2012年の近況集11

  • 2012年05月21日

     昨日、05月20日もギフチョウを採りに某所へ出掛けておりましたが、このお話しもまた後日ということで…。
     今日も連休後半四国ツアー・生活編の続きでございます。

     05月05日は高知龍馬空港の東側を流れる物部川の堤防から探索を開始いたしました。
    ←の画像、小さいので判り難いですが、草地内の黄色い花は全てミヤコグサです。
     ここは過去に生息していたが既に絶滅していると言われる場所です。
     そう言われていてもこの環境を目にすると、絶滅したとは到底信じられなかったものですから左右両岸堤防をかなりしつこく探索しました。
     けれども絶滅したと言いわれるだけの事はありますわ…、ミヤコグサは山盛り生えているのにシルビアシジミは全く見られません。
     う〜ん、納得でけんなぁ。

     この日は高知県の物部川から始まり、
    ←ここ徳島県の美波町奥潟川堤防(ミヤコグサあり)に至るまで、めぼしい河川堤防をマメに探索したのですが、 その全てにおいてシルビアシジミを確認することはできませんでした。
     もっとも、ほとんどの河川堤防は本種にとって不向きな環境でしたから仕方ないのですが。

     もう一つ、気にかけていたタイワンツバメシジミの生息環境…、これについては経験不足なので何とも言えませんが、 シバハギの生える場所は高知県室戸市と東洋町で各1ヶ所ずつ確認しておきました。

     そしてこの日の入浴施設は徳島県那賀郡那賀町に在る「道の駅もみじ川温泉」でした。
     サウナ、露天風呂、ボディーソープ、リンスインシャンプー付きで500円。サービスや施設としてはOKだったのですが、 混雑していたので総合評価は「3」としておきます。(施設を撮った画像は手ブレしていたので、今回は貼るのをやめました)

     「エエかげんにしときや、あんたの夕食見てもしゃーないがな」とおっしゃるのは、ごもっともでございます。 けど、今回の四国ツアーではこれが最後ですからお許しを。
     05月05日の夕食、最終日ということで少し贅沢させていただきました。
     左から渦巻き状にそれぞれの品を解説しますと、

     ティッシュペーパー、調理器具やスパイス等の入ったタッパー、生ゴミ入れのジッパー付きポリ袋、泡盛(ネット通販で那覇から取り寄せ)、 水(中身は水道水)、さしみ醤油(甘味を含むので鍋のベースにも使える)、キムチと金麦(京都から持参)、 カツオの刺身(徳島県海陽町の「道の駅宍喰温泉」で調達)、貝割れ大根、ハム、マヨネーズ、するめ、 キビナゴのから揚げ(高知県室戸市のスーパーで調達)、カマスの姿寿司(高知県安芸市のスーパーで調達)

     …て、書く事がないとは言え、チョッとあんまりかなぁ〜。
     因みにこれらの食品は、すべて平らげました。

     

  • 2012年05月23日

     「この四国ツアーでは足摺岬から高知県内を東進し、室戸市を横切って徳島県へと
      抜けたらしいのに、一番美味しそうな『仁淀川』付近での探索はどーしたの?」

    と疑問に思われている方もおられるでしょう。
     確かに高知自動車道を走行中に見渡す仁淀川の堤防は魅力的でした。しかしながら、 当地のシルビアシジミは放蝶由来ということなので探索しても無意味、完全にスルーいたしました。

     それにしても『仁淀川』への放蝶は罪な事だと思います。
     文献上、自然個体の記録は「高知市種崎」にあると蝶研サロン誌で読んだ記憶があります。
     この「高知市種崎」から、放蝶地点と巷間言われている旧吾川郡春野町の仁淀川河口付近まで地図上の直線距離ではたったの約9kmしか離れていません。 こんなに短い距離ですから、これまで見つかっていなかっただけで、元々は仁淀川の堤防にも自然分布の個体群が生息していたのではないか? と考えるのは私だけでしょうか。

     「京都市左京区大文字山のギフチョウは絶滅した」と宣言するのが難しいように、 「高知県仁淀川の堤防にシルビアシジミは自然分布していなかった」と誰が言い切れるのでしょう。
     自然分布のシルビアシジミが仁淀川堤防に残っていた場合、当地へ他産地の個体(徳島県産だとか…)を放蝶するとハイブリッド化が進み、 居たかもしれない自然分布の仁淀川堤防個体群は消滅してしまいます。
     従いまして、この放蝶というのは「特徴的なゲノムを有する可能性がある個体群を、確実に絶滅へと導く行為である」 と言えましょう。
     その地域に自然個体群が生息していた場合、「同種の放蝶」というのは、 地域個体群が長い時間をかけて獲得してきたゲノムを破壊するテロとも言えるものであり、悪質極まりない行為です。
     放蝶したヒトは厳しく糾弾されるべきだと私は思います。

