2016年の近況集09

  • 2016年04月17日

     テレビで繰り返し流される九州の地震関連映像、見ていると、何とも……、言葉が出てきません。

     今日は午後から晴れてきたので近場にある昔のギフチョウポイントに出掛け、居なくなった事の確認に行こうかと思ったのですが、 なんかテンション低くて作業場に籠もり、展翅外しと標本撮影↓をしておりました。


     

  • 2016年04月20日

     某SNSで、被災者の方が、熊本・大分以外の方々に対して、
     「どうか日常の生活を送ってください。そして、日常の日本経済を回してください。
      ちょっと遠回りかもしれませんが、それが最も確実な復旧支援です。」
    と書いておられました。確かにその通りだと思います。
     このお言葉に私も乗らせていただき、日常の更新をしておきます。

     先週のお話です。
     月曜日にT先輩から 「一山当てたよ、明日行ってみたら?」 とのお電話をいただいのですが、 このときは 「平日に、その場所まではとても無理ですわ…」 とこたえて電話を切りました。
     そして週半ば、この時点で発表された週間天気によると日曜日は雨との予報…。
     これはイカンやないの、という事で晴れの予報が出ている平日の15日(金)に、T先輩から教えていただいた場所へ行くにはどーすればよいのだろーか? と再検討してみたところ、08:30以降の伏見屋の営業を妻なる方に丸投げすれば何とかイケるだろうとの結論に達し、 04月15日(金)はその場所へ行ってしまいました。


  •  実際行ってみるとご覧のようにミズバショウも咲いております。
     さらに進んでポイントに到着すると、汚損個体ではありましたが多くの個体を見ることができ、約1時間の滞在で満足して帰路につきました。
     T先輩、ありがとうございました。

     因みにこの日の伏見屋着は16:20だったので、帰ってからこの日のやるべき仕事も終わらせることができ、充実した一日でございました。
     ルートを上手く選べば、あんな遠くまで行って採って帰ってこられるものなんですね。

     

  • 2016年04月23日

     今の京都市内はとっても良いお天気、ギフチョウ日和でございます。
     さすがに今日は伏見屋の営業を丸投げしたりせず、大人しく仕事をしているかと思いきや、約1.5時間店を抜けて滋賀県大津市のギフチョウポイントを覗いてきました。
     けど、あきませんな、1頭も目撃できませんでした。
     訪れたのは最も近年まで見られた場所(と言っても見られなくなって10年ぐらい経つかな?)だったのですが、 例によって斜面は下草皆無に加え、至る所に動物による掘り返し跡が見られました。
     こんな状態ですからギフチョウ生息の雰囲気は全く感じられません。 「絶った」 と宣言してもよいと思います。

     こうして京都市市街地周辺の過去のギフチョウポイントを訪れている昨今ですが、今年はついに京都市ラベルのギフチョウを見ることができませんでした。
     1974年から昨年まで、蝶屋休止中の1980年〜1992年の間もギフチョウだけは毎年見に行っていたので41年間連続で見ていたのに、とうとうこんな年がやって来ました。
     高校生の頃から何時かはこんな日が来るだろうと思っていたのですが、まさかシカによる食害が主な原因で絶滅に至るとは思ってもみませんでした。

     京都市内でせめて1頭だけでも見ておこうと思い、04月20日には↓の場所に訪れて実績のあるポイント8ヶ所を見廻ったのですが私の視界にギフチョウは飛び込んで来ませんでした。


  •  上の画像は、その2016年04月20日に撮影。
     ここは雄と雌とが出会うポイント、即ちギフチョウが世代を繰り返すにあたって重要な場所に、今年もまた去年と同じナンバーのドイツ車がドーンと駐車してありました。
     某会としては、たった一人のハイカーの意見など、聞くに値しないという事なのでしょう。

     

