2017年の近況集11

  • 2017年05月26日

     今日はGW後半のお話に戻り、05月04日(木・祝)のことを書いておきます。

     この日付できれいな状態のギフチョウを得るには、いわゆる飛騨ギフの産地に出向くのが妥当なところでしょう。
     けれどもゴールデンウイーク中の飛騨ギフの産地には蝶屋さんが集まっておられるだろうし、ちょうどいい時期の産地はほとんど採集済みであることから 富山県内標高 1000m UPの場所へと赴くことにしました。
     まあ、こういった場所であれば、蝶屋さんに遭う事はまず無いだろうというのも大きな理由ではあるのですが。

     各大都市圏からは中途半端なアクセス。富山県低山地の産地から連続しているので変異としては面白くない。 といった理由から、今回も行先を動画のタイトルに表示しておきました。
     ここは登山口付近から標高900m付近まで断続的にカンアオイが見られ、これよりも標高の高い斜面は完全に雪で覆われていたのでカンアオイが生えているのかどうかは不明。
     そして肝心のギフチョウはそれなりに居ったのですが、激しく汚損した個体から新鮮個体まで鮮度はまちまちでした。

     標高 800m を超えた地点ではご覧のように残雪上に貼り付くギフチョウを何度か目撃。  何年か前にこの状況を初めて見たときは 「えっ、こんな生態、知らなんだわ」 と驚いたのですが、この時期の越中や飛騨ではけっこう見られれる光景です。
     因みにこの動画、後半がぐちゃぐちゃになっているのは雪に貼り付いていた個体に新鮮な個体が絡んできたので慌てて新鮮な方を採ったからなのでございます。

     

  • 2017年05月29日

  •  昨日、05月28日はこんな所↑でウロウロしておりました。
     見ての通り、対象種はオレンジさん。
     ウロウロするにしても、使う筋肉がギフのときは異なるようで、みょーなところが筋肉痛。

     ところで、上に貼り付けた画像の収納場所なんですが、初めてマイクロソフトのクラウドサービス [OneDrive] を使ってみました。
     別に問題なく表示されておりますね。
     けどね、この画像の URL 、文字列がとっても長いのですよ。 [Google ドライブ] の文字列と比べると、15倍以上もあります。
     借りているサーバーの容量が少ないので、長い文字列はやっぱりイヤだなぁ。

     

  • 2017年05月31日

     キマの5月ラベル、今年は無理でございました。
     現地の植物等の状況から、06月03日前後の発生開始と推定しています。けど、03日は土曜日なのでテリトリータイムには越中or飛騨に向け出発しているだろうから、 今年は05日の月曜日に最初のキマを採ることになろうかと思います。

     ところで先週の日曜日、ギフには行かず、何故オレンジさんだったのか?
     一番の理由は私自身がオレンジさんを見たかったからなのですが、

      「ふしみや君よ、久方ぶりに橙色の白てふを見たいものよのぉ〜」 と、福岡県方面から。
      「ハタザオにとまった清楚なオレンジさんを斜め45度逆光で撮ってみたい」 と、兵庫県方面から。
      「九州の蝶はネタ切れなので、本州でオレンジさんを撮りたいデス」 と、宮崎県方面から。

    とのリクエストが来年あたりに発せられるのではないかと思い、前もってポイントを特定すべく出かけたのでございます。
     a長い距離を歩くのはイヤだとか、b簡単に撮れるようにいーっぱい居てくれんと…だとか、c他の蝶屋さんが居てると撮り難いからなぁ〜だとか、 d温泉と旨いサカナと酒はもちろん必須!だとか仰りそうなので、これらの条件に合致するような場所として05月29日に貼った地点を選んだのでした。

     結果、b以外の条件は全てクリアしてたんですがねぇ………。

     

  • 2017年06月03日

     当初の予定では今頃富山市の八木山鉱泉で入浴しているハズだったのに仕事の都合で出発することができませんでした。
     かといって本日から出ているであろうキマリンを採りに行くこともできず、こうしてPCに向かい悶々としております。

     仕方がないので今日はGW後半最終日、05月05日のことを書いておきます。

     二日続きの登山と車中泊三日目という事でハードな場所には行きたくない。けれどもお手軽な場所には蝶屋さんが居られるだろう…。 ならば何処にすべきか悩んだ結果、身体的には楽だけれどもポイント横付けじゃないので案外蝶屋さんが来ないのではないかと思ったポイント、 Y峠(有名ポイントではあるのですが)に行くことにしました。
     ここY峠は以前にも訪れたことがあるので私としてはイマイチ美しくないのですが、チョッと気になる事があったのも再訪を決めた理由の一つです。
     その「気になる事」というのは、櫟原俊嗣さんの名著 「飛騨のギフチョウ」 に当地のギフチョウはサイシン喰いとあったからなのです。

  •  以前訪れたとき、たしかカンアオイ見た記憶があるのだけれども見間違いだったのだろうか? との疑問を解消すべく尾根筋のブナ林↑で探してみると、

    やっぱりカンアオイは生えておりました。
     旧T村側の斜面にはサイシンが生え、それを利用して発生しているのは間違いないところなのでしょうが、 こうしてカンアオイも生えているので、どちらも食草になっている産地と言えるでしょう。
     もっとも、これらのカンアオイで卵や幼虫を確認した訳ではないので間違いなくカンアオイ発生の個体も居るとは言い切れないのですが…。

     で、この日のギフチョウはどーだったのかと申しますと、前回の訪問時ほどではないにしても私の基準では 「沢山居た」 という表現になります。

     

  • 2017年06月05日

     今年の初キマです。

  •  05月31日に 「今年は06月05日の月曜日に最初のキマを採ることになろうかと思います」 とここで書きましたが、仕事の都合で06月04日の日曜日に越中・飛騨方面に行くことが叶わず 京都市周辺でゴソゴソしていたので、↑の個体は06月04日に採集したものです。
     という事で2017年の初キマは2016年よりも9日遅れ、私が持っている例年のイメージからすると2〜3日遅れといった感じです。
     京都市内、06月に入ってからここまで気温があまり高くないので、06月中旬ごろまでは遅れ気味の発生で推移すると予想しています。

     

  • 2017年06月08日

     体感からすると、いよいよ本格的キマリン・シーズンに入ったように思います。
     今日あたりから超有名ポイントである↓でも、ハシリの個体が見られるかも? まっ、保証はできませんが。

  •  ところで今日のような日(明るい曇りで気温そこそこ)は15:00前からテリを張るので今すぐにでもお出かけしたいんですけどねぇ〜、 仕事の都合で早くとも16:00頃にしか店を出られません。
     「毎年あれだけ採ってるんやからもうエエやろ」 とのご意見を賜るであろうとは重々承知しておりますが、キマって変異があるので 「今度はどんなキマやろ?」 と採るたびにワクワク感があるんですよ。
     加えて、ここ京都市内でさえ新ポイント開拓の余地があるので飽きるということがありません。
     そして今日は北区の予想ポイントに出動予定。居ると信じて佇んでみます。