2012年の近況集19

  • 2012年09月21日

     09月02日(日)も、今年であれば神石ゴマや甲奴ゴマなら未だイケたのですが、諸般の事情で広島方面は中止にしておきました。

     しかしながら、天気が良かったので近場の滋賀県↑でウロウロすることに致しました。
     狙いは2化/年のウラナミジャノメです。

     別に引っ張るつもりはなかったのですが、書いている途中にお得意先がお見えになったので時間が足りなくなってしまいました。 中途半端ですが今日はここまで、連休明けに続きを書きます。

     

  • 2012年09月24日

     今年(2012年)の06月上旬〜下旬にかけて、滋賀県大津市で2化/年のウラナミジャノメが居ないものだろうかと探索しておりました。
     大津市と申しましても、探索していたのは膳所〜国分〜大石地区でして、生息しているものであれば既に記録が上がっていて当然の地域です。 (オオヒカゲやクロヒカゲモドキの時に引っかかるハズ)
     それなのに何故、この地域で探したのかと言いますと、「滋賀県・京都府の境に在る音羽山の稜線では、 1960年代まで本種が生息していた」とH先輩に教えていただいたものですから、その山麓には人知れず残っている場所が何処かにあるのではないか? と思ったのが一つ。
     もう一つは、反対に居なければ居ないで私の好奇心が満足するからなんです。
     どういう事かと申しますと、各地のウラナミジャノメ真夏発生1化/年の個体群って、地理的に孤立しているように感じられますよね。 そこで、大津市1化/年の個体群も他産地同様、本当に孤立しているのかどうかを確かめてみたかったんですよ。
     結果、本種を対象にこの地域を合計4回訪れたのですが、いずれもnull。
     これで私の好奇心は、ある程度満たされました…。(もっとも、同時にキマリンの探索というのも目的だったのですが)

     そうして暫くは滋賀県大津市の2化/年のウラナミジャノメの事を忘れていたのですが、07月下旬にkさんから
      「既にゲット済みかもしれませんが、『Yは』に○○という字名が出ていましたよ」
    とのメールをいただきました。
     最近、身近に居る妻な方から聞くお話しはコロッと忘れる私ですが、この○○という字名はず〜っと憶えておりまして、 「そうや、ウラナミジャノメ採っとかなイカンな…」ということで、この09月02日(日)に訪れた訳です。

     この地域で探索するならば、南から北へと進むのが普通でしょうが、私はよく通っている道から南下する事にしました。
      「字名は判ってるんやし、しかも対象はウラナミジャノメやから、そのうち見つかるやろ」
    との軽い気持ちで探索開始です。

     里山の耕作地周辺はよく手入れされ、
    ←のカワラケツメイやミヤコグサなんかも生えています。
     こういった植物を見つけてしまうと、滋賀県では近年確認されていないツマグロキチョウやシルビアシジミではありますが、
     「ひょっとしたら、居てるかも♪」
    と良い方向に考え、探してしまいます。
     また、耕作地の縁に貧弱なコナラやクヌギなんかが生えていると、アリさんはどーかな?と地面を見つめたりしてしまいます。

     そうこうしている間に、水分は摂っていたのですが塩分が不足していたようで、軽く頭が痛くなってきました。
     夏場、遠くへ行って行動するときには気合充分なので塩分水分をこまめに補給しているのですが、 近場で、しかも採れて当然と思ったりしていると、熱中症対策がおろそかになっていました。
     従いまして、この時点で採集行動は強制終了。
     字名の判っているウラナミジャノメで、まさかのnullでございます。
     ナメたらアカンという事なんですね。

     

  • 2012年09月26日

     字名まで判っているのにnullだなんて…、許せん!
    という事で、帰宅後落ち着いてから今一度地形図を眺めてみると、
      「あっ、きっとココだわ。ウラナミジャノメのポイントと言えば、
       □□の近くで決まりというのを忘れてた…」
     こう気付いたものですから、明くる09月03日(月)、14:00過ぎに北白川の現場へ商品を納入した後、 軽トラでテケテケと走行、前日推定した付近へ15:00前に到着。
     クルマを降りてから40秒ほど歩いて、「居るとすれば、この辺り…」と周囲を見廻すと、 ちゃーんとウラナミジャノメが飛んでおりました。
     やれやれ、ですわ。

