2022年の近況集10

  • 2022年06月18日

     何とか隙をついてキマを採りに出掛けております。

     京都市内とその近郊における現在の発生状況ですが、場所によっては例年よりも3〜5日遅れているような印象があります。
     また、既知ポイントにおいては推定発生木が切られてしまったり、ポイント内樹木の伸長等によるテリトリー位置の変化のせいで採れなくなってしまったポイントもありました。
     加えて、これまで誰にも遭わなかったポイントでも蝶屋さんにバッタリお会いしたり、推定蝶屋さんのクルマやネットが離れたところから見えたり(こんな場合はスルーしますが) といった事象が2年程前から生じており、

    「あ〜、バレてきてるんやな〜。考えてみれば、私程度にポイントを見つけられるヒトはけっこう居てはるわなぁ」

    と思う今日この頃でございます。
     

  • 2022年06月21日

     居らん。

     先週は、京都府旧瑞穂町の某所、絶対に居ると信じて間隔を置き2回訪れたのに完封のnull。

     1/25000地形図・Googleの空撮画像・Googleのストリートビューの3点セットを参考に、京都府旧美山町内で生息の可能性が高い5ヵ所を選んで探してみたのが06月19日の日曜日。
     絶好のキマリン日和のテリトリータイムに回ってみたものの5ヵ所とも完封のnull…。

     こんな↓絶対発生しているだろう

  • と思える由良川沿いのサクラ並木。
     この環境なら、橋の取付部分が採集可能なテリトリーポイント↓で間違いないと、

    長竿を握りしめ佇んだのですが、ベニシジミもトラフシジミもチャバネセセリも飛びません。

     旧美山町で回った5ヵ所の環境ですが、この5ヵ所が京都市左京区内に存在していたならば、「100%生息している」 と自信を持って言える環境だったんですけどねぇ…。
     旧美山町は厳しいですわ。
     

  • 2022年06月24日

     足らん。

     何がって? フィルムケースと三角紙が足らんのですよ。

     これまでに何回か書いていますが、ポイントでの対象種の取り込みは全てフィルムケースで行っております。
     なので、腰には三角缶の代わりにフィルムケースが**個入ったウエストバッグを巻いておるのですが、先日の採集中にそれが底をついてしまったため、 眼前で飛び交う少なくとも5頭の対象種をスルーしたまま帰らざるを得ませんでした。

     そして三角紙。
     持ち帰った対象種入りのフィルムケースは24時間以上冷蔵庫のチルド室に入れ、動かなくなった対象種を三角紙で個装し、 これを湿度100%に保った密閉容器に入れ、冷蔵室で3〜4週間放置してから展翅という段取りになっております。
     そんなこんなで空の三角紙が10枚以下になっている現状では、今日明日の採集で得られるであろう個体の保管先が不足してしまうのです。

     前回、「居らん」 とか書いておきながら、どーゆーことやねん! といったツッコミを賜るとは思いますが、 それはですね、今シーズン開発した新規ポイントのなかで、2ヵ所のポイントが思いのほか個体数が多く採り易かったからなのでございます。
     この2ヵ所はいずれも未記録市町村とかではなく、分布が濃い地域だったので、まあ、ウレシサも中ぐらいといったところではあるのですが…。
     

  • 2022年06月27日

     やっぱり、居らん。

     珍しく仕事が忙しいのに、採集可能日にはキマリンを対象に必ず出掛けているものですから、かなり追い詰められています。
     なので昨日の日曜日は早起きして、面材(ガラスとかアルミ板のことね)切って、障子(業界ではアルミサッシ建具の事もこう呼びます)の組み立てというお仕事に加え、 三角紙を得るために冷凍ギフチョウの展翅までこなして、出掛けることができたのは13:30。
     もちろん対象は未記録市町村のキマリン。
     福井県若狭町と滋賀県旧マキノ町で探しておったのですが、冒頭に掲げた通り、「やっぱり、居らん」 かったのでございますよ。
     う〜ん、それにしても居らんもんですなぁ…。
     京都市左京区とかやったら、ぜーったい居てるやろと思えるような環境なのに、ぜーんぜん出ぇへんのですわ。
     サクラ等を叩いてもキマは出ずに、「なんで、あんたやねん?」 とツッコミたくなるミドリシジミ1雌とウラクロシジミ1雌は、記念にお持ち帰りしておきました。
     

