2017年の近況集15

  • 2017年08月17日

     伏見屋金物店は本日から通常営業です。
     08月12日から16日までの5日間お休みをいただき、12日〜13日は家族そろって仙台、14日〜16日は山ゴマ向きの天候ではなかったので作業場に籠もり展翅と標本撮影の3日間でした。

  •  窓を閉め切り、除湿機をフル稼働させたが為、サウナ状態の作業場で昨年(2016年)採集の個体を総て撮影完了↑、やれやれでございます。

     一方、展翅の進捗状況を書いておきますと、続々と羽化しているシルビアシジミは05月14日採集のギフチョウと共に手付かずのまま冷凍保存中。 それから、某所のコキマダラセセリ3雌、広島県産のクロシジミ1雌、宮崎県産のキリシマミドリシジミ1雌は未だ★になってなかったので湿潤環境のタッパー内で冷蔵保存中です。
     このように未展翅個体が沢山残ってはおりますが、さすがにキマについては総てを終えることができました。
     結局、今シーズンのキマは展翅板・△本+△頭。
     平均すると、1回の出動で☆頭弱を採っていることになります。
     滋賀県の絶滅危惧II類、京都府の準絶滅危惧(NT)という環境省RDBのカテゴリー評価は、やっぱり納得できませんな。

     

  • 2017年08月20日

     今シーズン、平日は暇なのに土曜日に限って時間のかかる現場作業が入ります。
     昨日の土曜日も仕事終了が20:00を過ぎてしまったので、当初予定していた新潟県ラベルのミヤマシジミに行くのを断念しました。
     残念ではありますが、暗くなってからの運転が辛いので仕方ありません。
     まあ、仕事があるのは良いことなのですから、文句を言ってはいけませんね。

     さて、08月も、もう20日。山ゴマは終わってしまいました。
     結局、今年は記録の無い山で1回だけの探索、しかもお天気ハマりだったので山ゴマを1頭も見ないシーズンとなりました。
     従いまして、今年の山ゴマについては書くネタがないので、過去 (といっても2013年ですが) の山ゴマについて少しだけ…。

  •  とりあえずは標本画像↑。

     いかがでしょうか、山ゴマをやっている方にとっては、かなりインパクトのある産地だと思います。
     判り難い詳細 (って、詳細とちゃうやん…) については次回以降に書くかも? です。

     

  • 2017年08月23日

     富山県袴腰山のゴマシジミについてです。

  •  ↑この月刊蝶研サロン65、1992年08月25日発行ですから25年前の文献という事になります。
     1992年といえば、私は蝶屋復活1年前だったので真面目に金物屋を営んでいる頃でした。
     なのに何故この蝶研サロン65が手元にあるのかと申しますと、蝶屋完全復活した1994年から蝶研サロンの会員になり、 太っ腹にも蝶研サロンのバックナンバー及び合本を、一気に全て購入したからなのです。
     今と違ってこの頃は、まだ真面目に金物屋をやっていた名残りで懐が豊かだったようです。

     蝶研サロン会員になった1994年頃は未だ老眼が来ておらず、送られてきた大量の蝶研サロンを短期間で読破することができました。
     その結果、「どーやら湿地を含む草原性の蝶がヤバイらしい…、急いで採っておかないと」 と思ったものですから、 ホシチャバネセセリ、オオルリシジミ、里のゴマシジミ、ウスイロヒョウモンモドキ、ヒョウモンモドキ、オオウラギンヒョウモン、ヒメヒカゲ等に注力し、 山ゴマについては現在ほどの気合が入っておりませんでした。
     という事で、この蝶研サロン65にある富山県袴腰山に初めて訪れたのは、この記事から10年後の2002年07月20日でございました。

     

  • 2017年08月26日

     富山県袴腰山のゴマシジミ、続きです。

     前回貼った画像内の三上氏の文章、「手始めに、手軽に採れそうな富山県の袴腰山へ、景気づけと勉強を謙ねるつもりで出かけることにした。」 とありますが、私も同じような気持ちで2002年07月20日に当地を訪れたのでした。
     「袴腰山のゴマシジミ」 というからには、当然、三上氏と同じように小瀬峠方面の登山口から山頂を目指します。

  • 2002年当時はデジカメを持っておりませんでした。なので、↑の画像は2013年08月04日に撮影したものです。

     登山口から↑の避難小屋まで約10分。背後の斜面には、むむっ? な草付きが確認できます。
     2002年当時、「あの草付きに行ってみるべきなんやろな…」 と思いつつ登ったのですが、何処から突入してよいのか判らずに山頂まで登り切ってしまいました。
     山頂に設置された櫓に登り、「何処ぞに露岩斜面はないかいなぁ」 と360度眺めてみたものの、樹林ばっかりです。
     ここで終了する訳にはいかないので、この先に露岩斜面があるかどうかは分からないけれども、とりあえず三方山方面へと進んでみたのですが、 鞍部に草地はあったもののササが主体でカライトソウは生えておりません。
     仕方なく引き返して山頂を通過し、今度は池の平方面へ。
     途中に分岐があったので、進行方向右に分かれた尾根筋の踏み跡を進み、藪を漕いで下方に向かうと急斜面にけっこう広い草原が展開するのですが、 ススキ主体でここもカライトソウは生えておりません。
     ここまで、蝶研サロン65に記された三上氏の探索行動とほぼ同じ。

     以後、私も池の平方面へと歩を進めたのですが、途中で登山道脇に生えるオカトラノオで吸蜜していたコキマダラセセリを採集。
     この時点で、 「コキマダラセセリが居るという事は、近くに草原があるのかもしれない…」 と思い周囲を見回すと、樹林斜面下方が若干明るいように見えました。
     「ひょっとして、この樹林の向こうは草原かも…」 と、気分がポジティブになったので根性を出して樹林に突入したのですが、 樹々があまりにも高密度だったので10mも進まずに進行を断念、やっぱり根性なしのヘタレでございます。

     結局、この2002年07月20日の訪問では、1992年08月02日に探索された三上氏と同じく、ゴマシジミが居るとわかっているのにカライトソウすら発見できなかったのでした。

     

  • 2017年08月29日

     京都市でコレクションフェアのあった27日(日)は、例によって顔を出すこともなく、ミヤマシジミで新潟県に行っておりました。

  •  ↑は帰路に立ち寄った富山県砺波IC前の 「源」 でいただいた鰤の寿司と鱒の寿司、最近の定番でございます。

     本来であれば、袴腰山のゴマシジミの続きか、新潟県のミヤマシジミについて書くべきなのでありますが、

    こんな事↑になってしまって、とってもメゲております。
     裸眼では周囲総てがボケるので仕方なく乱視対応老眼用の眼鏡を使っているのですが、これでは遠くの方がちゃんと見えないので運転するのがとても怖い。
     どのメーカーのレンズでもよいから、とにかく早くできるメガネを! と注文したのですが、私の乱視に対応するレンズは取り寄せになるとの事…。
     ホンマ仕事にならんし、疲れるしで、今はただひたすら、一刻も早いメガネの完成を待ち望んでおります。