2012年の近況集05

  • 2012年02月25日

     基本的に2011年の総括を書いているのですがGoogle AdSense等、新しいネタが出てくるとそっちの方へと話題が流されてしまうので 連続性が失われ、訳が分からなくなっていますが、今日は06月です。

    06月
     06月の日曜日は全回遠方へ出かけておりました。順に挙げると、

      ・06月05日:三重県の、主に紀北町でシルビアシジミを探索したのですが、ミヤコグサすら
             見い出せずに敗退。
      ・06月12日:深洞湿原の手前でコケてしまい右手小指からけっこうな出血。ネットと三角紙
             を血まみれにしながらも、ギフチョウはそこそこのお持ち帰り。
      ・06月19日:大多和峠からごそごそ行った場所で、たーくさんのギフチョウをネットイン。
             しかしながら鮮度の関係でお持ち帰りは、やっぱり、そこそこ。それにしても、
             超新鮮な推定クマの糞にはビビリましたわ。
      ・06月26日:鳥取県と島根県でキマリンの採集と探索。この件については語らない方が
             よいと思うのでtextは無し。けど、それではあまりにも愛想無しなので一つだ
             け画像を貼っておきましょう。↓は島根県の某所、「うむぅ〜」でございました。

     これらの日曜日以外は、ほぼ毎日仕事の合間にキマリンを対象に京都市内とその周辺へと出かけ、 まあ、その…、適切な数をお持ち帰りしておりました。

     

  • 2012年02月28日

     02月も明日で終わりだというのに、未だ今日も2011年の総括、07月です。

    07月
     キマリンを対象に京都市とその周辺へのお出かけは、06月上旬から07月中旬までほぼ毎日続け、 T先輩が昨年開発され、生息しているのが判っているのだけれどもこれまで未訪問だったポイント1ヶ所と、 私自身の本年新規開発ポイント6ヶ所と合わせ、2011年は7ヶ所の新しいポイントで採集する事ができました。
     これまで、私とT先輩で調査した結果、手持ちのポイントは数十にものぼるのですが、 未だにこれだけの新ポイントが出るのですから、京都市とその周辺では少しでも「居るのとちゃうやろか?」と感じたら、 探してみるべきだと改めて思った次第です。
     そして、この2011年に新規開発した6ヶ所のポイントですが、いずれも「えっ、そんな所かぁ…」 というような○○○○場所で、チョッと画期的かな?というような場所は1ヶ所のみでした。
     もっとも、これら6ヶ所のポイントはいずれもテリトリー位置の特定に熟練を要するような場所がほとんどで、 「こんな所でもテリを張るんだ」という事が分かってないと見えてこないでしょうね、きっと。

     この07月、京都市とその周辺のキマリン以外では、兵庫県但馬地方のキマリン、兵庫県日本海側の海ウラナミ、 岡山県のキマリンを対象に出掛け、これらは全て採集。
     島根県と広島県へはキマリンを対象に採る気満々で出掛けたにもかかわらず、ご期待通りの返り討ち。
     あと、けっこう嬉しかったのは、地形図の読みからキマリンを対象に訪れた島根県の某所で、 薄々と言うか、読み通りの環境ならきっと居るだろうと期待していたコキマとヒメシを採集できた事でございました。

     それから、↑の画像は島根県某所へヒメヒカゲの観察に訪れたとき、ポイント斜面の麓で撮影しました。 どーしても探してみたくなる桜並木でございましょ。
     ということで、私も長竿でペシペシやってみたのですが、当然のことながら怪しい蝶影は何も目に留まりませんでした。

     

  • 2012年03月02日

     2011年の総括を早く書き終えてしまわないと、トップページに置いた過去の近況へ跳ぶ表がどこまでも拡大し、 見辛くなってしまいます。
     別ネタで書きたい事もあるのですが、2011年の総括、今日は07月〜08月です。

    07月〜08月
     07月下旬〜08月上旬は、山ゴマを対象に大日岳(水後山)か赤兎山へ行きたかったのですが、 07月31日(日)は天気の関係で山ゴマは断念し、京都府南部でシルビアシジミの探索。 08月07日(日)は夏休み恒例の家族で湖水浴in琵琶湖という行事でございました。
     08月14日(日)〜16日(火)のお盆休みには中国地方4県ゴマシジミ巡りへと出掛け、 各地でそれなりに採集することができました。
     で、↓の画像は08月14日に撮影。島根県浜田市(旧那賀郡金城町)傍示峠の北方、 大潰山の登山口から大佐スキー場方面を望んでいます。

