2016年の近況集14

  • 2016年07月02日

     身体が万全の状態であればキマリン目的で広島県に行きたいのですが、06月10日以降、宿泊を伴う採集には出掛けられません。
     車中泊せずに設備のあるホテル等に宿泊すればよいのですが、「本州内でそこまでするのもなぁ」 ということで明日の日曜日は近場のキマリンにしておきます。
     けど、なんか、テンションだだ下がり…、早く○○取れんかな〜。

  •  ↑は未だ事後の手当てが必要なかった06月05日の久米島で撮影。
     展望所の売店で買ったお昼ご飯です。
     160円の麩チャンプル、180円のジューシー、40円のアーサてんぷら。
     いずれも私好みの味付けでとっても美味しかったのですが、特にアーサてんぷらは碧い海の香りが鼻腔に広がり、 「あぁ、沖縄やわ…」 と感動を呼ぶ一品でございました。

     

  • 2016年07月05日

     一昨日、07月03日の日曜日も身体上の都合で遠くへは行けず、しかも諸般の事情で午後からしか出掛けられなかったので キマリンを探すのは京都市近郊となってしまいました。
     これまでシーズン中に何度も訪れて探していた場所では、目の付け所を変えてやってみたのですが、 この日も目撃無しの完封null。

     しかしながら、シーズンオフに下見して、
     「ここは、もしかすると○○での発生があり得るかも知れん…、だとするとテリ張るのはアノ木やな」
    と思っていた場所を優しく叩いてみるとホンマにキマが飛び出しました。
     この個体、素直に元の位置に戻って来てくれたので無事にネットイン。新ポイント1ヶ所追加です。
     そしてもう1ヶ所、ここでは発生木と推定されるサクラを素直に叩き、落ちてきた雌を難無く1頭採集。
     ということで、この日は都合2ヶ所の新ポイントを開拓することができました。

     少し前に、「キマのポイント出尽くし感は80%」 と書きましたがこれも過大評価。
     やっぱり京都市内及びその近郊では、まだまだ新ポイント開発の余地があるようです。

     

  • 2016年07月08日

     いわばトイレ設備上の問題、即ち、勝手知らぬ土地の公共トイレに洗浄装置付き便座が有るや否やという事が理由で車中泊を伴う移動がNGなのであって、 身体の方は至って元気なのであります。
     従いまして、通常の生活リズムさえ維持していれば全く問題がないので、術後の数日間を除き、自宅から行ける範囲での採集は滞りなくこなしておりました。

     そう、05月25日から昨日07月07日までの44日間でネットを持たなかったのは10日以下…、30日以上は長竿を振っていたことになります。
     治す気あるんかいな! とドクターにオコラレそうですな。

     ところで長竿の件、「固着」 の問題について皆さんはどのような対策を講じられているのでしょうか?
     私は今シーズンの半ばから、

  • ↑のような方法で固着を防いでおります。

     固着する継ぎ目って、1本の長竿でたいがい1ヶ所か2ヶ所、しかも繰り返す場所は決まってますよね。
     そこで全ての継ぎ目に施すのではなく、固着癖がついた継ぎ目の内側パーツ下部にOPPテープを巻き付けます。
     このとき、テープが皺にならないように注意するのはもちろん、テープが重ならないギリギリところで切断するのがポイントです。
     こうすると繰り出し寸法は1継ぎ目当たり約5cm短くなりますが、これまでのところ固着は皆無、竿の伸縮操作が快適になりました。
     問題は、テープの耐久性とテープが摩耗した後、接着剤がどんな不具合を生じさせるか? でありますが、これについては問題が生じたときに改めて書くことにしましょう。

     因みに使用するOPPテープは100均で売っているようなお安い商品がおススメです。
     なぜかと言うと100均の品物は厚みが薄いんですよね。
     薄い方が繰り出し寸法のロスを少なくできますから。

     

