1988年 【概観】
前年の「アサヒスーパードライ」のヒットを受けて、他の3社もドライの生産に着手、ドライ戦争勃発の年だった。
大手4メーカーだけではなく、沖縄のオリオンも「オリオンドライ」を生産、海の向こうでは世界一のビール会社、米国のアンホイザー・ブッシュ社が「バドワイザー」のドライ版「バド・ドライ」を生産する等、ドライブームは止まることを知らなかった。
ドライブームはビール以外にも波及、他の食品でも「ドライ」が続々登場。「フライドチキン“DRY”」などという商品まであった程である。
また、ドライ戦争の中、キリンはなんと6種類もの新製品を順次発売していくことを発表、愛飲家を驚かせた。
かくして、この年から数年間の各社入り乱れての新製品ラッシュの火蓋が切られた訳であるが、消費者にとっては次々に各種新しいビールが飲めるという嬉しい時代ではあった。