉市でなんとか□雄採集することができました。(当初の目標通りに1市3町すべて回ったんですよ)
     ふぅ〜、やれやれですわ。

     
     ↑は、軽トラで鳥取県倉吉市の国道313号→国道9号(京都方向)を走行中に撮影した動画、風景しか映っておりません。
     YouTubeにUPすることがマイブームであるということから、賑やかしに貼っておきました。