2015年の近況集10

  • 2015年05月17日

     突然どないしたんや?

     とのお声が飛んできそうですが、今日はネットをカメラに持ち替え、京都北山でこの季節の蝶を撮影してきました。
     何故このような行動に出たのかと申しますと、学生時代の後輩のM君が宮崎県から所用で上洛し、 せっかくだから 「九州に居ない種(ウスバシロチョウ)を撮りたい!」 とのリクエストにお応えした訳です。
     それにしても、ウスバシロチョウって、なかなか静止しないし、開翅もしてくれませんな。
     採るのは簡単だけど、撮影でこれだけ往生するとは思っていませんでした。

     

  • 2015年05月19日

     忘れない間に、連休後半ギフチョウ等ツアーの事を書いておきましょう。

     05月02日、今庄365温泉で入浴後、武生ICから北陸道へ流入。この日の就寝は富山県の呉羽PAと決めておりました。
     ここ呉羽PAは静かで適度に暗く、地面の水勾配も緩いのでとっても快適です。
     余談ですが北陸道と東海北陸道の就寝ポイントとして、快適さNo.1は城端SA(徒歩3分の温泉有り)で2位がこの呉羽PA。 そして、3位ぎふ大和PA、4位安宅PA、5位徳光PAとランク付けしています。
     5位の徳光PAは徒歩3分で松任C.C.Z.温泉に行けるので、本来ならもっと高位であってしかるべきなのですが、ここではチョッと嫌な事があったのでこのランクにしておきました。

     明けて05月03日、朝から良いお天気です。
     この気象条件ならば07:30頃からギフチョウは活動を始めるので大急ぎで富山県黒部市(旧宇奈月町)のクルマ横付けポイントへと向かい、 チャッチャッと☆雄採集。懸念していた通り、全て汚損(採集適期は約10日前だったでしょう)していましたが未採集市町村だったのでこれをお持ち帰り。
     このポイントを08:10には離れ、次の目的地である標高約980mのお山に向かいます。
     登山口から山頂までの標高差が約600mと大したことないので、山頂⇔登山口の間に沢山居たギフチョウを採ったり、リリースしながらも12:40には駐車場所へと帰還。

     この時刻なら未だやれるということで、ガラにもなく対象種をクモツキに変更。

     富山・新潟県境の 「境川」 に行ってみることにしました。

     

  • 2015年05月22日

     そもそもクモツキ狙いで何故「境川」なのか…。

     新潟・富山の日本海に注ぐ河川、私の知る限り北から順に、海川、姫川、黒部川、片貝川、早月川、常願寺川、神通川の各河川上流には本種が生息しているとの事ですし、 実際私自身も、姫川、片貝川、早月川の各河川上流で本種の目撃・観察経験があります。
      「ならば…、境川にも居てるのとちゃうやろか?」
     私らしい単純な発想でございます。

     この境川、地形図を眺めていると、谷をかなり詰めたところに1ヶ所だけ本種の香りを感じる場所がありました。
     そこを目指して詰めて行ったのですが、

    ↑ごらんのように、どーも環境が違う…、これ以上詰めて行ってもこんな環境が続くだけなのではないかと思いこの地点で進行を中止、 引き返す事にしました。けっこう根性なしでございます。
     ギフ・キマ・ゴマ・ビアについては、かなりの嗅覚と根性を発揮する私ですが、クモツキについては経験が不足している上に、 イマイチ気合が入らないんですよね〜。
     こんなに諦めが早いのは、「本種にブルーが全く入ってないから…」 というのが理由として思いついたのですが、実際はギフ・キマと重複するからといったところでしょう。

