2013年の近況集15

  • 2013年07月18日

     海の日絡みの連休に行った「島根県・広島県キマリン探索ツアー」07月14日(日)のお話しです。

     皆さんご存知かもしれませんが、国土地理院の[ウォッちず]で地形図を表示すると、地形図の上部に[電子国土ポータル]へのリンクが表示されます。 このリンクをクリックすると[電子国土Web.Next(試験公開)]のページへと跳び、ページ左のメニューから過去の航空写真を見ることができます。
     そこで今回の計画は、1974〜78年に撮影された対象地域の航空写真から、当時、牧場もしくは採草地だったの可能性が高いと思われる場所を訪問し、 キマリンの探索を試みるというでものございました。
     もちろん、Googleが提供する現在の航空写真も参考にして訪問地を選定したのですが、実際に訪れてみると、↓こんな感じ、

    キマはおろか、ゴマにもNGのダメ環境…。
     1974〜78年の航空写真から牧場と推定した斜面は、現在の航空写真を見て樹林へと遷移している事は判っておりました。 けれども、その中にカシワが残っていれば生息の可能性有りとみておったのですがねぇ〜、これではあきませんわ。

     ということで早々に当地を離れ、谷筋にある集落の環境チェックを数ヶ所で試みたり、 走行中に見つけた↓こんな場所でサクラをペシペシしてみたのですが、出たのはベニシジミのみ…。

     まあ、目的種が全く見られないのは毎度の事なので、未だこの時点ではメゲたりしておりません。

     

  • 2013年07月21日

     土曜日の夕方に出発し、タカネヒカゲをやって、日曜日(07月21日)に帰宅。 月曜日から普段通りに仕事をこなせる体力を維持しているのは、あと数年であろうと思ったものですから、 気合充分行くつもりで準備していたのに、急な仕事が入り行けなくなってしまいました。
     シャッターの中柱もセット済みで、何時でも店仕舞いできるよう段取りしていたのですがねぇ…。

     仕方がないので今日は、ゆるゆると8時頃に起きだし、福井県若狭地方に在る、

    この↑お山でガサゴソしておりました。

     

  • 2013年07月24日

     07月21日に貼り付けた画像のお山は、福井県大飯郡高浜町の青葉山でございます。
     で、この青葉山に何を探しに行ったのかと申しますと、それはウラナミジャノメ…。
     この時期に訪れたことからご理解いただけたと思いますが、年1化の個体群がもしかすると生息しているのではないか? と思ったんですよね〜。

     西日本本土のウラナミジャノメって、年2化のサイクルで発生している地域では何の変哲もない場所がポイントになっています。 従いまして、私の能力ではポイントの目星をつけることができません。
     一方、年1化の個体群はけっこう特殊な環境に生息しているので、「チョッと探しに行ってみよか」という気になる訳です。
     どんな風に特殊かと申しますと、上手い表現ではありませんが、「生息地の地面が栄養不足」といったイメージを私は抱いています。

     以前、当地を訪れた時のことを思い出してみると、「大きな火砕岩がむき出しの尾根筋やったなぁ」との記憶が甦り、 例によって都合の良い妄想が始まりました。

      ・岩がむき出しということは表土が薄く、地面は栄養不足。
      ・お隣の京都府舞鶴市では、年1化と推定される本種の記録有りとSPINDAに載っていた。
      ・兵庫県北部の年1化産地も日本海がすぐ近くまで迫ってる。

    「そういえば、ここも兵庫県北部年1化の産地と雰囲気が似ていたよーな…、うん、採れたも同然やな」

    との前向き思考を胸に抱き、東峰(標高693m)と西峰(標高692m)の間を探索いたしました。

     ↑この画像では上手く表現できていませんが、ご覧のように兵庫県北部年1化の産地と雰囲気の似た場所も各所にありました。

     けれども、当然のごとく、やっぱり、居なぁーい…。
     まあ、いつもの結果でございましたね。

     

  • 2013年07月27日

     福井県大飯郡高浜町青葉山のお話しにつきましては、あまり書く内容が無いので07月14日(日)に行っていた 「島根県・広島県キマリン探索ツアー」の続きを書いておきましょう。

