2014年の近況集24

2014年の近況集24

  • 2014年12月23日

     今日は祝日なのですが、↑の現場(相国寺内)で網戸の取付をしておりました。
     最近、お客様からのご要望が多いYKK製の「クリアネット」を張った網戸を吊り込んできたのですが、 この網戸は網の糸が極細の上に微細なメッシュ、しかも色が黒なので網の存在感がほとんど無いのです。
     なので、そこには網が無いと思い込み、手を突っ込みそうになりました。
     プロとして恥ずかしい限りでございます。

     …と、こんなお話しだけではあんまりなので撮り溜めた標本画像から一掴み、今日はミドリシジミでございます。

  •  標高1500mを超えた尾根筋で採集したAB型の雌、きっとヤマハンノキなんかを食草としているのでしょう。
     08月10日という日付ですから鮮度はイマイチですが、一応記録という事でお持ち帰りしました。
     因みに採集地点は特別保護地区ではありませんので念の為。

     しかしこの標本、展翅にやる気が感じられませんな…。
     

  • 2014年12月26日

     この時期、生態画像をお撮りなる方々におかれましては、「今シーズンの思い出深い画像」を蔵から掘り出して自身のブログ等にUPされています。
     また、採る立場の皆さんは、今シーズンに採られた個体の展翅標本画像をSNS等で公開されています。
     そう、皆さん 「今年」 の分なんですよね。
     ところが私の場合、今年もいーっぱい採っているのですが全ての個体が未だ展翅中なので、仕方なく数年前の標本をUPしてお茶を濁すこの頃でございます。
     けれどもたまには今シーズンに撮った蝶をUPしたものだと思い、[2014年撮影すべての画像]フォルダーをひっくり返してみたところ、 UPできるような静止画の生態画像は皆無でございました。

     静止画が無いのであれば動画ならどうか? と探してみたところ、こんなの↓が出てきたのでご覧頂きましょう。

     2014年06月29日撮影のキマリン、この地域にしては青色鱗粉がよく発現した個体です。
     ご覧のように草叢の中でテリ張り中、地上高1mぐらいの位置で静止しております。

     キマリンと言えば高所でテリ張り中の個体を長竿で採るものだという常識があろうかと思いますが、 けっこう低い場所でもテリを張るものなのですよ。
     そこで最近では本種の新ポイントを探す場合、高所のチェックは後回しにして、けっこう低い位置から視線を動かすようにしています。
     極端な場合なのですが、「地面に転がる小石の上でテリ張り中」 というような事例もありましたから。
     

  • 2014年12月29日

     未だ仕事をしています。
     今日は、お支払いと集金でございました。
     京都という土地柄なのか、売掛金・買掛金の清算を年内に済ませてしまうという習慣が残っているのです。

     12月13日に羽化したシルビアシジミを展翅して以降、蝶絡みの行動を何も起こしていないので書くべきネタは何もない訳ですが、 たとえつまらない内容だとしても概ね3日に1回は必ず何かをUPすると決めているので今日もキマダラルリツバメの動画です。

     前回、12月26日にUPしたのと同一個体です。
     動画の一部に音声がありませんが、これは該当部分に微妙な会話内容が含まれていたのでオーディオトラックを意図的に削除いたしました。

     この日、他の新規探索場所では採る気満々でネットを手にしていたのですが、この既知ポイントではネットを封印し動画撮影に専念しておりました。
     しかし、専念してコレですから…。
     ご覧のように 「主たる被写体は葉っぱだったんだよね?」 とのお言葉を賜りそうな下手動画です。
     きっと私には、生態動画撮影の才能が全く無いという事なのでしょう。
     

  • 2014年12月31日

     17:00過ぎに店舗と作業場の掃除を終え、伏見屋金物店2014年の営業が終了致しました。
     アベノミクスの恩恵は個人商店であるところの伏見屋金物店までは降りて来ず、今年も例年通りの売り上げでございました。
     蝶屋を続けている限り、これ以上の売り上げ増加は望むべくもないので、まあ、こんなもんでしょう。

     さて、今年最後の画像は展翅中のシルビアシジミでございます。
     2014年12月13日羽化、島根県ラベルになります。

  •  触角上部に待ち針が挿入されているのは触角先端部をつぶさないようにする為なのですが、 このやり方では触角中間部の直線性確保と開き角度を決めるのに往生するんですよね。
     あと、裏展翅なので脚の乱れが気になるところです。
     けれども私の場合、タテハ系の裏展翅では脚をキッチリ整形するようにしていますが、 この大きさの蝶で脚の整形ができる程のウデを持っていないので 「見て見ぬふりして、気にしないっ!」 というのが私の立場でございます。