2021年の近況集11

  • 2021年06月07日

     昨日、06月06日(日)はオレンジさんを対象に、富山県某所へ行こうと自転車等の準備を金曜日の時点で終えていたのですが、 土曜日のお昼に SCW の雲量予測をチェックしてみたところ、日曜日の目的地付近は午前中雲量70%以上で、13:00頃から雲量が30%以下になるとの事。
     この予報で行くのは高速代とガソリンを無駄に消費するだけだとの判断で、昨日は朝から15:00頃まで展翅外しと標本画像撮影、 以後はキマリンの採集に出掛けておりました。

     ところで今シーズンのキマリンなんですが、開幕前の新規ポイント開拓目標数は3ヵ所。
     3ヵ所というかなり低い目標数設定になったのは、出尽くし感があったのに加え、秋から春にかけての下見でも、探してみる価値ありと判断した候補地が5ヵ所ほどしかなかったから。
     そして、06月01日に開幕。先ずは発生の早い右京区でその年お初の1頭を採集しておこうと既知ポイントを訪れたのですが、高所の1雄を目撃しただけでネットは振れずにnull。
     06月02日は、T先輩により採集されているので確実に生息しているのだが私は採ったことのないポイントや、推定発生木が幹の途中から切られ昨年から見られなくなったポイント1ヵ所、 一昨年から何が原因で見られなくなったのか解らないポイント2ヵ所を廻ってみたものの、いずれも目撃無しのnull。
     06月03日は15:50頃から急に暗くなり気温も低下、16:15頃から弱い雨も降り出したので出掛けず。
     06月04日は朝からけっこうな雨だったのでこの日もお出掛けは無し。
     イマイチの天気だけど何とか飛びそうだった06月05日は下見時に生息可能性アリと判断した新規ポイント候補地2ヵ所に行ってみたのですが、いずれでもnull。
     そして昨日、06月06日に今年のお初キマ↓をようやく採集。


  •  やれやれでございました。
     これらの個体を採集したのは今年1ヵ所目の新規ポイント。
     新規ポイントとは言っても、そこは初めて訪れた場所ではなく、2010年06月に複数回訪問し探し回った挙句に完封のnullだった場所。
     当時は素直にヒメジョオンの花をルッキングしたり、サクラの樹をペシペシしてnullだった訳ですが、その時点から10年以上経過し、 探索能力が進化した現在の私の視点で、「ここは、もしかすると*****でテリを張るかもしれない…」 とやってみたところ、正解でございました。
     うん、とーっても気持ちがよろしい。
     

  • 2021年06月10日

     毎年、採集可能日には必ずお出掛けしている06月ですが、今年は諸般の事情でそうすることが叶っておりません。
     行ける日にはできるだけ新規ポイント候補地に行くべきなのでしょうが、null神様が憑いてしまうのもアレだしなぁ…、ということで既知ポイントも織り交ぜ行っております。

     前回、京都市市街地周辺のキマ状況を挟んでしまいましたが、今日は05月30日、静岡県でオレンジさんを狙ってみたときのお話しの続きです。

     東俣林道崩落地点から引き返し、西俣林道との分岐点に自転車を駐輪。こちらも荒れた林道でしたが、前回画像の崩落地ほど深く急な崩落個所はなかったものの、 滑落すれば D に直結しそうな崩落個所が 3ヵ所。
     これらをビビりながら何とかクリアし、林道終点に到達。
     ここから川床に降下し、沢をさらに遡上してみたのですが、珠玉の標本箱(22)にポイントの上限と記載されていた標高1600mまで樹林帯が続きそうな感じだったので、 これ以上進んでも生息環境は無いだろうと判断し、標高1450m付近の明るい川床↓まで戻りました。


  •  この地点で、卵でも産まれてないものだろうかと、


    ↑のミヤマハタザオ(…で合ってますよね)をしゃがんで凝視した後に立ち上がった瞬間、背後から頭上を越え下流方向に飛び行くシロチョウ科の蝶が…。
     「あの飛び方は、Pieris ではない…」 と反射的に判断し、追いかけようと踏み出したのですが、すぐさま川の流れに阻まれて進行不可。
     その個体は対岸をけっこうなスピードで下流方向へと飛んで行き、川がやや歪曲した部分の斜面奥へと消えて行きました。

     消えて行った個体、オレンジさんの雄でない事は確かです。
     ならば、オレンジさんの雌なのか?
     でも、scolymus なら雄も雌もあり得るし…。
     いや、そもそも 「あの飛び方は、Pieris ではない…」 という反射的判断は正しかったのでしょうか。
     なんせ、オレンジさんについては経験不足で、観察・目撃回数の少ない私ですから、う〜ん、実際は何だったでしょうかねぇ。

