2014年の近況集21

2014年の近況集21

  • 2014年11月15日

     いつのまにかシーズンが終わってしまいました。
     これだけ寒いとフィールドに出る気になれません。
     明日の日曜日は関西文化の日ということで近所の堂本印象美術館が入場無料になるそうです。明日はお散歩のついでに 「京都画壇の巨星たち II」 を鑑賞させていただきましょう。

     ということで、ネタがありません。
     こんなときはギフチョウの標本画像です。
     クリックするとさらに大きな画像1940×1560ピクセル約1.8MBのファイルが表示されます。

     ↑↓同一個体の表と裏です。

     いずれも2013年05月06日富山県旧東砺波郡上平村産。  採集地点付近ではカンアオイ、ウスバサイシン共に確認できなかったのですが、現地の雰囲気からサイシン喰いの個体だと推定しています。

     冒頭、「シーズンが終わってしまいました」 と書きましたが、石垣島日帰りでハマヤマトか…。
     う〜ん、アリかもしれん………。
     

  • 2014年11月18日

     日曜日に行ってきた堂本印象美術館、「京都画壇の巨星たち II」 という特別展よりも堂本印象先生自身の強力なインパクトを感じ取ることのできる異空間でした。
     すごい芸術家さんだったんですね、知りませんでした。

     ネタが無いので今日も標本画像です。

     これらは言うまでもなくヤマトシジミ南西諸島亜種、2013年10月14日に採集した個体でございます。
     別にどーという事のない個体なのにこうして貼ったのは、ラベル的に面白いと言うか、この島ラベルを持っている蝶屋さんはほとんど居ないだろうと思ったからなのです。
     何という名の島かと申しますと沖縄県名護市の 「奥武島」 でございます。
     この奥武島、橋で沖縄本島とつながっているのですが、ぼーっとしてるとすぐに通過してしまうような小さな島なので、 普通はクルマやバイクからわざわざ降りて採集しようという気にならないような場所です。
     しかしながら島ラベルの本種を集めている私としましては、必ず押さえておかねばならないという事でけっこう真剣に探して採集したのが上に貼った個体でございます。
     因みに採集地点はココ。  ←同じアングルで撮った手持ち画像もあるのですがGoogleのストリートビューに直リンしてみました。
     それにしても、墓地内のこんな地道にまでGoogleのクルマが進入しているなんて驚きですね。
     

  • 2014年11月21日

     ネタがないので棚から一掴み、標本画像です。

  •  2013年10月13日沖縄県名護市で採集したリュウキュウウラナミジャノメです。
     元々このときは伊平屋島へ渡る予定での訪問だったのですが、台風で島流しになりそうだったので渡島を断念、 仕方なく沖縄本島及び架橋された周辺離島での採集となりました。
     これらのリュウキュウウラナミジャノメ、ご覧のように鮮度はイマイチですがこれでもけっこう真面目に探したんですよ。
     本部半島の乙羽岳周辺では注意していたにもかかわらず全く見られませんでしたし、多野岳周辺でもこれら4個体以外に確認・目撃できたのはたったの2頭でした。
     やや時期を外しているとは言え、リュウキュウウラナミジャノメって沖縄本島ではこんなに少ないものなのでしょうか?
     一度、ベストの時期に本種を対象として沖縄本島を訪れてみたいものです。

     ところで京都大学は11月祭ですね。
     今年も京大蝶研の展示を見せていただいたついでに、SPINDA最新号を購入するつもりです。
     なので、昨年のように品切れにならないようにしてくださいね。
     

  • 2014年11月24日

     昨日11月23日は京大蝶研の展示を見に行ってきました。
     展示標本ではヤマトシジミの離島ラベルと秋田県ラベルのゼフなんかが目を引いたのと、ミドリシジミの展翅作業を興味深く見せていただきました。 「この暗さでよく見えるもんですなぁ」 と申し上げたところ、「未だ若いですから」 と返されてしまいました。
     うん、おっしゃる通りですね。
     あっ、それからクイズに答えて景品でも貰おうかと一瞬思ったのですが、これは大人気ないので止めておきました。

     さて、最近のネタはありませんが、前々回、前回と2013年10月13日〜14日に行った沖縄ツアーで得た標本を貼っているので今日も続けましょう。
     古宇利島ラベルのヒメシルビアシジミでございます。

  •  一緒に写っているラベルの大きさはw41×h12mmです。採集日が10月14日とは言え沖縄ではまだまだ高温期なのでご覧のようにかなり小さい個体です。
     もう若くないので、蛍光灯直下20cmぐらいの明るい場所で展翅しました。

     この古宇利島、本種が生息していそうな場所は学校のグランドや三角点付近等島内に数か所あったのですが、 それらではヤマトシジミしか見られず、結局見られたのは古宇利大橋北詰めの、

    ↑の画像内左方に写っている芝生広場だけでございました。
     因みにここではアオタテハモドキも1雌採集、「もしかすると古宇利島初記録かも?」 と喜び、帰って調べてみたところ、 既に記録はあるようです。
     よく考えたら、アオタテハモドキやし、記録されてて当然ですわな…。
     

  • 2014年11月27日

     この時期になると、普通の蝶屋さんにおかれましては今年(2014年)採集分の個体が展翅板から外され、今年採集の標本について語られることになります。
     ところが私の場合、ラベル打ち込みを年が明けてから始めるので展翅を外すのは毎年3月以降になってしまいます。
     従いまして、現在語れるのは1年遅れ、即ち2013年採集の標本についてとなります。
     ということで今日も2013年採集の個体をUPして、ウダウダとつまらないお話しを書き綴ることにいたしましょう。

     その旧市町村では過去にシルビアシジミの記録があるということだったので、1/25000地形図とGoogleの衛星画像からピンポイントで予想し、 実際に訪れてみたところ読み通りに本種が生息しておりました。
     こうしてズバリ当たると、とっても気持ちがよろしい。
     一緒に行った九州ブラザーズの皆さんにも 「エライ!」 と褒めていただきました。

     そして↑がそのポイントで得られたシルビアシジミ。
     採集者は九州ブラザーズの長男であり、私に「鴉は白ぉ〜ございます」と言わしめるN先輩、採集者的にかなりのレアラベルです。

     基本的に 「蝶は差し上げない頂かない」 という方針の私が、何故この標本を所持しているのかと申しますと、 「採卵用の雌が居らへんやないの…」 と悲しげに呟く私を不憫に思ったN先輩が必死に探して採集され、 私がこれを賜ったからなのでございます。