  • 2016年04月26日

     ↑これで居らんか…。

     シカによる食害が酷くなったここ数年、もしかすると県単位で初の絶滅か? と囁かれている滋賀県。
     (04月29日追記:すいません、ボケてました。和歌山県が絶ってましたね)
     そんな事はあるまいと、先の日曜日、04月24日にギフチョウを採りに行ってきたのは滋賀県でございました。
     何処へ行ったのかと申しますと、文献上の記録は拾えなかったものの、さほど離れていない場所には現在でも確実に生息しているのが判っておりますので、 地形図を眺めながら、 「きっと居てるわ…」 と自信満々で尾根に駆け上がったのでございます。

     登ってみるとこの環境、 「ぜ〜ったい居てるわ!」 と気合充分で歩き回ったのですが、結局この場所では1頭のギフチョウも飛びませんでした。
     確かに、スッキリとした晴れ間は無く、基本的に「明るい曇り」といった状態が長かったのですが、11:00頃には日も差して来たので生息しているものであれば飛ぶ状況でした。
     けどね、こんな好環境なのに全く見られないのですよ。

     納得できないので、来年もう一度訪れようと思ってます。

     

  • 2016年04月29日

     今日は再度滋賀県を訪問しようと、やる気十分で05:20に目覚めました。
     けど、PCで天気予報をチェックした後、即座に中止を決定。作業場に籠もっての展翅外しと標本撮影に変更です。
     たとえ行っていたとしても、この天気では完全な下見に終わっていたでしょう。結果的に正しい判断でございました。
     それにしても休みの度に天気が悪い…、けっこうメゲております。

     従いまして今日はテンション低く、あまり書く気が起こらないので先程撮影した標本画像、 チョッと変なシルビアシジミの雌だけ貼っておしまいにしておきます。

  •  

  • 2016年05月02日

     この連休、伏見屋金物店は暦通りに営業しております。
     従いまして、とっても天気の良い本日はお仕事。若干、歯ぎしりしております。

     暦通りのお休みでございますから昨日の日曜日は福井県の標高1250mを超える地域がポイントであろうと妄想し、ガサゴソと藪を漕いでおりました。
     事前の地形図の読みから、そこは湿地状の平坦部分とブナの生える緩やかな斜面が混在する地域であろうと予想し、 実際に訪れてみたところまさにそのような環境でございました。


  •  ↑はその地域を上部から撮影、どーです? とっても美味しそうな場所でしょ。
     ところがですね〜、餌が生えておらんのですよ…。
     元々、飛騨のように湿地周辺に生えるヒメカン発生とは思っておらず、生息しているとすればブナ林の林床に生えるカンアオイ発生だろう予想しておったのですが、 餌は全く確認できず勿論ギフチョウも見られませんでした。
     結果、おもいっきり外したという事でございます。

     これで2回連続のハマリ。
     明日からの3連休もイヤな予感がしております。

     

  • 2016年05月06日

     わかりにくいけど、クマです。


  •  今までで2番目に近い距離での遭遇でございました。
     一番近い距離で出会ったときは、向こうがダッシュで斜面を駆け上がってくれたのと、こっちは自転車を持っていたので 「イザとなったら乗って坂を下ればOK」 と思ってあんまり恐くなかったのですが、今回は怖かった…。

     30mぐらいは離れていたのですが、向こうはこっちに気付きながらも 「チッ、ヒトが来やがったか…」 といった感じでユルユルと斜面を移動、 こっちはクマを視界に捉えた時点で一瞬固まってしまいました。
     固まりが解けた瞬間、意外と冷静にも 「固まってる場合やないわ、これは動画で撮らんと…」 とカメラをまさぐったのですが、やはり恐怖があったのでしょう、 動画用のカメラではなく、静止画用のカメラを取り出してしまいました。

     「何時気が変わってこっちに向かって来るかも知れへんし…」 と冷静な方の私に素直に反応し、逃げようとする両足を、 「こんなチャンスは滅多にない!」 とアフォな方の私が気持ちで押さえつけ、シャッターを4回切ってしまいました。

     けど、やっぱりあきまへんな。
     ビビリながらシャッターを切ったものですから、クマが写っていると辛うじて判るのが4枚の内この1枚だけでした。
     「これは悔しいやないの、もっとエエ画像を撮らな…」 と次回の遭遇を密かに願うアフォな方の私がココロの中で抬頭し始めました。
     う〜ん、困ったものでございます。