  • 2016年07月11日

     車中泊を伴う採集は無理なので、昨日の日曜日07月10日も自宅から日帰り圏内での行動となりました。
     もう少しキマを探そうかとも思ったのですが、「そーいえばキリシマの成虫雄を採ったことがなかったなぁ…(雌は採ってます)」 と思い出し、思い出してしまうとキリシマミドリシジミの雄がとーっても採りたくなってしまいました。

     日帰り圏に分布するキリシマとなると訪れるのは滋賀県〜三重県になります。
     霊仙山、御在所岳、石榑峠、金勝寺などの有名産地では、何処へ行っても蝶屋さんや写真屋さんに遭遇しそうです。
     それだけは絶対に避けたいということで、同業者さんが来そうになくてキリシマミドリシジミが生息してそうな場所として、

  • ↑に行ってみました。

     滋賀県側の谷を詰め、水沢峠から尾根に取り付くルートを選んだのですが、国道477号線から林道に入ると5分も走らない内にゲートに阻まれてしまったので 仕方なく軽トラをゲート前に駐車。けっこうな距離を歩くことになりました。
     途中、少ないながらもアカガシは生えており期待させてくれたのですが、これを叩いても何も出ないしテリを張りそうな場所をツンツンしても飛び出すのはトンボばかり…。
     ならばクロシジミでも居らぬものだろうかと、所々にあった露岩斜面で探してみたのですがコレも全く出ません。
     結局、見られた蝶は、ムラサキシジミ、アカシジミ、トラフシジミ、テングチョウ、ウラギンヒョウモン、ツマグロヒョウモンといった普通種ばかり…。
     やっぱり、こんな所に蝶屋さんは来ませんわなぁ。

     ん? もしかして両種とも微妙にフライングだったのかな。

     

  • 2016年07月14日

     久しぶりにそこそこの天気になった本日、今シーズン最後のキマに行きたかったのですが、出掛けることができませんでした。
     毎年返り討ちに遭っている京都の某所で、今日は視点を変えてやってみたかったんですよねー。けれども仕事だったので仕方ありません。
     また来年ですわ。

     で、ネタがないので展翅板でも貼っておきましょう。

  •  ギフは全部と上段の0〜1号板が今年の採集個体で他の板は昨年2015年の採集個体です。
     現在、今年採集のキマの展翅は全体の2/3程度が終わっているのですが、ご覧のように1号平板の余裕があと1.5本分しかありません。
     なので、昨年のキマを外して空の1号平展翅板を早く作らないと、冷蔵庫の湿潤環境タッパー内のキマにカビが生えてしまいます。
     しかしながらこの湿気では標本箱の蓋が開けられないので、展翅を外して標本撮影という一連の作業はできません。
     となると、作業場に除湿器を持ち込んで乾燥空間を作るしかないのですが…、
      「標本撮影をしたいので、洗濯物乾燥用の除湿器を貸していただけませんでしょーか?」
    ってお願いしても、即座に 「却下!」 って言われるやろな…。

     

  • 2016年07月17日

     この連休、本来の調子であれば隠岐島前の知夫里島にクロシジミを採りに行きたかったのですが、N先輩の 「君は治す気があるのかね?」 という温かい叱責に目が覚め、止めておきました。
     …というか、車中泊を伴う採集行に対し、腰が引ける…、否、お尻が 「止めといてんか!」 って叫んでるような気がするのです。

     という事で今日は作業場で展翅外しと標本撮影をしておりました。
     本日のような高温多湿の状態で、この作業ができたのは、

    ご覧のように、除湿器↑を使うことがでたからなのです。
     けどね、除湿器って稼働させると室温が3℃程上昇するのですよ。
     元々暑いのに更に室温を上げた中での細かい作業は、まさに苦行でございました。
     ところで動画に双眼実体顕微鏡が写っていますが、これは展翅作業時に外れた脚、切れた尾状突起、折れた触角を元の位置に貼り付けるときに使用しています。