2016年の近況集10

  • 2016年05月09日

     前回のクマですが、あれは05月04日に立山カルデラの手前、「スゴ谷」 で撮影したものです。
     この日を含め、ゴールデンウイーク3連休のお話しは近々書くとして、今日は速報的に昨日行っていた場所の状況を書いておきます。


  •  ↑の画像はゲートの奥から降りてきたときに撮影したものです。
     という事で、行っていたのは素直に峠そのものから林道沿いでございました。谷にも降りようと思ったのですが青いネットと青いメッシュシートがチラッと見えたので、 この時点で踵を返し、主に明るい道沿いをウロウロしておりました。
     で、ギフチョウはどんな状態だったかと申しますと 「こないにぎょーさん居てたら値打ち無いなぁ」 とココロの中で呟いてしまうほど…。
     …って言いながらも、おかわり三角紙を出して包んできたんですけどね。

     そして状態ですが、若干スレ個体が混じるものの概ね良好、既に雌も出ておりました。
     「この日付でこんな状況やったら、越中・飛騨の主だった場所は、今月中旬に終了やん…」 と思いつつ、自転車の強力ブレーキングで腕が攣りそうになりながらも駐車地点に到着。そこに居られた蝶屋さんにお話しを伺うと、 T幡山東部湿原は残雪皆無で雌ももう出ているとの事。
     やはり今年は何処でも例年より10日以上早い季節進行のようです。

     ところでT幡山東部湿原ですが、最近はこちら側からのアプローチがメジャーになったのでしょうか。
     この蝶屋さんのお話しでは、もう一人こちら側からT幡山東部湿原に登って来られた方がいらしたそうです。
     う〜ん、私が言うのもなんですが、「みんな、元気やなぁ〜」 で、ございます。

     

  • 2016年05月11日

     O多和側のゲートからT幡山東部湿原まで、登り56分で降りが60分か…、素晴らしい藪漕ぎセンスと体力です。
     う〜ん、若干、嫉妬を覚えますな。
     ところで貴ブログですが、おそらくけっこうな人数の蝶屋さんが読んでいると思いますよ。
     昨年暮れに出版された話題のギフチョウ本の著者さんにも、今年の冬お会いしたときに、「TとIKJの日常」っていうブログが 「けっこう面白いですよ」 とおすすめしておいたので、きっと氏もチェックされていると思います。

     さて、日付け少し戻って05月01日(日)の続きです。
     地形図の読みから訪れた場所が、思いっきりのハズレだったので落胆した後、「やっぱりチョッとギフチョウを見とかんと…」 と思って撮影してきたのがこの動画↓です。

     雄雌ともに激しく汚損していますね。
     ここまで激しく汚損した個体同士の交尾は初めて見ました。
     雄はともかく、雌がこんに汚損するまでの長期間交尾の機会が無かったのでしょうか?
     当地はけっこう個体数の多い場所なので、この雌も羽化した直後から雄に追い回されていたハズです。
     そんな雄たちから全て逃げ切っての、これが初交尾?
     それともこれまでの交尾で上手く交尾嚢が形成されなかった事による複数回目の交尾?
     「こんなになるまでに、1回も無いというのは考えられん…」 という事で、私は複数回目の交尾だと思っております。
     まっ、証拠は無いんですけどね。

     

  • 2016年05月14日

     ゴールデンウイーク後半3連休03日〜05日のお話しですが、先ずは05月03日からです。

     この日は午後から晴れ間がなくなるという天気予報だったので午前中のみの勝負となります。
     なので短時間で行って帰れるようにと高速道路のPAから自転車を使い、小鳥ダムを渡って保峠から山王あたりで観察しようと定番の飛騨河合PAに駐車したのですが…、


