ふしみやの撮り方1・機材編

 本編は2005年の9月末から10月下旬にかけての「ふしみやの近況」で書いた撮影方法をまとめて、一 部加筆修正したものです。

1:照明

 白熱電球は色温度が低いとは言え、購入コストの点で最も優れています。色温度の問題もデジカメでの 撮影なので、カメラ側の設定とレタッチで救済できることから、このクリップ付きのライトを選びました。
 実はこの「クリップ付き」というのがミソで、鋏む場所さえ作ってやれば、色んな場所から光を当てる ことができて非常に便利です。
 元々付いていた電球は40Wだったのですが、もう少し明るさが欲しかった事と、あまりにも赤色がきつ かった事から、このようにブルー色硝子の60W電球に差し替えて使っています。  因みにこの商品、京都市左京区のキマのポイントが近くに在る、ホームセンターの○ーナンで、1個980円 でした。


2:撮影台

 1のダンボール箱は蝶屋さんなら何処のご家庭でも1個や2個は転がっている、標本箱の輸 送用パッキンケースです。
 この箱に2の木切れを、両面テープと万能ビス(L=90ミリ)を使って取り付 けます。こんなスカスカのダンボール箱にビスが利くのかいな?と疑問に思われるかもしれませんが、こ の箱の中には個々の標本箱を包んでいたダンボールがぎっしり詰まっているので、けっこう強固に締め付 けできます。この木切れにクリップ付きライトをセットする訳です。
 3はカレンダーの裏面、両面テープで1に貼り付 けておきます。この『白』でホワイトバランスをマニュアルセットしなければならないので、汚れないよ うに取り扱います。
 判りにくいですが4は15ミリのアルミアングルです。シャッターを切るとき に白いパネル板で正面を覆うのですが、そのときに白いパネル板が、ずれ落ちないようにする為のもので す。


3:ベース背景とスケール

 1のスチロール板に両面テープで2のペフ板( 標本箱のパッキンケースの中に緩衝材として、いつも何枚か入っている)を貼り付け、眼鏡を拭く布 3を皺にならないように、これまた両面テープで貼り付けます。これでブルー の背景が出来上がり。
 このブルー部分を またぐように寸法を決めてスケールを製作します。このスケール、基本的には定規に脚を付けたもの です。
 4の定規、そのままでは表面がテカッて見苦しいので先に#180程度のサンド ペーパーでこすり、敢えて細かいキズを付けおきます。この定規の縦割り半分に両面テープで薄手の白い 養生シート5を貼り付け、この部分にちょうど重なるようにT研のスーパー展 翅テープ7を取り付け、通常は8の目玉クリップで 固定しておきます。撮影時、この57の間にラベ ルを挟み込んでおきます。こうすることによって、少々スケール全体を動かしても中のラベルは動いたり しません。例によって6の脚はいただき物の素麺の箱から切り出しました。


4:反射板

 これはカメラ取り付け用の雲台?と反射板を一体にしたものです。
 1の板は片面白色の化粧ベニア、仕事で生じたドア用面材の切れ端です。こ の板にカメラレンズを突き出す為の穴3をあけ、この板の外縁に白い紙 2をカーテン状になるように貼り付けます。4 は作業机に固定してある万力で挟む為の言わば、柄になります。
 ここに写っているのは三方のカーテンを折り畳んだ姿です。こうすると、けっこうコンパクトになるの で、不要時にはチョッとした隙間に収納しておけます。
 5も仕事で生じたアルミアングル(3×25×25)の切れ端です。このアルミ アングルとカメラの底面とが、しっくり固着するように、先にぺフ板を両面テープでアルミアングルに貼 っておきます。これに直径6.5ミリの穴をあけ、6のボルト(1/4インチ目のね じ山で首下25ミリのボルトに長さ調整の為、ナット2個とスプリングワッシャ1個をねじ込んだ物)を通し てカメラを固定します。