  • 2022年06月30日

     つまらん。

     キマが飛んでいるだろうに、採集に行けてないんですよねー。
     というのは、早急に面材切って、障子に組み込んで、これを納入しないと、いよいよ現場からオコラレそうなんです…。って、ゆーか、怒られるだけで済まないんですよねー、仕事ですから。
     という訳で、雨も降っていないのに採集には出掛けられず、作業場で仕事に集中しております。

     これだけでは愛想無しなので、滅多に撮らない生態画像を貼り付けておきましょう。

  •  最近知られつつある個体数がけっこう多いポイントで先週に撮影。
     テリトリータイム終了直後(だと思う)に推定発生木から叩き出し、落ちてきた交尾中のキマリンさんです。
     かなり暗くなっていたので、ブレブレ画像山盛りの中から辛うじて見るに堪えるであろう画像をチョイスしました。
     これらの個体では無理なのですが、新鮮な個体同士が交尾中ならば、「尾突四白ならぬ尾突八白というのも可能かもしれぬ…」 と思いながらシャッターを切っておりました。
     因みにこの交尾中のペアはフィルムケースに収納せず、そのままにしておきました。
     馬に蹴られるのは、イヤですからね。
     

  • 2022年07月04日

     昨日の日曜日、この日付で採集に出掛けてないなんて、私も枯れたのでしょうか?
     いや、38℃越えの金曜日と土曜日に現場で障子を吊り込む為、障子を抱えて足場や脚立の登り降りをしたおかげで、日曜日は体力が回復しなかったのでございますよ。
     そこで昨日の日曜日は1日中作業場に籠もり、帳簿関係の仕事と展翅をしておりました。

     さて、↓の画像は06月中の撮影。

  •  場所は滋賀県。
     画面背景のカシワから叩き出して採集した Favonius でございます。

     ネットから取り込んだ瞬間は、
    「おお! 以前ぬか喜びした Neozephyrus と違って Favonius やん! これはもしかすると…」
    と、期待はMAXになったのですが、フィルムケースに収納し、しげしげと眺めてみると
     「オオミドリ…?」
    という考えに至ったのでございます。
     「けど、このぽってりとした雰囲気、オオミドリにしてはチョッと違和感があるなぁ…」
    と、今のところ決めかねております。

     現状、三角紙に包まれたまま、当家の魔法の冷蔵庫に収納されているので、もしかすると滋賀県のHo先輩との相談案件になるかもしれません。
     (たぶん、オオミドリだと思いますが…)
     

  • 2022年07月09日

     久しぶりに仕事が忙しくて往生しております。
     ここ2週間程は40歳代の頃と同等の肉体労働量なんですが、とーっても疲れる…。
     明日の日曜日に、採集に行こうという気力が湧きません。
     なのに明日は長女からの要望で、原チャリを彦根まで運ぶ、っていうか、私が乗って持ってい行く事になっております。
     制限時速が30km/hですから、何時間かかるのだろうか…。

     と、グチだけではあんまりなので、チョッと前に撮っていた蝶の動画、雌のミヤマカラスアゲハでございます。


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  • 2022年07月14日

     要らん。

     自営業者なのに、こんな事を言うとバチが当たるのかもしれませんが、忙しいのは要らんのですよ。

  •  一週間ほど前からこんな状況↑で毎日アルミサッシの加工をしています。
     写っているマキタの充電式ドライバー等を使い、穴を明けたり削ったりしておるのですが、 毎日連続でこの作業をしていると右手に疲労が蓄積し、指の微妙なコントロールができなくなってしまうのです。
     そう、現在、展翅ができてないのですよ。
     冷蔵庫にキマリン等が***個体以上溜まっているのに、このままではカビが生えてしまいそうです。

     この忙しさは今月末頃まで続きそうなので、仕上がりクオリティーの低下には目をつぶって展翅することに致しましょう。