2018年の近況集22

  • 2018年12月17日

     前回からの続きです。

     標本撮影を楽に行いたいと思い、AF対応のマクロレンズ↓を購入。

  •  PENTAX純正ではなくSIGMA製の50mmマクロレンズ、中古品を楽天ラクマ経由で個人対個人の取り引き、送料等ALL込みで1.4万でございました。
     早速、2005年に購入したPENTAXのデジタル一眼*istDSに装着し、いつものミニスタジオにギフチョウをセットし、AFモードで合焦を試みたところ全くダメ。
     どーしょーもないピンボケです。
     「これはレンズの不良なのか、ボディーの不良なのか、どっちだろう?」
    と思い、滅多に撮らない生態画像用のデジタル一眼K100D Superのボディーに変えて撮影してみたところ、 カメラ本体の液晶画面で見る限りは合焦しています。しかしながら、PCの大画面で確認するとやっぱりピンボケ。
     「ああ、やっぱりアカンわ。こうなったらAFピントの微調整ができるボディーを買うか…」
    という事で、Amazonでショット数3008回と謳われていたPENTAX製のK5ボディー中古品↓とPENTAX純正AC電源ユニット(これも中古)を合計約2.6万(送料等ALL込み)で購入。

     またしても中古。どーしても私はギャンブル性を求めるようです。

     このボディーにSIGMA製の50mmマクロレンズを装着し、AFモードで10数ショット撮影してみたところ、前記2機種とは比べ物にならない精度で合焦したのですが、 PCの大画面でチェックすると、少し前ピンになっていました。
     そこでAF微調整の機能を使って後ピン方向へ3段階変更してみたところ、きれいに合焦。買った甲斐がありました。
     …と、喜んだのも束の間、被写体との距離を少しずつ変えて何回もシャッターを切ってみたところ、きれいに合焦するのは2回に1回程度だったんですよ。
     これでは使い物になりません。
     約4万もかけて機材を購入したのに、思い通りの結果が得らなかったので、けっこう落胆しております。

     

  • 2018年12月20日

     前回からウダウダ書いている標本撮影の件ですが、思い通りのAF合焦精度が得られなかったとは言え、レンズの開放F値が2.8と明るくなり、 手動でのピント合わせが楽になった上に、絞りリングの絞り込みと開放の行程も省略することできるようになったので、 約4万の出費が全くの無駄という事ではなかった訳です。
     まあ、諦めておきましょう。

     さて、3回続けて蝶ネタが無いのはよろしくないので今日もナフタリン交換時に撮影した標本箱と標本をUPしておきましょう。

  •  1980年代の飼育羽化個体などが入った箱ですな。
     中央下部のW型は大阪府高槻市ラベル、けっこう珍ラベルで異常型(蝶研フィールドに発表済み)。エエもんではあるのですが、展翅があきませんな…。
     そしてこの箱からピックアップしたのはコレ↓。

     岐阜県不破郡関ケ原町大字関ケ原明神の森産の個体です。
     放蝶由来なんじゃないかとの噂もあったように思うのですが、実際どーなんでしょうね?

     確かこの日は平日で、山科区の京都東ICに近い現場に朝から打ち合わせに行き、仕事をチャッチャというか無理やり早く終わらせて名神に乗り、 軽トラで爆走して明神の森に到着。
     この1雄だけ採って何食わぬ顔で14:00前に伏見屋へ戻ったと記憶しております。
     この頃は未だ550ccの軽トラだったはずなのに、よく頑張って走ってくれたものです。

     

  • 2018年12月23日

     冬至も過ぎたので気分が上向いて行くハズなのですが、今日は朝からテレビの高校駅伝を思わず見てしまい、 何処へも出掛けずに自宅居間でまったりと過ごしておりました。
     還暦のオッサンとしては、こういうのが正しい休日の姿なんでしょうな。

     ということで今日もナフタリン交換時に撮影した標本箱です。

  •  ベタ塗が美しくない標本箱ですが、理由はお解かりだと思います。ご容赦ください。
     けどね、ついさっきまではUPしても大丈夫だと思っていたのですよ。
     サーバーにはベタ塗してない標本箱画像を既にUPし、あとは文章をUPするだけの状態まで進行していたのですが、 採集地点をもう一度確認しておこうと国土地理院の1/25000地形図を開いてみると、確実に県境の内側だとは言えない場所だったのです。 「う〜ん、微妙やなぁ。やっぱり、疑わしきはUPせずが正解やろ…」 との判断でこんな事になってしまいました。

     それにしても不細工な標本箱やな…、役所が渋々開示する公文書みたい。

     

  • 2018年12月26日

     前回UPした海苔弁のような標本箱内のスジボソヤマキチョウについては、若干ではありますがこの場で語れるような標本があったので、 画像を貼り付けておきましょう。

  •  京都府の丹後半島ではない場所で採ったスジボソヤマキチョウ、けっこう珍ラベルだと思います。
     ラベルがエエかげんなので補足しておきますと、「京都府船井郡和知町(現京丹波町)仏主」 というラベル表記になり、 更に詳しく続きを書くと、「集落東方谷筋・328標高点付近,北緯35度19分39.83秒 東経135度28分31.65秒この値を中心に半径25m以内」 という事になります。因みに座標は国土地理院のWebページが表示する値です。

     ここまで詳しく採集地点を書いたということは、お察しの通り現状では絶っていると判断したからです。
     採集した1992年当時、この谷筋の両側斜面はおおむねスギの植林で占められていたものの、 所々に雑木斜面も存在し、林床にはササ等の本来あるべき下草や灌木が生えておりました。
     ところが現在 (2016年06月26日に行ってみた) では、雑木の斜面がほぼなくなっており、林床には生えているべき下草や灌木が皆無でツルツル。
     蝶が最も多い時期であるにもかかわらず、この谷筋で目撃したのはヤマトシジミ1雌、テングチョウ1頭、ミスジチョウ1頭、アカタテハ1頭という蝶影の薄さ…。
     こんな状況ですから、スジボソヤマキチョウが生息できるような環境が残っているとはとても思えません。
     …が、もしかすると残っているかもしれません。
     99%無駄足に終わるとは思いますが、興味のある方はチャレンジされてみてはいかがでしょうか。