2017年の近況集14

  • 2017年07月27日

     07月23日の宮崎県某山↓、狙いのタッパンルリシジミにはカスリもせず、第二の目的種であるキリシマミドリシジミを頑張ってみました。

  •  ところで、この歳まで蝶屋やってて、何故今さらキリシマミドリシジミなのか?
     以前にも書いたと記憶しておりますが、わたくし実は、キリシマミドリシジミの成虫はたったの1頭、しかも雌しか採った事が無いからなんです。
     この1雌の顛末につきましてはN先輩のブログをお読みいただくとして、とにかくキリシマミドリシジミの雄が採りたい!  というモードに入った私は、ルリ系のシジミに注意を払いつつも、長竿でアカガシをペシペシ、ペシペシ…。
     そしてけっこう早い時刻に、「雄がそこに止まったから採ってください」 というM君のありがたいアシストがあったのですが、 何故かその静止個体がなかなか見えて来ない…。
     近年でも遠くを飛翔する雄は時々見ていたのですが、近くに静止する雄を見るのは39年振り。
     ようやく見えて来てネットを一振り。が、入ってない…。
     まさかの振り逃がしです。
     本人はもとより、心から採って欲しいと願ってくれていたお二人も唖然ですわ。

     「もしかすると、キリシマの雄は一生採れんのかもしれん…」 というイヤな予感を抱きながら相も変わらず長竿でアカガシをペシペシ、ペシペシ…。
     そしてよーやく、この状態に到達。三人でホッとした瞬間でございます。
     それにしてもキリシマミドリシジミの雄って、素直にキレイです。
     清く正しく美しい緑色系のゼフですな。

     結局、キリシマミドリシジミについては2雄2雌の採集。
     沢山生えているアカガシから、長竿で叩き出した総個体数は20頭を超えていたのですが、そのほとんどがややこしい所に潜り込んだり、高所へと上がって行ったりで、 見る数の割になかなか採れないものなんですね、キリシマミドリシジミって。

     

  • 2017年07月30日

     今日は今シーズン初の山ゴマに行くつもりで、先週の半ばあたりから気合が入りまくっていたのですが、 土曜日11:00発表の天気予報によると白山周辺の予報は雨か曇り。なので、アッサリと諦めて早朝から午前中いっぱいは展翅。
     けっこう頑張ったので、今年のキマの残りは展翅板1本分。よーやく終わりが見えてきました。
     因みに、ここまでに貼ったキマは12本。けっこう採ってますな…。

     そして午後からは、「大津市伊香立のクロシジミって、現状どーなってるの?」 と気になったものですから、 蝶研出版解散時に送られてきたポイントマップの場所そのものに行ってきました。

  •  場所は↑で間違ってないハズなんですが、クロシジミは何処にも居りません。
     耕作地周辺の草原的環境はそんなに悪いように見えないのですが、1頭のクロシジミも確認できませんでした。
     絶ってしまったのでしょうか…。

     

  • 2017年08月02日

     暑い…。今年の夏もエアコンを使わずに扇風機だけで乗り切ろうとしている私たち家族、人間は耐えられるとしても今年2月に次女がもらってきた2羽のウサギは大丈夫なのかなぁ。

     ところで、海の日絡みの連休に行った中国地方のお話しが中途半端になっているですが、これだけ暑いと記憶を手繰り寄せて書く気が起こりません。 またシーズンオフにでも書きますね。

     
     突然ですが、長竿を購入しました。

  •  これまでと同じモデルの7m。これで4本目となります。
     07月17日まで使っていた2代目は06月18日に青野ヶ原で折れて以降、1代目からパーツ取りして約1ヶ月は何とか使えていたのですが、 やっぱりイマイチ調子が悪く、宮崎県行きを期に予備で持っていた3代目をおろした事から予備の竿としての購入です。
     この竿、7mでこの金額ですからカーボン含有率が55%のエントリーモデルです。
     私のようにキマで年間約40日も使うのであれば、カーボン含有率が90%以上の高級品にすれば? とのご意見もございましょうが 「どーせ、壊れるときは壊れるんやろし、安い方が壊れたときにショックが少ないもんなっ」 というのが私の考え方でございます。 
     それからこのPROXの磯玉の柄FE−Xシリーズは4mから8.9mまで約1m差で段階的に長さを選べるので、どーせなら一番長い8.9mを購入した方がよいのでは? とのアドバイスも賜りそうです。
     けどね、私は身体のサイズが小さく、筋力もそんなに強くありません。なので現行の7m竿でもいっぱいに伸ばして振ると精度がとても悪くなってしまうのです。
     従いまして7.9m以上の竿は宝の持ち腐れ。無駄な出費はやめようという事なのでございます。

