2015年の近況集12

  • 2015年06月12日

     たとえ一瞬でも、ほぼ毎日キマリンの採集に出かけている今日この頃ですが、イマイチ採れません。
     発生個体数が安定的な本種ではありますが、今年は若干少ないように思えるのと、天候面での巡り合わせが上手くいかないのが原因で、 未だ展翅板2本分ぐらいしか採っていません。
     そのうちに各ポイントとも数が揃って来るでしょうから、今年もそこそこはイケると思っております。

     この時期、本来であればキマリンの事を詳しく書くべきなのでしょうが、これはやっぱりできませんね…。
     そこで先ほど展翅したギフチョウでも貼っておきましょう。

     2015年05月05日に岐阜県で採集した個体です。
     採集禁止ではない地域だと思うので、産地に市町村名まで入れたいのですが、市町村合併以降はどのような取り扱いになっているのかわかりません。 なので念の為、岐阜県までの表記に止めておきました。因みに、サイシン喰いの産地です。

     で、この個体を貼ったのは、そのサイズが小さいから。
     比較の為、左に並べて写したのがシルビアシジミですから、その小ささがお解かりいただけると思います。
     同じくサイシン喰いで、おおむねサイズが小さいと感じる馬狩産でも、雄であればこの程度の個体は見られますが、この個体は雌です。
     雌でこれだけ小さな個体は初めて見たので、チョッと驚きでした。
     

  • 2015年06月15日

     最後のギフチョウ採集が可能な日付でしたが、この土日は親戚の結婚式で仙台に行っておりました。

     仙台は食べ物が美味しくってセーブせずに飲んで食べたものですから、下腹の出っ張りが気になるところ…。
     それにしても、仙台牛のヒレ肉、気仙沼のカツオとホヤの刺身は旨かったなぁ〜。

     で、今日はアッサリと蝶の話題皆無です。
     大阪伊丹行便の出発が遅れてヒマだったので、飛行機の動画を撮影しておりました。
     賑やかしに貼っておきますね。

     

  • 2015年06月16日

     唐突ですがヒョウモンモドキ、辛うじて未だ天然物(もしかすると『最後の』かも?)が居るようです。

     私自身がヒョウモンモドキを採った最後は、2002年06月09日 広島県賀茂郡河内町でした。
     以後本種狙いで、即ち06月に広島県の賀茂郡や世羅郡を訪れることはなかったのですが、数年前まではゴマシジミを採ろうと08月にこの辺りをウロウロしておりました。
     このとき、ヒョウモンモドキの生息していそうな湿地や環境も同時にチェックし、「下見」 としてその状況を [ふしみやDB] に取り込んでおいたので、N先輩から、
        「今度、九州三兄弟で九州に居ない蝶、ヒョウモンモドキ・ヒメヒカゲ
         ・ヒメシジミの3種を撮りに広島へ行くので、よろしゅうたのんまっさ」
    とのご要望を賜っても、即座に候補ポイント記入した1/25000地形図をお送りすることができました。

     メールに添付して地図をお送りしたものの 「最近かなり厳しい状況らしいし、養殖物や保護地以外でヒョウモンモドキが見られる確率はゼロに近いかも…」 と思っておりましたが、私が地図に示したポイントそのものではなく、その近くで天然物のヒョウモンモドキを見つけて撮影された由、何よりでございました。
     因みに、見つけたのはセンスの良い後輩のM君だったそうで、これはまぁいつもの通り、流石でございますな。

     このように、九州三兄弟ご一行様は保護地や養殖ケージを避けて探索し、撮影された訳ですがこのブログ を読むと昨年、2014年の時点で保護地は壊滅し、養殖ケージ内でしかその姿が見られない状況だとか…。
     あの日本チョウ類保全協会さん(特定非営利活動法人とは言え、事務局長さんや職員さんは給料を貰ってるんですよね?)の正しいご指導の下、 保全活動自体は地域の方々等が手弁当でやってくださっているのに、こんな状況だなんて……………。

     

  • 2015年06月19日

     書く事がありません。
     なので、途中までしか書いていない05月GW後半の事や、05月中旬に行った飛騨の話を書こうかと思ったのですが これらは既に旬を過ぎてしまったので今さら書いてもなぁ〜、ということでこれらのお話はシーズンオフにまわします。

     さて、皆さんご存知のように、この時期の私は連日長竿を振っているのでネタ自体は存在しているのですが、対象がキマリンなので素直に書くことができません。 けれども今日は、今シーズンここまでの印象に残った事を少しだけ書いておきましょう。