     午前中から地形図を眺めつつ、島根県と広島県の各地をウロウロした結果、↓のような場所に行き当たりました。

     
     標高は約650m、全体としては細い谷筋なのですがミクロに見ると川が盆地へと流れ込む地点。 古いサクラが固まって5本植えられ、やや離れてはいるものの、推定のテリトリーポイントから見通せる斜面下部には古くて立派なサクラの大木が1本存在しています。
     周囲の樹林相はほとんどがスギ植林で占められているのですが、北側斜面の上部から奥には広葉樹林が広がっています。
     「今日はココでテリ待ち心中(したくないけど…)」
    と決めたのですが、このときの時刻は13:30。従いましてテリトリータイムには少々早いということで、S山の様子を見に行くことにしました。
     S山に着いてみると、テニスコート駐車場には岡山ナンバーのクルマが1台止まっており、最低でも1名の蝶屋さんの存在を示唆しております。
     現状確認の為、ポイントへ行ってみようかとも思ったのですが、やっぱりヒトには会いたくないので停車もせずに通過。 その後、S峠方面への細い道をクルマで走り、時々停車してはS山の草地部分に入って雰囲気のチェックを繰り返していたところ、 急に激しい雨が降ってきたので、先の「本日のテリ待ちポイント」へと戻ることにいたしました。

     戻ってみると雨は降っておらず、時折薄日も差す好条件。
     そこで、テリを張りに来るならばココだろうと思ったデベソの近くで長竿を握り締め、集中力を高めていると、 微かにアカショウビンの鳴き声が聞こえてきました。
     この鳴き声を聞いた瞬間、「おお、これは採れたかも!」と心の中で叫んでしまいました。
     というのは、アカショウビンが渡って来るような深い森を背後に持つ場所で、これまでに4ヶ所のポイントを当てたという成功体験から、 「アカショウビン=キマリン」という図式が私の頭の中に出来上がっているのです。

     上記の理由から、気合充分だったのですが、待ち始めて10分も経たないうちにバケツをひっくり返したような雨になってしまい、 この時点でゲームオーバー、強制終了になってしまいました。
     なので、この場所につきましては来年以降の再度の訪問を予定しております。

     

  • 2013年07月30日

     一昨日の日曜日(07月28日)は、カライトソウ咲く草原でファイトでございました。
     このときの状況は、もう少し経ってから書けると思います、たぶん…。

     さて、07月ももう終わりなので、2013年キマリンの結果を大雑把に書いておきましょう。
     06月06日に本年お初の個体を採集してから07月16日までの約40日間、採集可能日にはほぼ全日出動しておりました。
     ただ、今年は出かけていられる時間の短い日がほとんどだったので、新規ポイントを探索した回数は少なくなってしまいました。
     こうなると、短時間で行って帰れる既知ポイントでの採集という日が多く、まあ、この場合、 居る所が分かっているのですから、必然的にぎょーさん採ってしまう訳です。

     どのくらい採ったかと申しますと、展翅板・△bon分弱…。
     本日・○pon目を埋めることができたので残るは、あと×hon分。
     ようやく終わりが見えてきたので、ホッとしておるところでございます。

     

  • 2013年08月02日

     山ゴマのちょうど良い時期ですね。
     天気予報によると今週末は安定した晴れになるとの事、私もカライトソウの咲く草原を目指し、 明日土曜日の夕方には出発しようと思っています。

     
     ということで、今日は山ゴマの標本画像を貼っておきました。
     2012年08月05日採集、赤兎山ラベルの個体でございます。
     この1個体しか採れなかったので、数を確保するため今年も再訪すべきなのかもしれませんが、 やっぱり新たな場所でやりたいんですよね〜、私は。
     なので、今度の日曜日もnullという結果に終わりそうな予感…。
     まっ、怪我なく無事に帰る事を最大の目標として、行って参ります。

     

  • 2013年08月05日

     全身が痛い!

     身体全体を使った藪漕ぎのせいで、あくる日に筋肉痛が来たということならば、 「ワシもまだまだ若いんや」と喜べる痛さなのですが、原因は判っています。
     それは、藪漕ぎ中に受けた木の反発による打ち身に加え、最大の原因は距離にして約30mの滑落…。
     もう、身体じゅう痣だらけですわ。

     斜度がある程度緩い草付きにたどり着いたので油断したのでしょうかズルッといってしまい、 体勢を立て直す間もなく足を谷方向にして仰向けのまま、ヒュィーんと豪快に滑り落ちました。
     落ちている途中、そのスピードを弱めようと両腕を拡げ、なんとか草を掴もうとするのですが、 そんなもん掴めるもんやおまへん。
     最後は潅木帯に足から突っ込み何とか停止、この潅木帯が無ければその先に控えるさらに急斜度の露岩斜面へと落ちて行き、 えらい事になっていたと思われます。

     
     この画像は潅木帯に足を突っ込んで止まった直後、寝た状態のまま上体をひねって撮影しました。
     従いまして、滑落した斜面の距離感と斜度が上手く表現できておりませが、実際はかなりのものなんですよ。
     この後、やや時間をおいて少し離れた位置から改めてその場所を眺めてみると、ホンマに紙一重でございまして、 「マジで危なかったな…」と背中に寒いモノが走りました。