「本生」などのヒットもあるアサヒであるが、私がビールを飲み始めた頃の「ドラフト」はビアホール以外では正直あまり美味しいとは思わなかった。
殊にサントリーがペンギンCMで人気を博してからは、4社の中でもっとも影の薄い存在となり、店頭での回転率も悪くなったため、味と品質が落ち、また人気が落ちる、という悪循環であったのだろう。
実際その当時のアサヒの売れ行きは激減しており、シェアもサントリーに抜かれる直前、倒産も間近か、というほどだったのだから。それが奇跡の復活を遂げただけではなく、シェアナンバーワンにまで登りつめようとは誰が予測し得ただろうか。