     ところがわが国においては、「生き物を自然界に放す」という行為があたかも正しい事であるかのような共通の認識があります。 例としては…、
     ・一旦絶滅した鳥さんなのに、遠い国から連れて来た上に税金を投入して放鳥。
     ・宗教儀式として古くから受け継がれている放生会。
     ・そして極めつけは毎年栃木県で…、いや、これは書いたらアカンような気がする。
    これらのことから、「生き物を自然界に放してはいけません」とは言えない雰囲気なんですよね、わが国は…。

     最近、文章があらぬ方向へ走る事が多いような気がします。いずれまた何か書きそうな予感もありますが、 このまま続けると過激な内容になってしまいそうなので、この話題はここで中断しておきます。

     さて、今回の四国ツアーの最終日05月06日も午前中は天気に恵まれ、文献上シルビアシジミの記録は拾えなかったものの、 地図を見てると生息していそうだと感じた某所を訪れてみたところ、 このように大量のミヤコグサが生えておりました。
     そこで、「これは、もらった!」と気合充分で歩き回ったのですが、見掛け倒し、ぜーんぜん居らんのですわ。
     「さすがに記録がないだけの事はあるわ」とこの時は思ったのですが、帰宅後の現在では「時期を外していた可能性も否定できない」 という見解が支配的になり、改めて秋に再訪し調査する必要があると考えております。

     

  • 2012年05月25日

     「今年は節約とか言うてたクチは、このクチかぁ?」

    と言われつつ、唇をつままれそーですね。
     今晩、関空発那覇行き最終便にて飛び立ち、今日は那覇泊まり。
     明日の今頃は、某離島でネットを握り締めているハズです。
     な〜んか良い迷蝶を採りそうな予感がします。
     放蝶はキライですが、迷蝶は大好きです。

     そうそう、前回までだらだら書いていた四国ツアーのお話し、まだ完結していませんでしたね。
     この05月06日は見掛け倒しの某川堤防で探索した後、吉野川の確実に生息している場所へ行こうとしたのですが、 徳島市内を走行中に雨が降り出したので中止。時刻は少々早かったのですが、真っ直ぐ帰ることにいたしました。
     真っ直ぐ帰るにしても、今回はチョッとうれしい…、と言うのは明石海峡大橋を渡ってみたかったんですよね〜。
     うん、確かにすごい建造物でございました。

     明石海峡大橋を渡った後、今年は節約!という宣言を思い出し、高速道路の利用を封印。国道2号線→171号線の下道利用で帰ることにしました。
     自分でハンドルを握って初めて走る神戸市内(実は大阪市内も未だ走ったことがない)の意外な走り易さに驚きつつ、 16:00頃に帰宅いたしました。

     

  • 2012年05月28日

     中立的な立ち位置で淡々と近況を書き綴る方針で始めた「最近のふしみや」だったのですが、 最近、内容にザラツキ感があると言うか、読んでいて突っ込みを入れたくなるような私見が多くなってきましたね。
     「酷くならないように注意しなければ」と、思っている事は確かなんですよ…。

     さて、05月26日(土)と27日(日)は沖縄県島尻郡渡嘉敷村(渡嘉敷島)へ リュウキュウウラナミジャノメを採りに行っておりました。 (それにしてもひどい動画で恐縮です)
     この渡嘉敷島のお話しもいずれ書く予定ですが、次回からは05月13日(日)にギフチョウ狙いで訪問した富山県の事を書くつもりです。

     

  • 2012年05月30日

     05月13日(日)のお話しです。

  • 未だ雪を頂いた立山が神々しゅうございました

     いや、だから、最初に「こんにちは!」って挨拶したんですよ。
     山で出会ったら、先ずはご挨拶ですからね。
     そして、「こんにちは」ってご挨拶してから暫くの間は、交渉もしたんですよ、

      「そこを通していただければ、行動食として持参いたしましたドライソーセージを
       お礼として差しあげたいと思っているのですが…」

    なんて言ってみたのですが、どーやら日本語をご理解いただけないらしく、知らん顔なんですよね。
     ホント、困ってしまいました。

     
     だってこんな状況なんですもの。

    ←このように進行方向の右手は冷たい雪解け水を湛える発電用貯水池。

     そして進行方向の左手は、
    ←ご覧のように、落ちたら確実に死に至る高さです。
     ですから、

     「皆様お寛ぎところ、誠に申し訳ないのですが、皆様がいらっしゃるその狭い通路を通り抜けないと、私、帰れないんですよ」

    と穏やかに話しかけても、やっぱり知らん顔…。

     そこで意を決して、強行突破しようとしたところ、このような状態に至りました…。

     動画終了間際に映像が乱れていることからご賢察いただけたと思いますが、実はこの時、走って逃げている最中だったのです。
     従って当然写っていませんが、この時リーダー個体(推定)は牙を誇示しながら、より威嚇効果が上がるようにと、 私よりも物理的に高いポジション、即ち手摺上に飛び乗り、走って来てアタックをかけようとしていたのです。
     ああ〜、怖かった。