     もっとも、某氏のように年間を通じてテニスで鍛えておられると10m竿でも正確に振れるそうなのですが、そもそも球技とか運動が苦手な私には無理。
     これまで通り、とどかない高所でテリを張る個体については指をくわえて見るだけにしておきます。

     

  • 2017年08月05日

     現在19:03。
     本日中にやるべき仕事がまだ終わっていません。
     今がベストの時期である山ゴマ、元々行きたかったのは今日の15:00頃には出発し、車中泊して早朝から登山を開始しないと間に合わないような場所です。
     仕事を終えてからでは間に合わないと言うか、そもそも暗くなってからの運転がNGなので今回は止めておきましょう。

     なので明日は、自宅からの早朝出発で間に合うような場所を予定しています。
     いつもポジティブな妄想を抱いて現地に赴く私ですが、今回の妄想は 「チョッと無理がある…」 と思っております。
     万が一生息していたならば…、次回の本ページは何事もなかったような文章になると思います。

     

  • 2017年08月08日

     白山周辺の山ではないうえに標高も若干不足していることから、「そこにはきっと山ゴマが生息している…」 と妄想するにしても、「やっぱりチョッと無理がある…」 と思いつつ、 訪れた某所↓です。

     この時点で未だ屋久島付近にあった台風5号の影響でしょうか、たっぷりと湿り気を含んだ南風が斜面を吹き抜け、ご覧のありさま。
     この状況では生息していたとしても、ぜーったい出てきません。所謂、お天気ハマリ状態ですな。
     しかしながら、ここまで登ったのだからと登山道から離れ、急斜面を下って行くと、世代を繰り返すのに必要と思われる広さを持った草原内に カライトソウがそこそこの密度で生えているではありませんか!

     事前に地形図と航空画像で検討した時点では、「ここは恐らくササ主体の斜面がほとんどで、カライトソウの生える環境が無いかもしれない…」 と判断していたので、「うわッ、生えてるやん」 と思わず呟いてしまいました。
     ところがこの天候です…。
     対象が山ゴマなので斜面を歩き回ったところでどーにもなりません。

     仕方が無いのでこの日は下見という位置づけで他の斜面をあと2本降下。
     1本目はイマイチの草原状態でカライトソウも確認できず。
     2本目では状態良好の草原の縁で少数のカライトソウが確認できました。
     訪れる前の時点では 「生息の可能性は限りなくゼロに近いだろう」 だった認識を、この時点で 「もしかすると生息しているかもしれない」 に改めました。
     けどねぇ〜、天気には勝てんのですよ。

     

  • 2017年08月11日

     「山の日」で祝日の今日、伏見屋金物店は営業しておりました。
     そして、明日の8月12日から08月16日までが今年のお盆休みとなります。
     例年であれば、今頃、山ゴマor中国ゴマのツアーに出発しているところですが、今年は初盆なので明日から仙台です。
     天候もイマイチのようなので、今年のお盆休みは家族と穏やかに過ごす事になるのでしょう。

     

  • 2017年08月14日

     お盆という事で、エアーの安いチケットが段取りできなかった為、久しぶりに往復共に新幹線利用で仙台に行ってきました。
     新幹線自体は足元広く快適なのですが、乗車時間が長くてダルイのと東京駅の混雑には閉口しました。
     やっぱり飛行機の方がイイなぁ。

     今日から16日までの三日間、白山周辺が晴れるという予報であれば山ゴマ・ツアーに出掛けるつもりだったのですが、 ずーっとダメ天気の予報見て、今年は潔く中止。
     この三日間は、展翅と標本撮影をすることにしました。

     そして今日は初めて採ったキリシマミドリシジミの雄↓を展翅。

  •  因みに展翅板は2号。
     九州産天然物のキリシマミドリシジミって大きいんですね。