     まっ、[ふしみや DB 2021年版] には、種名レコードを一応 【オレンジさん】 とし、その目撃状況の場合分けは null-3 と打ち込んでおきましょう。
     

  • 2021年06月14日

     今シーズンのキマ新規ポイント開拓目標数を3ヵ所としたのは、ハードルを下げ過ぎたのかもしれません。

     06月12日(土)に今シーズン4ヵ所目の新規ポイントで2雄の採集。ここは昨年から複数回訪れ、ことごとく完封のnullを喰らっていたのですが、 絶対に生息していると確信していた場所。
     推定発生木はアレとアレ、ならばここでテリを張るであろうと昨年から予想していた場所を改めて長竿でチョンチョンしてみたのですが、何も出ません。
     「やっぱり、居らんかぁ…」 と軽トラに戻ろうとしたのですが、「ん? まさかの、あの奥か」 と行ってみたところ、樹冠で2個舞いしてはりました。
     うん、これはとっても嬉しゅうございましたわ。

     で、昨日06月14日の日曜日は午前中標本撮影、曇り時々雨という天候でしたが14:00過ぎに自宅を出発。
     前日のツキが維持されているだろうと調子に乗って大阪府でキマを探したのですが、どの候補地でも完封のnull。
     京都市ならば必ず居てる環境に見えるのですが、大阪府に入るとやっぱり厳しいみたい…。
     もっとも、昨日は天候面でキッチリとしたテリトリーを張るかどうかは微妙な状況だったので 「ここは居ない」 と言い切れません。
     なので次の日曜日、北陸・飛騨方面の天候が芳しくないようであれば、また大阪府のキマに再挑戦するつもりです。
     

  • 2021年06月16日

     昨年からチェックしているブログなんですが、「ごっつぁんでした」 と申し上げておくべきなのでしょう。
     周囲の環境が写り込まないように注意して画像をUPされているのでしょうが、やはり地元なので、そこが何処であるのかすぐに特定できてしまうんですよねー。
     という訳で、昨日はそのポイントで2雄の採集。
     これで今シーズン 6ヵ所目の新規ラベルとなりました。

     けど、6ヵ所目とは言っても、自己開発の新規開拓ポイントは 4ヵ所で、残りの 1ヵ所は 、M先輩から 「去年、某所で採った」 とお聞きしており、 そこで採れたのなら発生のコア部分は多分ココだろうと思い、そこから少し離れた場所に行ってみたところ 3雄目撃で 2雄の採集という結果でした。

     で、冒頭のブログの件なのですが、ある日の記事に 「北のほうでは・・・」 と 9ヵ所の具体的〜やや広範囲の地名が表現されておりました。
     その内の 1ヵ所(多分あそこの事だと思う。そこはそう表現しても間違いとまでは言えないけど、私のラベルにはそう書かない) を除いて確かに生息しているのですが、どーなんでしょ?
     その 9ヵ所の中にはトラブルの起こりそうな場所が複数含まれているので、「う〜ん…」、と思ってしまいます。
     

  • 2021年06月19日

     明日の富山県東部、天気予報では曇り時々晴れという事なのですが、オレンジさんにはさすがにもう時期が遅いだろうと思うので、 明日は近場のキマにしておこうと思っています。
     明日の午前中は06月上旬に採ったキマの展翅と伏見屋としての仕事をし、午後から出動予定なのですが、「なんで、そこなん?」 と疑問符が付くような所に行くつもり…。
     まあ、null は覚悟の上なのでございますよ。

     ところで京都市内のキマリン自己開発新規開拓ポイントは 1ヵ所増えて現在 5ヵ所目。
     そこは高校生の頃、頻繁に通っていた道路のすぐ近くで、当時は全く眼中になかった場所なのですが、 一昨日のテリトリータイムに訪れ、「まさか、こんな所にまで居るもんやろか…」 と思いながら、 テリを張ってるとしたらココだろうと長竿で優しく叩いてみたところ、ホンマに 1頭飛び出しました。
     幸い、この個体はすぐ近くに戻って来てくれたので慎重に採集、やや汚損した雄でございました。

     やっぱりキマって、ココには居る!と決め、キマ目線になって探さないと見えて来ないものだと改めて思った次第でございます。

     ということで明日は、「ココには居る!」 と信じつつ、キマを探すことに致しましょう。