     右京区某所の次に発生が早いと認識していた北区のポイントへと久し振りに訪れたところ、推定発生木のサクラが1本なくなっておりました。 未だ2本は残っているので絶ってはいないと思うのですが、この日は目撃も無しのnull。
     また、右京区のキマクロの割合が高いポイントでは、これまで20分もやれば7頭前後は採れたのですが、何故か今年はほんの僅かしか見られませんでした。 見た目の環境は全く変化がないので、こんなにも個体数が減った原因は不明。
     あと、右京区某所では生息しているのが分かっていたのだけれども、諸般の事情で採集可能ポジションに立つことができず、 これまで採ってなかったポイントで新しい立ち位置を見つけて採る事ができました。これはけっこう嬉しかった。
     けっこう嬉しいと言えば、キマリンではなく滋賀県のウラナミジャノメを周知のポイントと異なる場所で採集できたこと。 けれどもこれは居て当然の場所だったので、喜んでたらアカンか…。
     話しをキマに戻すと、山科区、東山区、左京区の各既知ポイントでは例年通りの個体数で時期も5月ラベルが採れた割には通常に近づいている印象です。

     そして最後に景気の良い話を一つ。

     最近の私は、↑のウエストバッグをフィルムケースで満たして採集に臨んでいるのですが、一昨日06月17日はフィルムケースが不足する事態に陥りました。
     急遽三角紙に取り込むことになったのですが、最近小さなチョウを網の中でプッシュしていないので手際が悪く、かなり傷めてしまいました。
     予備のフィルムケースをクルマの中に置いておくべきでしたな…。

     

  • 2015年06月22日

     毎回なのですが、新ポイント探索中に初めて対象種を確認したとき、

      「うわっ、ホンマに居った」

    という反応になってしまいます。

     
     元々は居ると信じて探しているのですが、探せども探せども居ないものですから、「居ない」 という状態に慣れてしまって、
      「あの飛び方、大きさ、色はキマやけど、ホンマにキマかぁ?」
    と先ず疑い、
      「またベニシジミに騙されてるんとちゃうやろな…」
    と呟きながらネットイン。引き寄せてネット内に黄色と黒をみとめたときに初めて冒頭の、
      「うわっ、ホンマに居った」
    となる訳です。

     キマリンの場合、新ポイントを引き当てることができるのは多くても年に3ヵ所程度、0の年もあるので平均すれば年に1ヵ所といったところでしょう。
     この1ヵ所/年の背後には、けっこうな量のnullデータが控えておるのですが、最近は若干打率が向上しているように思います。
     昨日見つけた2ヵ所のポイントは、今年04月のギフチョウの帰りに付近を通ったとき、
       「発生木はどれかよー分からんけど、あの辺りでテリ張るわ、きっと…」
    と目星を付けていた場所でした。けれども、実際はそこから数十メートル離れた所がテリ張りポイントだったので、ピタリと当てたのではありません。 けどまあ、読み通りと言って差しつかえないと思います。

     昨日の新ポイント(だと思ってる)の場所は、生息しているのが当たり前の地域なので 「画期的」 とは言い難いのですが、 それでも一応新ポイント2ヵ所の発見でございます。
     これでキマ道の家元さんから、「キマ道初段に認定します」 と言ってもらえるかな?

     

  • 2015年06月25日

     今日の午前中、東山三条の仕入れ先に商品を引き取りに行ったついでに、ココ↓へ行ってみました。

     この天気であれば、ゆるゆる状態で葉裏等にしがみついているであろう蝶を撮ろうとカメラを持って訪れたのですが、 対象種がもぐり込んでいると予想していた荒地内は除草作業の真っ最中。お仕事の邪魔をしてはいけないと、この動画だけ撮って速攻で帰りました。

     私、所謂 「蹴上」 という場所での採集経験は過去にあるのですが、この位置ではやった事がないので実際の状況は分かりません。 けれども、どー見ても除草作業中のフェンス内が一番のポイントですよね。
     線路沿いのサクラの樹冠でも多くの個体がテリを張っているのでしょうが、これらの個体はベストポジションであるフェンス内の出ベソを虎視眈々と狙っており、 空きになると即座にやって来てテリを張る…。
     そう、このフェンス内の出ベソはただ待っているだけで複数の個体が得られるという、採集者にとってもベストポジション。
     …って、実際に見たのではなく、あくまでも推定なのですが。