2016年の近況集21

  • 2016年10月29日

     「いよいよネタがないなー、どないしょ」 と思いながら作業場で仕事をしていた本日、 飼育中のシルビアシジミをふと見ると、前蛹からぬぎぬぎして蛹になろうとしている個体をみつけました。
     「これはネタになる…」 という事で、双眼実体顕微鏡、三脚、コンデジをセットし、動画撮影してみました。

     往生しながらもコンデジの位置決めとピント合わせをクリアーしたのに、一歩踏み出したときに生じた床の微細な振動で、 コンデジの位置がズレてしまいました。

     それでも何とか写っているのですが、これが原因でピントや露出まで狂ってしまってます。
     そのうえ、動画連続記録時間30分制限というコンデジの宿命で、「脱いだ殻を丸めてお尻の脇に置く」 というシーンを撮影できなかったのがとっても残念でございました。
     もっとも、持ってる動画撮影機材はコンデジとガラケーだけなので、このシーンの撮影は事実上無理なんですけどね。

     

  • 2016年11月01日

     もう11月になってしまいました。
     八重山に行く予定もないし、採卵もしないので今年のシーズンは終わってしまいました。
     シーズン中であれば日曜日に行った蝶絡みのお話しを書けるのですが、一昨日は既にシーズンオフモードになってしまい、 この時期のお楽しみ 「ランチしてアートめぐり」 の第一弾としてコンサートに行っておりました。

  •  このプログラムにしてはお安い¥3000で全席自由。
     全席自由なので奏者の手元が良く見えて楽しい2階の右側バルコニー席を狙っていたのですが先を越されてしまい、 3階の右側バルコニー席だったのがチョッと残念。
     それでも第九ではファゴットの出番が多く、手元も意外とよく見えたので次女は喜んでおりました。
     また、パイプオルガンの演奏曲目は3曲とも鉄板のバッハ、しかも2曲目にカンタータ147番が入っていたので私的にはとっても嬉しゅうございました。
     この曲は中学生の時、朝のチャペルの時間に津田能人さんがハモンドオルガンで演奏してくださったのを聴き、とっても好きになった思い出の曲でございます。
     そのときは 「今日は先生のお話しと違って、オルガン演奏か…」 といった程度に思っていたのですが、今から思えばとっても贅沢なことでした。

     このようにプロ奏者による音楽だけではなく、行っていた中学校では、京都でメトロポリタン美術館やエルミタージュ美術館所蔵品の特別展があれば現地集合現地解散で見に行ったり、 新京極の映画館でも現地集合現地解散でベンハー観たり、学校近くの能楽堂へ行って能狂言を鑑賞したりと、とっても良いアート環境を提供してくれました。

     いかん、こんな内容では蝶屋のページとは言えない…。
     脈絡なく標本画像を貼って誤魔化しておきましょう。

     ミヤマカラスアゲハ雄、2015年05月31日、岐阜県飛騨市神岡町産でございます。

     

  • 2016年11月04日

     ネタがないので今日も2015年採集に採集した個体の標本画像です。

  •  04月09日、京都府舞鶴市の個体です。
     別にどーって事のない顔であり、ラベル的にも珍とは言えません。
     まっ、今のところ 「珍とは言えない」 という表現でよいと思うのですが、あれだけ沢山居た福井県若狭湾沿岸各産地の惨状を目の当たりにすると、 ここ数年以内に絶るんじゃないと危惧しています。
     実際、この個体を採ったポイント付近の下草は正常な状態で残っていたのですが、ここから地図上の直線距離にして 1.6q しか離れていないポイントでは 若狭湾沿岸のポイントと同じく下草皆無のツルツル状態になっており、ギフチョウも見ることができませんでした。

     雑木林の下草が皆無になった原因はシカの食害で間違いのないところでしょう。
     京都府でもシカを駆除してその肉を食用にする方向で行政が動き始めたようなのですが、上手くいくのかなぁ。
     以前、滋賀県で駆除されたシカ肉をいただいたので、普通に塩コショウして焼いて食べてみたのですがイマイチのお味でした。
     料理法によっては美味しく食べられるのかもしれませんが、お肉としての魅力はあまりないと思います。
     ですから駆除の進行は期待薄、ギフチョウの生息域はますます狭まって行くことでしょう。

     

  • 2016年11月07日

     ネタに窮しております。
     なので、苦し紛れに食べログです。

  •  つい最近、烏丸鞍馬口にできた天ぷらのお店↑に妻なる方と二人で昨日行ってきました。
     店内はL型配置のカウンター10席のみ。どの席からも天ぷらを揚げている様子が見える構造になっています。

     私は↑穴子定食(税込み¥850)、妻なる方は 「すず定食(税込み¥870)」 を注文いたしました。
     画像では上手く表現できていませんが穴子は肉厚でかなりの大きさ、手前に写っている天つゆには鬼おろしが入っています。
     で、お味の方ですが穴子も野菜もとっても美味。特に 「すず定食」 に入っていたヤリ烏賊は、薄い衣に封じ込められた上品な香りが噛んだ瞬間鼻腔に拡がり、 思わず 「これ美味しいやん」 と呟いてしまいました。
     聞けば、「夜は3500円からのコースもございますので、またいらしてください」との事。
     おそらく近いうちに再訪すると思います。

     …って、あんまりの文章やなぁ。
     やっぱり蝶屋らしく蝶の画像を貼っておきます。

     尾状突起の欠落が惜しいギフチョウ、所謂 「透けギフ」 ですがグレードとしては低いものです。
     2015年05月06日、富山県南砺市(旧東礪波群上平村) で採集。推定サイシン喰いの産地でございます。

     

  • 2016年11月10日

     ネタに窮しております故、過去の標本画像フォルダをひっくり返してネタになりそうな .jpg 画像を眺めておるのですが、 黄色と黒のだんだら模様の蝶 2種と、大きなブルーや小さなブルーが大半を占めており、添える文章に気を遣うような標本ばっかり…。
     その中、眩しい黄色で異彩を放ち、採集地点も堂々と出せるこの画像↓を今日は貼っておきましょう。

  •  学研の日本産蝶類標準図鑑 2006年初版 69ページの見分け方によると、この個体はタイワンキチョウでもなく、 キチョウ(ミナミキチョウ)でもなく、キタキチョウということになると思います。
     かなり以前の採集なので、その時の様子は憶えていませんが、こうして採ってお持ち帰りしてるということは、 「ん? 何かチョッと変…」 と思って三角紙に包んだのでしょう。

     与那国島にキタキチョウの記録はあるようなのですが、どの程度採れてるのかなぁ。
     もしかして、けっこう珍?
     いや、ゆーても所謂キチョウやし、みんなが採らないから話題にならないだけで、ホンマはいーっぱい居るのかもね。