  • ↑ご覧のように、この日のゲートは自転車はもちろん人も絶対に出すものか!といった状況です。
     ここまでガチガチに閉め切られると、どうしようもありませんね。
     仕方がないので自転車での行動は諦め、徒歩圏内でこれまでに訪れたことのない尾根筋に登ってみたのですが、そこでは目撃すらできませんでした。
     この辺り、途切れ途切れながらも谷筋に近い斜面にはウスバサイシンがそこそこ生えているのですが、ギフチョウが出てくる場所はけっこう限られているようです。

     まっ、この日は初っ端から完封のnullを避けたかったのと、2016年の季節進行を記録にとどめるという意味で、 実績のあるポイントまで出向いて汚損した×雄を観察しておきました。

     

  • 2016年05月17日

     一昨日の日曜日、05月15日はギフチョウ採集可能地域(越中・飛騨)の天気が良好であったにもかかわらず諸般の事情で出向くことができませんでした。
     仕方なく作業場に籠もり、昨シーズンの個体の標本撮影と今シーズンの個体の展翅、そして仕事も少々。
     それにしても、行っておきたかったなぁ〜、今年の季節進行では05月15日(日)が最後の採集可能日やったかも知れへんし…。

     さて、ゴールデンウイーク後半3連休、今日は05月04日のお話しです。
     先にツキノワグマの画像を添えてチラッと書きましたが、この日行っていたのはスゴ谷でした。

     
                   9.0km
    ・ 神岡町佐古のゲート ―――> 大多和峠 : 自転車乗車率は約5%で所要時間は約120分

  •  ↑はゲートを越えてすぐのお地蔵様付近。この時点では小雨が残り、ストロボがオートで発光する程の暗さです。
     「オマエがそんな事してるかぁ?」 とのツッコミが入りそうですが、実は毎回このお地蔵様に向かって手を合わせ、この先の無事をお願いしております。

     ↑は大多和の集落。この時点で雨はあがって青空が見えてきました。
     ゲートからここまで約3km、ようやく身体が温まってきました。

     ↑大多和峠でございます。この時点では日差しがあったのでギフチョウが出てくるかもしれないと思い暫く佇んだのですが何も飛びませんでした。
     もっともこのときの気温は10℃に達してなかったと思われるので、期待した私が間違っておったのですが。

     

  • 2016年05月19日

     何をするねん Microsoft 。
     今朝、作業場のPCを起動したまま暫く店舗で接客した後に戻ってみると、勝手に Win 10 をインストールしとるやないの!
     こんなんテロと一緒やん…。
     皆さんご注意を。

     

  • 2016年05月20日

     仕事がちょっと忙しくて2015年採集個体の展翅外しと撮影が、いまだに×00個体以上残っています。
     もたもたしていると、梅雨になってしまい標本箱の蓋が開けられなくなってしまうのと、 そして何より困るのは空きの1号平展翅板が少ししかないので、キマリンが出たら忽ち展翅板不足に陥ってしまう事。
     う〜ん、夜にお酒を飲むのを止めて展翅外ししよーかな…。

     05月04日の続きです。

     
             9.9km
    ・ 大多和峠 ―――> 有峰林道小口川線分岐 : 自転車乗車率は100%で所要時間は約25分

  •  小口川線入り口のゲートが今日は開いてますな。
     このゲート、自転車なら持ち上げて越えるのは簡単なのですが、某氏は 「ギフ採るぞッ!」 と気合を入れて独りでバイクを持ち上げて越えると仰ってました。 私なら確実に腰を痛めてしまいますわ。

     
                     3.7km
    ・ 有峰林道小口川線分岐 ―――> 有峰林道東岸線分岐 : 自転車乗車率は約70%で所要時間は
                                         約25分

     この間、途中にある有峰ダム↑の上部を走行します。クルマで走っているときは何とも思わないのですが、 自転車で走るとけっこう怖いものですね。

     有峰ダムを過ぎ、ビジターセンター辺りでアスファルト道路脇にたむろするニホンザルの群れに遭遇。 「向かってこないでネッ」 と呟きながら自転車を押して通過。

     神岡町佐古のゲートから170分かかって、まだ有峰林道東岸線分岐↑です。