2018年の近況集14

  • 2018年08月17日

     今年のお盆休みは散々でした。

     08月11日の朝、腰に一撃が走ったので翌12日はほとんど動けない中、朝食のデザートで食べた白桃でアレルギー反応が起こり、見るのも気色悪い蕁麻疹が全身に。
     「これはチョッとマズイのとちゃうか?」 と妻なる方とも意見が一致したので京都市急病診療所へ。
     処方された薬を飲むと、驚く程早く効き目が現れ見る見るうちに蕁麻疹が消えてゆき、「やれやれ…」 となったのは良いのだけれど、 「これだけ強力に効くのは抗ヒスタミン剤じゃなくって、もしかしてアレか?」 と疑って錠剤の名称で検索をかけてみると予想通りステロイドが入っておりました。
     蕁麻疹も引いたのに加え、「ステロイドはあまり飲みたくないなぁ」 という気持ちから、全部で8錠処方された内の2錠飲んだだけで残りは破棄。
     翌13日もギックリ腰は良くならず、腰に楽な姿勢を探しつつ、今市子先生の百鬼夜行抄や寺沢武一先生のコブラを再読。
     14日になると少しマシになってきたので連続的にPCに向かい、YouTubeを見たり未だだったラベルを印刷したり。
     そして、15日と16日は印刷したラベルを切断し、各個体と照合の上、

  • ↑のように展翅板に貼り付いている順番通りにラベルを並べておりました。

     結局、今年のお盆休みは、1日もフィールドに出ることなく終わってしまいました。

     

  • 2018年08月20日

     フィールドに出られないので、ホンマにつまらん…。

     体調が万全であれば土曜日の午後出発で岐阜県ラベルのミヤマシジミを探しに行きたかったのに、腰の不具合が未だ回復せず、昨日の日曜日も作業場に籠り標本撮影。

  •  一年以上展翅板に貼り付いていたシルビアシジミやキリシマミドリシジミ↑等、82ショットを撮影した時点で腰のダルさが尋常じゃなくなってきたのでここで終了。

     2017年の個体は未だ200頭以上が展翅版に貼り付いたままなので、あと400回以上シャッターを切らなければなりません。
     何時になったら終わるのやら…。

     それにしても上に貼ったキリシマミドリシジミの雌、けっこうエエもんですな。
     Zephyrus、やっぱり好きです。

     

  • 2018年08月23日

     忘れないうちに08月05日のお話しを書いておきます。

     そもそもゴマシジミを目的に朝日岳に行こうと思ったのは 富山県の絶滅のおそれのある野生生物」(レッドデータブックとやま2012)の昆虫類における訂正 を読んだから。
     このPDFファイルに示されている「地図情報」で、富山県南西部の4メッシュは旧平村・旧上平村・旧利賀村の産地、南東部の2メッシュは旧大山町・立山町の産地、 そして東部の1メッシュに含まれる産地は、おそらく朝日岳付近にあるのだろうと推定し、訪れることにした訳です。

     訪れると決めてから、先ずは手元にある資料を再読。
     蝶研サロン(149) Aug. 1999 の[全国ゴマシジミ産地一覧表]によると 「富山県下新川郡宇奈月町朝日岳カモシカ平」 と記されています。
     しかしながらこの地名はどうもオカシイ。朝日岳が宇奈月町に含まれるというのは無理があるし、カモシカ平という地名は1/25000地形図に表示されていません。
     そこで 「カモシカ平」 をキーワードに検索してみると、「カモシカ平」 そのものではヒットせず、「カモシカ坂」 が候補として表示されました。
     そこで、その場所を地形図で確認してみると、地形図に 「カモシカ坂」 という表記はありませんが、Webページ内テキストで表現された場所の上部が緩やかな地形になっており、 この地点を 「カモシカ平」 と呼んでいるのであろうという事が推定できました。
     しかしながら、その場所は新潟県糸魚川市なのです。
     ということで、この 「富山県下新川郡宇奈月町朝日岳カモシカ平」 という産地はアテにならないので却下でございます。

     中途半端ですいません。続きは次回です。

     

  • 2018年08月26日

     前回からの続きです。

    「カモシカ平」 が何処にあるのか? と1/25000地形図で調べているときに、
     「そーいえば、以前この辺りに行ったことがあるなぁ、確かカライトソウを見たような記憶が…」
    と思い出したので [ふしみやDB] を起動し、先ずは 「雪倉岳」 をキーワードに検索してみるとタカネヒカゲがヒット。 そして再度この日付 「1999年07月25日」 をキーワードに検索したところ、

  • ↑のデータが引き当りました。
      「思い出してきた。カライトソウはいっぱい生えてたけど、その場所を
        通過したときはアカン天気やったから、あまり真剣に探さなかったんやわ…」
    と記憶がよみがえってきたので、更にこの日がどんな状況だったかを調べるべく、手書きのノートを引っ張り出してみると、

    ↑のように記述しておりました。
     どーやらこの日は山ゴマではなく北の端っこのタカネヒカゲの観察をメインに訪れたようですね。

     …って、今回も朝日岳のお話しが全然出てきませんでしたね。
     なので、まだ続きます。

     

  • 2018年08月29日

     朝日岳のお話し、続きです。

     訪問前に前回UPした1999年の手書きノートを見てしまったのが、そもそも間違いの元でした。
     あの、蓮華温泉→蓮華鉱山道→雪倉岳→三国境→白馬大池→蓮華温泉というコースを日帰りで歩いた時、激しく疲れたという記憶が無かったので、 今回訪問予定の朝日岳日帰り往復 (さすがに山頂ではなく朝日小屋で折返し予定) もそんなに厳しくないだろうと思ってしまったんですよねー。
     ところが実際は、↓こんな感じ…。

  •  ご覧のように、往復総距離≒31.02km、但し徒歩+自転車押し歩き分≒20.57kmと自転車乗車分≒10.45km。
     そして積算標高差登り≒2222m・積算標高差下り≒2222mという山行きではありましたが、何とも情けない程のスピードの無さ。
     晴天ほぼ無風で、標高を上げても気温が30℃程度あったとは言え、「山ゴマやってます」 などとは恥ずかしくて言えないような体たらくです。

     私はこれまで、登山中に水分等を補給するために立ち止まることはあっても、座り込んで休憩するようなことはありませんでした。
     ところが今回は両足太もも内側の筋肉が攣るという事態に見舞われ、そのたびに座って休憩を取らないと進むことができなかったのです。
     気を付けて水分や塩分は摂っていたのですが、熱中症気味だったのかもしれません。

     

  • 2018年09月02日

     それで結局、朝日岳ラベルのゴマシジミは、「どーやったんや?」 という皆様のお声がモニターの向こうから聞こえてきそうです。
     それは↓の動画をご覧くださいませ。

  •  まっ、ご想像通り、ヘタレだったという事ですわ。