     一応、ウラナミジャノメの生態画像も撮ろうと試みたのですが、いずれの個体も暗い所ばかり選んで静止するものですから 持参したコンデジでは上手く写らないのでアッサリと諦め、代わりに↓こんな動画を撮ってきました。

     マイクの性能が悪いせいか、その音を拾えていませんがカマキリってパリバリと音をたてて食べるんですね、びっくりしました。

     

  • 2012年09月29日

     忘れないうちに敬老の日を含む連休の行動を書いておきましょう。

     「道の駅 はわい」で中身を確認せず、パッケージと名前だけで買ったお土産↑、私は食べていませんが家族には好評でした。
     このパッケージにも書かれていますが行ってきたのは山陰地方、主たる目的地は島根県出雲市でございます。

     今年(2012年)の春、ギフチョウ目的で当地を訪れたとき、遠目にシルビアシジミの環境を斐伊川堤防に感じたものですから、
      「秋に来て、シルビアを探さないかんなぁ」
    と思っておりました。

     さて、河川堤防での探索ですから先ずは持参した自転車を組み立て、線的探索の定番サイクリングでございます。

     因みに写っている白い布状の塊は、建築現場で使用する防炎シート。
     このシートを折り、パイオランテープで貼り合わせて袋にし、この中へ自転車を収納しています。

     丈夫が取り柄の生地ですから、突起物の多い自転車を入れて荷室畳上にそのまま投げ出しておいても双方共にキズが付きません。
     重宝しております。

     

  • 2012年10月02日

     島根県出雲市斐伊川堤防…。
     既に前回の文章でこの地名が登場したことからお察しいただけたと思いますが、まあ、 おもいっきりコケたということでございます。
     結果として、探索対象種であるシルビアシジミを見つけることができなかったのですから、 今回はその行動を少し詳しく書いておきましょう。

  •  
     本図の赤で示した走行軌跡に沿う堤防斜面を主たる探索対象とし、好条件に見える場所では自転車から降りて、 斜面をVVVVに歩くという探し方でした。

     ↑の画像は右岸、下流に向かって撮影したものですが上記地図の東光寺付近になります。 堤防耕作地側斜面は、よく手入れされ草丈は膝下程度、その草原内には点々とミヤコグサが生えております。
      「これは、もらった!」
    と思い、かなりしつこく斜面を歩き回ったのですがツバメシジミに翻弄されただけに終わりました。
     そしてここより下流の右岸堤防には、宍道湖に最も近い橋の手前までミヤコグサの生える草原が点在し、 居るものであれば居る(日本語になってないな…)雰囲気だったのですが見つけることができませんでした。

     
     そして↓は左岸、河口より上流5.8km地点付近になります。

     画面をクリックするとオッサンのきたない声が流れますが、私の声です。
     2年前から使っているニコンのコンデジは、静止画にMax20秒のコメントが付けられるので、その場で感じた事をこうして録音しております。
     そして、どーでもいい事なんですが、この音声ファイルは元々.wav形式でデジカメに保存されるので、 本ページへ埋め込む為、plalaのブログサーバーがサポートする.mp3形式へと往生しながら変換したのに、 ファイルをUPしようとするとサーバーが全く受け付けてくれなかったんですよね〜。
     調べてみると、普段使っているブラウザのGoogle ChromeからはUP不可。Internet Explorerからでないと .mp3ファイルはUPできないんですって、そんなん知りませんわなぁ。

     本題に戻ります。
     この画像の場所は旧市町村で言うところの平田市になります。
     そう、過去に生息していたとされる「島根県平田市斐伊川堤防」になる訳です。
     この辺りは過去に生息していたと言われるだけあって好環境の草原が続き、何処に居てもおかしくない雰囲気だったのですが、 やっぱり居ない…。
     けっこうしつこくやったんですがねぇ〜。

     結局、地図で示したように斐伊川堤防を国道9号線で折り返して探索したのですが、完璧なnull。
     当日は好天候、そして最も当たり外れの無いこの時期に全く見られなかったという事は、やはり居なくなってしまったのでしょう。
     好環境の草原は右岸左岸共に広い範囲で残っているのに、何故なんでしょうね。