     それから今回早々に引き返したのは、前回動画でUPしたトンネルがとっても怖かったからなのです。
     あまり遅くなると、真っ暗闇の中を歩く時間が増える(冷静に考えると日が沈むまでは同じ)と思い込み、 一刻も早くあのトンネルを抜けてしまいたかったのです。
     何の照明も持たずに(携帯は車に忘れた)暗闇を歩くのがあんなに怖いものだとは…。
     もっとも、途中でデジカメのシャッターを半押しにすると弱いオレンジの光が発せられることに気付き、 半押し状態で歩いていたのですが、何かの拍子でシャッターが切れてしまうとストロボが発光するのですよ。
     これはこれでかなり怖い…。
     瞳孔拡大MAXの状態で突然強い光を受けると、何が起こったか分からず一瞬パニックに陥ります。
     なので以後は弱いオレンジの光も発せず、覚悟を決めて暗闇の中を歩きました。

     因みに↑は、先のストロボ発光時にCCDが記録した画像、妙な球体?が写っています。
     加えて壁面の模様も何やら意味有りげ…、見ようによってはかなり不気味な画像だと思います。

     結局、この境川では目的の場所まで到達できなかったので、クモツキが生息しているか否かの判断は持ち越しとなってしまいました。
     また機会があれば、今度はヘッデンを着けてこの大平トンネルを通過しようと思っています。

     

  • 2015年05月25日

     05月23日(土)11:00発表の天気予報によると、05月24日(日)の岐阜県飛騨地方はおおむね曇りとの予報だったので、 ギフチョウ探索は中止と決め、普通に自宅で眠りに就いたのですが、翌朝起きてみるととってもエエ天気やないですか。
     念の為、PCを起動し各地の日照状況を表示してみると岐阜県飛騨地方も快晴…。
     もう、「チっ」 でございますよ。
     地形図上の荒地マーク(居るかどーかはわかりません)を目指し、藪を漕ぐ気満々だったんですけどねぇ〜。

     仕方がないので昨日は作業場に籠もり、標本撮影と展翅をしておりました。


  •  ほとんどキマリンで占められた7本の展翅板から外した標本数は92個。これらの中で、脚や触角や尾状突起がはずれたり折れたりした個体があればコレを双眼実体顕微鏡下で修理。
     その後、各個体の裏表を撮影し、得られた画像は184ファイル。
     加えて展翅はギフが4個体とビアが4個体。
     これなら藪を漕いでいた方が疲れなかったと思います。

     

  • 2015年05月28日

       1998年 05月 28日 2雄1雌 京都市右京区
       1998年 05月 30日  2雄  京都市右京区

     この5頭が私の標本箱に収まっている数少ない5月ラベルのキマダラルリツバメです。

     今年の季節進行であれば、もう出現しているだろうと思い、昨日京都市右京区のポイントに出向いたのですが、 あきません、全く見られませんでした。
     もっとも、滞在していたのが17:05〜17:25の間だったので「現状未発生」とは言い切れません。
     というのは、昨日のような気象条件では、出現していたとしてもテリを張るのが17:40以降にずれ込んでいた可能性が高く、 テリトリー・タイム前に帰ってしまったので見られなかったのかもしれないのです。

     今日は、快晴ではなく「晴れで昼過ぎから時々曇り」の予報が出ているので、素直に16:30頃からテリを張りそうです。
     今日も、時間があれば行ってみようと思っています。

     

  • 2015年05月30日

     突然ですが昨日、京都のキマリン、出ました。

     05月29日 17:19 京都市右京区で1雄↑採集、この個体の他に吸蜜中だったと思われる推定雄の1個体を目撃、都合2個体の確認でした。
     一昨日の05月28日にもベストと思われる時刻に同所を訪れたのですが、そのときは全く見られませんでした。
     従いまして、昨日05月29日が、2015年のキマダラルリツバメ初確認日という事になろうかと思います。

     さて、これからの発生状況予想ですが、京都市内各所のクリ、ネズミモチ、イボタ等の開花状況からみて、他のポイントでも通常より5〜6日早く出現すると思われます。
     なので、有名ポイントであるK上なんかでは06月の第1週末あたりが最盛期。やや山間部のY瀬でも06月10日頃には観察・採集可能な状況になると思います。

     これから約45日間の京都市近郊キマリン・シーズン、いよいよ開幕でございます。