2012年の近況集04

  • 2012年02月13日

    04月(続き2)     ギフチョウ小塩山個体群分布地図     2011年04月13日大暑山事件

     1970年代の半ば以降、この地域へは暫く訪れていなかったのですが、 1982年から1984年まで西京区にあった会社に勤めていたことから、シーズンオフを含め頻繁に訪れるようになりました。
     というのは、毎日この山塊を会社から眺めていると、お山の方から、
      「ええ虫が居てまっせ。いっぺん来てみはったらどーどす?」
    とのお声掛けがございましたのですよ。
     この時期(1980年代)、ずーっと蝶屋休止中だったにもかかわらず、 こんな声が聞こえてくるなんて、やっぱり蝶屋は治らないものなのですね。
     それはさて置き、実際に訪れてみると、平地性ゼフィルスの普通種は一通り見られたのに加え、 小塩山の山麓谷筋ではウラジロガシ、同じく中腹の乾燥気味の雑木林内にはナラガシワが確認でき、 ヒサマツミドリシジミとウラジロミドリシジミの香りも漂っておりました。
     また、山麓部の社寺内には美味しそうなサクラが多く植えられていたものですから、
      「ここ、夕方になったらキマルリが飛ぶんやろなぁ」
    と梢を眺めていると、おそらく上部で樹液が出ていたのでしょう、隣接するクヌギからオオムラサキが飛び出す光景を 目の当たりにしたこともあります。
     ただ惜しいことに、この時期は蝶屋休止中だったものですから、 これらの目撃記録をほとんどノートに記載してないんですよねぇ。
     この時期、今のレベルで蝶屋的行動をとっていれば、シロチョウ科京都府最珍のスジボソヤマキチョウ、 1970年代中頃まで「い」の地域に居たと言われるクロシジミ、 ヒカゲモノ界の要チェック種であるウラナミジャノメやクロヒカゲモドキなんかも確認できたかもしれません。
     あっ、また違う方向に走ってしまいました。話しはギフチョウでしたね。

     1982年〜1984年までの会社勤めの間、当時は途中にゲートなど無く上記地図内の淳和天皇陵付近まで車で行けたものですから、 「あ」の地域へはけっこう頻繁に訪れた記憶があります。もっとも、毎回昼休み等を利用して行っていたものですから、 滞在時間はとても短かかったのですが…。
     もちろん春のギフチョウシーズンにも訪れた事があるのですが、このときは京都市内で見ることはないだろうと思っていた カタクリの群落に驚いてしまいました。そして、
      「このカタクリ群落、有名になったら、えらい事になるやろな…」
    と池の在る緩やかな谷間、静寂に包まれたカタクリ群落の真ん中で思ったものです。
     そう、平日だったとは言え、当時は誰にも会わないような場所だったのです。
     (一度だけ、花屋さんの1BOX車で来られた推定蝶屋さん1名を目撃)
     ところが今では春のカタクリ開花時期になると、あの静かだった谷間には、 近年著しく増加した中高年登山者の方々の話し声やデジカメのシャッター音がこだまし、 平日でも大いに賑わっているそうです。

     

  • 2012年02月16日

    04月(続き3)     ギフチョウ小塩山個体群分布地図     2011年04月13日大暑山事件

     この画像は2006年に「あ」の地域で撮影したものです。

     表示の集団の方々が手作りされたのであろうこの看板、その内容について言いたいこともありますが、今回は止めておきますね。
     こうして、ある程度の人数の集団が、看板の文言にある意図を持って活動されているような地域に、 わざわざ大きなネットを持って進入するような意志を私は持ち合わせておりません。
     また、ここに掲げられた看板の内容を担保する条例ってどれを指すのか?とか、 当地で行われている活動に効果があるのか否かはともかく、この活動に参加されている方々の気持ちを逆なでするような行為は 慎むべきであると思っております。
     従いまして近年は、「あ」の地域へ踏み込むことを意識的に避けてきました。

     けどね、1970年代の中頃に「い」から始まり、次に1980年代前半からの「あ」、そして2000年代前半から「う」 の地域で、そこに生息する蝶を40年近く採集・観察してきた私からすると、

        「遠慮して『あ』を避け、『う』の地域で継続観察しているのに、
         印の位置で因縁つけられたら、何もでけへんやないの…」

    と、モチベーションだだ下がりですわ。
     あっ、それから念のため申し添えますと、2011年04月13日にその男と遭遇するまで、「う」地域内を歩いた範囲では、 上記画像内の看板に類似するような物体は見かけませんでした。

