2018年の近況集20

  • 2018年11月23日

     今日は祝日、勤労感謝の日でございましたが何処へも出掛けず標本箱のナフタリン交換をしておりました。
     前回と同様、撮影をしながらだったので今回も20箱しか交換できませんでした。
     まあ、蝶屋ですからこうして標本を見るのはどちらかと言うと楽しいことではあるのですが、 中腰での標本箱の出し入れと撮影で、腰があきませんわ。

     さて、ネタがないので前回撮影した標本箱です。

  •  ギフチョウの標本が多いので、前回と今回でナフタリン交換が終わった標本箱箪笥には、こういったギフ箱が20箱収納されております。
     この標本箱箪笥に入っているギフ箱には2000年までの個体が大半なので、現在では絶ってしまった産地の個体がかなり入っています。
     ↑の箱に収納されている個体は全て同じ地域で採集されたもので、現在では絶って (たぶん…) おります。
     最後に、この箱の中から取り出した1個体にラベルを添えて貼っておきますね。

     

  • 2018年11月26日

     昨日の日曜日は身体がなまるといけないので、お散歩をしておりました。
     花脊峠に軽トラを駐車し、「中学生の頃、ここで京都バスを降りてダッシュしたなぁ」 と想いながら、

  • 杉峠↑へ。
     見覚えのある大きな杉は1本だけありましたが、中学生の頃はもっと本数があったような記憶があるのだけれども思い違いだったのかな?
     この杉峠から大見方面へ尾根道を進むと、昔オーナーにジュースをごちそうしていただいた 「チロルクラブ」 には小屋の残骸と放置されたアメリカ製のキャンピングカーが…。
     そういえば中学生の頃は京都バスを降り、走るように林道を進み、息を切らして林道上に点在する各ポイント (ヒサマツのポイントね) に到着しても、 先にクルマで来たオッチャンたちが、長竿を立てて、ことごとくポイントを占有していたので悔しかったなぁ〜、などと感慨に耽りながら、

    大見の集落↑へ。
     元耕作地にはススキが茂り、倒壊したと推定される民家跡には冷蔵庫や浴槽などが散乱しています。
     「いよいよ廃村になったか…」 と佇んでいると、住人の方が歩いてこられました。
     「こんにちは」 と挨拶だけでお話しはできなかったのですが、廃村という状態ではありませんでした。

     ここ大見の集落からは小野谷峠を越え、花脊大布施町へと降りて京都バスに乗り、軽トラを駐車している花脊峠まで戻るつもりだったのですが、 バス停の時刻表を見ると2時間後にしかバスは来ないらしい…。
     結局、仕方がないので花脊峠まで歩き、この日のお散歩は終了。

     以上、蝶とは全く関係のない単なる日記でございました。

     

  • 2018年11月29日

     ネタが無いので標本箱ナフタリン交換時に撮影した標本箱と標本について書きます。

  •  ↑の箱、内容が微笑ましいと言うか、シロオビアゲハ以外は 「蝶を始めたのは最近です。」 といった感じですね。
     実際、シロオビアゲハ以外は私が初心者だった頃の採集個体です。

     なかでも↑のアゲハは、たぶん初めて自分独りで採集に行き、初めて自宅で展翅した個体だったと思います。

     1973年、中学3年生の春から本格的に蝶をやり始め、04月には同級生の M氏(現在の呼び名はP氏)とH氏と一緒に京都御苑や左京区の貴船で採集はしていたのですが、 展翅については生物準備室にあった生物部の備品である展翅板を使い、蝶屋としては先輩であるところの M氏(現在の呼び名はP氏)の指導を受けながら 生物準備室で展翅していた記憶があります。
     で、このアゲハの標本ですが、超初心者の展翅にしては今でもマシな状態を保っていますな。
     それはよいとしても、ラベルが酷い…。
     まあ、中学3年生の子供が書いたラベルですから、私としてはお許し願いたいところです。

     

  • 2018年12月02日

     昨日 Google マップを眺めていたら、途中で切れていると思っていた林道が、どうやら通り抜けられる状態になっているようでした。
     これは早速行ってみるべきだろうと、本日軽トラで行ってまいりました。
     そこは滋賀・福井の県境を越える某林道で、林道の峠に軽トラを駐車し、しばらく歩いて尾根筋から福井県側斜面でガサゴソしてみると、

  •  ↑の画像では少々判り難いですが、ブナの枝がそこかしこに落ちているのに気付きました。
     おそらく今年九月の台風21号の強風で折れ落ちたものなのでしょう。
     ご覧のように、美味しそうな休眠芽をいっぱいつけた枝。こんなのが大量にあったのではありますが、1分ほど探してみて…、
      「あー、やっぱり無理。この眼鏡ではあったとしても見えへんわ!」
    とアッサリ give up。
     蝶屋とは思えない諦めの早さでございます。

     

  • 2018年12月05日

     よく考えてみると、軽トラで行ってたのだから、いーっぱい落ちてたブナの枝を荷台に積んで帰り、作業場でゆっくりとチェックすればよかったのかな。
     けど、まーイイや、どっちみちブナが自宅に無いので飼育は無理ですものね。

     さて、今日も箱ネタです。

  •  「おいおい、こんな画像を貼って、大丈夫なのか?」 というツッコミが入りそうな標本が左の方にありますな。
     けどね、コレ、OKなんですよ。
     この2雄は確かにアレではございますが、完全に合法なのです。
     どういう意味で合法なのかは敢えて書きませんが、ラベルを添えた拡大標本画像をここに貼ったならば、「なるほど、確かに合法だわ」 と納得していただけると思います。
     という事であれば、これら2個体のラベル添え拡大標本画像をUPすれば? とのご意見を賜るであろうことは重々承知しておりますが、諸般の事情でそれはやめておきますね。

     で、この標本箱の中から選んだ今日のラベル添え拡大標本画像はコレ↓。

     長崎県対馬産ツマグロキチョウ、採集日が03月27日ですから成虫で越冬した個体でしょう。
     この個体、裏面がけっこう赤いので、八重山諸島などで秋に採集される赤い個体と同じく、迷蝶由来の個体なのかもしれません。
     それにしてもラベルがあきませんな。相変わらず 「つしま まめさんさき」 になっています。
     私のエエかげん性格が反映されたようなこのラベル、今となってはとっても恥ずかしい限りでございます。
     当時はラベル記載に対するこだわりとか情熱が無かったのでこんなラベルを付けてしまったのですが、 さらに恥ずかしいのは 『豆酘』 の 「酘」 を 「酸(…と書いてるつもり)」 と書いてしまっている事。
     当時の私は 「酘」 という漢字が存在することを知らず、何の疑いもなく地名の 『つつ』 は 『豆酸』 なんだと思い込んでいたんですねぇ〜。
     ああ、恥ずかしい…。