     看板の赤色文字が少々読みにくいですが、「大佐スキー場第4駐車場を車両が使用(有料使用)している時は十分に気をつけてください」 と書いてあります。
     この日は、車両が使用していなかったので危険はなかったのですが、これまでに訪れた(合計3回だったと思う)ときはいずれも、

    大佐スキー場第4駐車場と呼ばれる↑のアスファルト面上にカラーコーンを立て、改造四輪車を持ち寄った方々が自慢のクルマに乗り込み、 爆音轟かせながらグール・グルと回転運動に精を出しておられました。
     耳をつんざく排気音とタイヤの焦げる異臭、それにお見受けしたところ上品とは言い難い人々が、たむろしておられたものですから、 この場所に到達できたのは今回が初めてでした。
     これまでに訪れたときはいつも、大佐スキー場内からこの方向を眺め、
       「今、クルマが爆走しているアノあたりで、コキマダラセセリ、ホシチャバネセセリ、
        ヒョウモンモドキ、ヒメシジミ、ゴマシジミなんかがきっと採れてたんだろうな…」
    と、ため息をついていたのですが、やはりその通りだったようです。

     こうして実際訪れてみたところ、アスファルトによる被覆を辛うじて免れた地面からは水が滲み出し、 湿地を好む植物も残存していたことから、昔は自然度の高い湿地が在ったのだろうと想像できました。
     今ではこんな事になってしまいましたが、過去にはイイ蝶がいっぱい居たんでしょうね、きっと。
     そんな湿地を潰してしまい、やっている事はと言えば、改造車でグール・グルと回転運動ですわ………。

     

  • 2012年03月05日

     2011年の総括を続けます。今日は08月〜09月です。

    08月〜09月
     08月の最終日曜日、28日は広島県の府中市(旧甲奴郡上下町)、神石郡神石高原町(旧三和町と旧神石町) でゴマシジミを探したのですが、打ちひしがれて帰宅しました。
     このあたり、いよいよダメになってきたようです…。

     そして、09月に訪れた場所を順に挙げると、

       ・09月11日:京都府の丹後半島でシルビアシジミを対象に探索するも、予定通りのnull。
       ・09月18日:和歌山県紀南地方でシルビアシジミを対象に探索するも、当然のnull。
              しかしながら、予想外のリュウキュウムラサキを2雄採集して上機嫌。
       ・09月19日:和歌山県紀南地方でシルビアシジミとタイワンツバメシジミを対象に探索するも、
              これまた当然のnull。
       ・09月23日:鳥取県倉吉市方面へシルビアシジミの採集目的で出かけたものの、国道9号
              白兎海岸付近の渋滞で時間不足に陥り、採るには採ったけど、不完全燃焼。

    といったところ、さすがにこの時期になると休日にしか出かけておりません。

  • A  2010年10月31日 撮影 

    B  2011年09月19日 撮影 

    C  蝶研フィールド Vol.1 No.7 通巻7号 (1986)18ページより引用 

     さて、唐突に画像を3枚貼りましたが、これらはいずれも同じ場所になります。
     地形図の読みとGoogle Earthの衛星写真から推定し、シルビアシジミをその探索対象に私が訪れたとき、 初めて撮影したのがAの画像です。
     このとき、予想通りにミヤコグサは生えていたものの、シルビアシジミは確認できませんでした。
     次のBは2011年に撮影。
     例によって諦めきれずに餅を搗いての訪問(3回目)だったのですが、こんな酷いことになっておりました。
     わざわざ選んで工事したのではないかと思えるほどの正確さで、ミヤコグサとコマツナギが多かった斜面がコンクリートで被覆されています。
     これでシルビアシジミが採れる可能性はゼロになってしまいました。もう、再訪することはないでしょう。
     そして最後のCは、「本誌編集部 小路嘉明」としてお書きになった『紀伊半島のタイワンツバメは本当にいるか?』 という記事から頂いて参りました。本文を読むと、撮影日は1986年09月08日〜11日の間だったようです。
     紀伊半島での探索から帰宅後(2011年の10月頃)に、タイワンツバメシジミの記録が気になって調べたとき、偶然この写真に気付きました。
     私の場合、当地での探索対象種はシルビアシジミだったのですが、ここが紀伊半島におけるタイワンツバメシジミの推定記録地だったなんて、 びっくりしてしまいました。
     対象種は違えども25年という時間を越え、同じ場所へと訪れ、しかもお互いに居そうもない蝶を探していたなんて、 私も氏の境地に少し近付けたみたいで、嬉しくなってしまいました。