     こうして、その男に因縁をつけられたが為に2011年の「う」地域における調査は納得できるまで行えなかったのですが、 男に遭遇するまでに調べた範囲ではギフチョウを見ることができませんでした。 これで私自身は4年連続当地で目撃できていないのですが、他の方からの私信で「2009年には目撃できた」 との連絡を受けていますので、この「う」地域で見られなくなったのは2010年以降ということになります。
     また、「い」の地域で見られなくなったのはもっと早く、私自身の最後の採集は1996年で、 他の方により2000年に採集されて以降は確認されていないと思います。
     そして、「あ」の地域ですが、これは私自身の目で確かめた訳ではなく、他の方のブログ等を拝見していると 2011年もギフチョウが見られたようです。
     ということで、このギフチョウ小塩山個体群は『未だ絶滅していない』という状況なのですね、今は…。

     
     「そんな事、やってくれなんて、誰も言うてへんやん」

    とのお声が聞こえてきそうですが、私はこのギフチョウ小塩山個体群の消長を[ふしみやDB]に記録しておきたいのです。
     記録したとして、直ちにどーなるものでもないのですが、意図的に操作された情報が流布された結果、 これを真に受けた独善的で偏狭な正義感を抱く男により、40年近くにも亘り観察・記録してきた事柄が中断されてしまうなんて…。
     私は悔しくて仕方ないのです。

     

  • 2012年02月19日

     突然ですが、海の向こうから↑こんな封筒が送られてきました。
     いったいこれは何なのだろう?と不審に思いつつ封を切ってみると、Google AdSenseの個人識別番号(PIN) というものが書かれていました。

     わたくし、マメなことにYouTubeに35タイトルの動画 をUPしております。
     2009年10月20日に初めて動画をUPしてから昨年09月までの2年間は何も言って来なかったのですが、

     「あんたの動画は収益をあげられる可能性があるので、そのプログラムに参加してみまへんか?」

    という怪しげな儲け話へのお誘いがあった事は既に書きました。
     参加したのはよいけれども、実際に収益が発生したら、金銭を受け取るのにどのような方法をとるのだろうか? と疑問思っていたのですが、どうやらこの個人識別番号(PIN)が鍵だったようです。

     皆さんのPC等で私の動画が再生されると、その動画内下部に広告が挿入されますよね。 この広告が皆さんの手によりクリックされると、自動的に広告料がGoogle AdSense管理下にある私の収益BOX に一旦プールされます。この金額が一定の額(日本円で10000円だそーです)に達すると振り込まれるというシステムだそうです。

     「現在、日本円で700円ほど貯まりました。つきましては、振込の準備をしておきたいので、
      あなたの口座番号をこの個人識別番号(PIN)と共に入力してください」
    といった内容(英語からの直訳みたいで理解し難い!)が、このお手紙内に示されたURLのページに書いてありました。
     けど、約5ヶ月経過して700円ですから、これまでのペースでクリックしていただいたとしても、 振り込まれる金額に達するのは数年後ということなりますね。
     もっとも、皆さんが意識的にクリックしてくださると、意外と早いかもしれませんが…。

     

  • 2012年02月22日

     Google AdSenseの件、続きです。
     昨日、銀行で通帳記入してみたところ、こんな↓のが記載されました。

     「グーグルインクって、なんやろ?塗料屋とは取引きあるけど、インク屋とは取引き無いしなぁ…」

    と一瞬ボケてみましたが、グーグルはGoogleで、インクはInc.でIncorporated の省略形。 即ち米国の法人企業であるグーグルから、あなたに79円が振り込まれましたよっ、という記載なんですね、コレは。
     そーいえば、Google AdSenseの理解し難い英語直訳Webページに、
       「個人識別番号(PIN)と銀行口座情報を入力いただいた後、
        口座確認のために10日以内に少額を振り込みます」
    と書いてありました。
     それにしても「79円」って中途半端な金額ですが、良く考えてみるとこの金額はこの日の米ドル/円の仲値、 ということでこれは「1ドル」だったんですね。
     そしてこれはもしかすると、生まれて初めて外貨収入になるのかな?
     来年の確定申告時に、どう書けばよいのか悩むことになりそうです…。

     さて、ひょっとすると新手の「振込みまっせ!詐欺」に騙されているかもしれないお話しはこれくらいにしておいて、 2011年の総括に戻ります。

    05月
     震災の影響でゴールデンウイークはずっと京都に居て採集には出かけず。
     中旬の日曜日に、富山県でギフチョウの私的新ポイント(地元では知られているのかもしれませんが)を開発し、 やや時期遅い目ではあったものの、多くの個体を思いっきり採集し、満足しました。
     下旬には、昨年下見して良い感触を得ていた三重県内でシルビアシジミを探索したのですが、 こちらの方は、結果的に思いっきりコケました。
     目星をつけていた場所は、いずれも思っていたより多くのミヤコグサが生えて好環境だったのですが、 ことごとく居りません。
     実は、かなり期待していたのですよ…。

     そして、心残りは↑ココ、JSDFの飛行場です。
     有刺鉄線をかい潜り、侵入して調べたかったのですが、なんぼなんでもねぇ〜。
     銃撃まではされないでしょうが、すぐに発見されるのは自明。
     えらい事になりますもんね。