2015年の近況集21

  • 2015年11月06日


  •  ネタがないのでシルビアシジミ飼育状況です。

     蛍光灯を2灯とLEDを2灯、合計4灯にして照射は06:30〜21:30の毎日15時間。
     この間、朝夕は石油ストーブを焚き、室温20℃以上をキープしております。

     これだけやった結果、現在、大阪府産の幼虫は、そのほとんどが終齢〜蛹になっているので年内羽化が望めそうなのですが、 島根県産の幼虫は終齢が4個体で全体の約10%、他の個体は推定3齢のまま動きが鈍くなり、このまま越冬態勢に入りそうです。

     同じ日の産卵、同一の条件で飼育しているのに、産地によってこんなにも生育に差が出るものなんですね。
     

  • 2015年11月09日

     飼育中のシルビアシジミ、けっこう必死で年内羽化に持ち込もうとしているのは、


  • この個体↑が産んだ幼虫さんが居るからなのです。

     このような異常型から産み出された卵を手にしたからには、何としても正常羽化の歩留まりを上げるよう努力せなアカンでしょう。
     

  • 2015年11月12日

     11月06日に、島根県産のシルビアシジミ幼虫がほとんど3齢のままだと書いたのですが、どーやらスイッチが入ったようで、 全体の5割程度が終齢に突入しました。
     こうなると、たちまち餌不足になってしまいます。


  •  11月03日(祝)に、採餌ポイントとして目を付けていた↑の木津川左岸堤防へ行ってみたところ、 ご覧のようにツルツルに草刈された直後。それでもミヤコグサはあったのですが、芽が若干伸びた程度の小ささで、終齢幼虫の餌としては不向きな物ばかり…。
     仕方がないので他の場所で、狭い範囲に生える伸びたミヤコグサを見つけ、この自生地に負のインパクトを与えないようギリギリの量を確保してきたのですが、 当家の冷蔵庫に残されたミヤコグサは、あと2日分程度なのです。
     従いまして次の日曜日には、必ずミヤコグサを確保しなければなりません。
     さて、何処へ摘みに行きましょうかねぇ。
     う〜ん、困りましたな…。
     

  • 2015年11月15日

     前回、「ミヤコグサ不足に陥った」 と本ページに書いたところ、親切な方々から採餌ポイントのMAPをメールで頂いたり、 摘んできて送りましょうか? とのお電話を頂戴しました。
     ご連絡くださったKさんNさん、ありがとうございました。
     実のところ、既に11月13日には仕事をチョッとナニしまして、滋賀県大津市のウラナミジャノメ・ポイント付近に在る あまり良くない採餌ポイントへと出向き、思っていたよりも伸長したミヤコグサを確保しておりました。
     なので、今回はご教示いただいた場所に出向いたり、ミヤコグサを送っていただく必要がなくなり、 せっかくのご親切を無にしてしまって申し訳ありませんでした。

     さて、蝶関係のネタがありません。
     現在、ボチボチ羽化が始まったシルビアシジミに異常型でも出現すればココに貼れるのですが、今のところノーマル個体ばかりです。
     もっとも、11月09日に貼った異常型の子供たちは未だ終齢〜蛹初期なので、これから「乞うご期待」といったところです。

     蝶がらみではありませんが、無いと寂しいので画像を貼っておきましょう。
     本日、妻なる方と一緒に行ってきた美術館↓でございます。


  •  本当は、京都国立博物館で催されている特別展覧会 「琳派誕生400年記念 琳派 京(みやこ)を彩る」 に行きたかったのですが、 この展覧会は平日でも行列ができているようなので行くのを諦め、上の堂本印象美術館で開催されている琳派400年記念特別企画展 「京都画壇にみる琳派のエッセンス」 にしておきました。
     こちらの展覧会は 「入館無料」 だったにもかかわらず混んでなかったのでゆっくりと鑑賞することができ、 とってもよろしゅうございました。
     

  • 2015年11月18日

     シーズン終了なのでネタがありません。
     そこで、数だけは沢山ある標本画像から一掴みと言うか、掴んできて一つの画像に編集しました。


  •  島根県G市産シルビアシジミ、採集したのは2014年09月で、採集した翌日から強制的に産卵させました。
     孵化して以降、全幼虫期を通じて餌にはミヤコグサを与え、羽化は10月〜11月の間でした。
     この画像では最上段に母蝶を配置し、2段目以下に整列させた飼育羽化個体はそれぞれ母蝶の娘たちになります。

     こうしてならべてみると、母と娘との間ではさして感じませんが、姉妹間ではけっこう似ているように思います。
     母蝶Aから生まれた個体は、「あっさり系」。母蝶Cから生まれた個体は、「こってり系」 といったところでしょうか。

     う〜ん、それにしても、もうチョッとマシな表現をせんとあきませんな。
     これやったらまるで 「天一のラーメン」 やんかいさ…。
     

  • 2015年11月21日

     前回表示した個体は雌ばかりでした。
     そこで今日は、それぞれの母蝶から生まれた雄の個体をUPしようと思ったのですが、なーんかおかしいのです。

     母蝶Aからは雄が4頭で雌が6頭、母蝶Bからは雄が8頭で雌が11頭と、母蝶AB共に羽化した子供は雌の方が若干多かったのですが、 これぐらいなら異常と言える比率ではないと思います。
     ところが母蝶Cから生まれたのは、雄が4頭で雌が16頭という異常な性比でした。

     この異常な性比は、おそらくボルバキアに起因するものなのでしょう。
     羽化した個体全てが雌ではなかったので、ボルバキアによる 「オス殺し」 ではなく、 ボルバキアによって 「オスのメス化」 という現象が起こったのだ思っているのですが、私は金物屋のオッサンなので実験して確かめた訳ではなく、 これはエエ加減な推定でございます。

     最後に、母蝶Cから生まれ、メス化せずに根性で踏みとどまった(と私が勝手に思っている)雄4頭の標本画像↓を貼り付けておきますね。


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  • 2015年11月24日

     蝶ネタがありません。
     標本画像でも貼り付けて無理繰り蝶ネタにしようかとも思ったのですが、今日は素直に連休の行動を書いておきます。


  •  11月22日の日曜日は妻なる方と次女と一緒に↑のコンサートに行っておりました。
     もちろん座席は一番お安いP席。
     このP席というのはオケのすぐ後ろ、曲によっては合唱を担う方々が立たれる位置にあります。一応、小さな背もたれの付いた椅子席なのですが、 クッションは薄く、決して良好な座りごこちとは言えません。けど、指揮アシュケナージさんで2000円なのですから、かなりお得だったと思います。
     また、今回の席はティンパニの真上だったので、その振動までが直に伝わってきました。特にその出番が多いチャイ5では、もうビンビンでございましたわ。
     加えて、指揮者がほとんど正面にいらっしゃるものですから、その身体から発せられる 「気」 というのでしょうか、 所謂 「マエストロの魔法」 というものがガーンと来て、とーっても興奮、感動させていただきました。
     うん、行ってよかった。

     そして11月23日(月・祝)は京大の11月祭に赴き、京大蝶研の展示を見せていただいた後SPINDAの最新号を購入、例年通りの行動でございました。
     それにしても展示と言うか、テント内に放たれた大量の普通種成虫の行く末はいったいどーなるのでしょうか?
     若干、気になっております。