2016年の近況集03

  • 2016年02月05日

     立春を過ぎ、若干ですが陽光に力強さを感じるようになりました。
     それでも未だ寒さは相変わらず、従いましてシモヤケは一向に改善しません。

     今日も2015年04月の総括と言うか補足です。

     
    2015年の総括:04月 その2


  •  ベストポイントにどーんと置かれたドイツ車、ピカピカと眩しゅうございます。
     この場所は2015年でもギフチョウが残っていると推定される京都市西京区のO山です。
     そして、車の前に写っているゲートの約100m先では、


    某組織の方々が椅子とテーブルを出し、寛いでおられます。

     「こんにちは」 とご挨拶させていただくと、お二人はこのままの姿勢、このままの立ち位置方向で、 「今年はもうカタクリの花がほとんど終わってる」 だとか 「あっちの方へ行けば未だカタクリの花が残ってる」 だとか 「…の辺りでギフチョウが見られる」 とゆーような事を滔々と語ってくださるので、ありがたく拝聴させていただきました。
     ではありますが、お話しがいつまでも続きそうだったので、
        「どなたのかは存じませんが、上に置いてあるBMW、あそこはギフチョウの雄と雌が出会う
        大事な場所なんですよ。あの場所にあんな車があるとギフチョウが驚いて集まって来なくな
        るので交尾のチャンスが減ります。ですから、あそこに車があるのはよくありませんよぉ〜」
    と意見してこの場所を後にしました。

     そして、カタクリとミヤコアオイが多く生えるこの谷↓でも腕章を巻いた方とお話しさせていただきました。


     因みにここは数年前に、「ギフチョウを守るというのであれば、成虫活動期間の日中だけでも谷を囲んでいる目の細かい防獣ネットを撤去すべきですよ」 と腕章を巻いた方に意見した場所です。
     もっとも、防獣ネットは今年も撤去されずそのままの状態でしたが…。

     さて、腕章を巻いた方曰く、「今年は例年になくギフチョウがよく飛びました」 だとか 「今日も飛んでます」 だとか 「いっぺんわかると目が慣れて見えるようになります」 などと親切に現状を教えてくださいます。

     ならば、一昨年(2013年)に比べ少なくなっていた昨年(2014年)よりも多くのギフチョウが見られるのだろうと、私の探索能力MAXにして歩き回ったところ、 見られたギフチョウは汚損した1雄のみ…。
     季節進行及び天候気温等ほぼ同一の条件で昨年は合計3雄の目撃でしたから 「2014年に比べ2015年は減っている」 と言わざるを得ません。
     防獣ネットによる囲い込みのおかげでしょうか、確かにカタクリとミヤコアオイは減っていませんが、 ギフチョウは明らかに減っています。
     この現象をどう考察し、ギフチョウの減少をくい止めるためにはどんな対策をとればよいのか?
     ………いや、やめとこ。

     現地で直接提言してもそのままやし、ここで書いたとしてもおそらく無駄でしょうからね。

     

  • 2016年02月08日

     昨日の日曜日は運動不足解消のため、午後から左京区岩倉の箕ノ裏ヶ岳に登ってみました。
     行ってみると、山麓部の谷筋に多かったミヤコアオイはほとんど見られずと言うか下草自体がほぼ皆無でございました。
     何処へ行ってもこんな状態ですから、京都市市街地周辺のギフチョウは壊滅状態と言っても差しつかえないと思います。

     さて、今日も2015年の総括と言うか補足を続けます。

     
    2015年の総括:04月 その3

     「カタクリやギフチョウを守っているのは私たち!」 という自負からでしょうか、椅子の上でふんぞり返ったまま話してくださったり、 臀部を私の方に向けて顔はあさってを向いたまま会話にからんできたり、素人と見るや不確かな情報を得意げに披露してくださったりと、 O山へは訪問する度に不愉快な気分になります。
     まあ、御三人様共、悪い人ではないのでしょうが…。

     ところで、京都市市街地周辺でギフチョウが残っている可能性のある場所はO山のほかにもう一ヶ所、左京区の修学院離宮内というのがあります。
     朝から好天でギフチョウ日和だった04月23日は、この可能性に賭けてみようと 「修学院のポイント」 を訪れ、調べてみることにしました。


  •  調べると言っても、こんな看板が立っている有刺鉄線で囲まれた内部に立ち入って調べることは到底できないので、 フェンス外から中を覗くという方法しかありません。
     この方法でも、周囲を含めて生息していた頃には離宮内部を飛ぶギフチョウを確認した経験があります。
     そこで、そのときと同じ場所に佇み、「ギフチョウ、飛ばんかなぁ〜」 と暫く眺めておったのですが、この日は全く見られない上に、 「この状態では離宮内部と言えどもギフチョウの生息は厳しいだろう…」 との印象を受けました。
     と言うのは、


    ご覧のようにフェンスで囲まれた離宮内部も外部と同様に下草がほとんど無いのです。
     そして、この画像には写っていませんが地面には推定シカの糞が点々と転がっております。
     そう、どうやら離宮内部にもシカが侵入し、下草を舐めるように喰いつくしているのです。

     こんな状態を目の当たりにすると、「京都市左京区のギフチョウは絶ってしまった…」 と言い切ってもよいように思います。

     

  • 2016年02月11日

     今日はとっても良いお天気だったので左京区大原あたりを散歩したかったのですが、諸般の事情で遠くへの外出が叶わず 作業場で [ふしみやDB2015年版] の打ち込みをしておりました。

     今日もネタがないので2015年の補足、04月はこれで最後です。

     
    2015年の総括:04月 その4

     04月26日(日)はギフチョウ目的で兵庫県香美町を訪れました。
     この日付ですからそこそこ標高のある場所を訪れた訳ですが、やっぱり完全に時期を外しておりまして激しく汚損した個体ばかりでございました。
     こんな状況では長居は無用と早々に山を降り、海岸線まで移動し、


  • ↑の岩場の草付きでミヤコグサが生えておらぬものだろうかと探してみたものの、全く無し…。
     画像のような穏やかな湾内にある岩場は、ミヤコグサのお好みじゃないようです。
     やっぱり冬場の強い季節風で木本が育ち難いような日本海に突き出た岬でないとダメみたいですね。

     この後は帰路につき、ゆっくりと走ってキマの香りがするような場所では車から降りて下見をし、 ムフフな場所を数か所見つけてこの日は終了でございました。

     

  • 2016年02月14日

     妙に暖かい本日、運動不足解消のため午後から、


  • ↑の辺りで散歩しておりました。
     もう驚きませんが、京都北山は何処を歩いても下草が全く無しのツルツル。これでは高い樹木を食草とする蝶しか生き残れませんな。

     さて、2015年の補足、今日から05月に入ります。

     
    2015年の総括:05月 その1

     ゴールデンウイーク後半、05月03日からの事については、リアルタイムでほとんど書いていなかったのでここで書いておきます。
     05月03日に訪れた富山県黒部市(旧宇奈月町)のクルマ横付けポイントでは、


    ご覧のようにパンダが出迎えてくれました。(…って、ネタが無いからゆーて、あんまりの画像やな)
     ここへの到着時刻は07:45頃だったのですが、05月03日ともなるとギフチョウは既に元気よく飛び回っておりました。
     当地で採集した5雄は全て汚損しておったので、よりマシな個体を得ようとここでの滞在は約25分で切り上げ、 次のポイントへと移動です。

     03月下旬までは何処へも行かないので、ネタの枯渇が心配されます。なので、今日はここまでにしておきますね。