「一番搾り」に先立つ一ヶ月前に発売。緑のラベルに合わせて、ビンもわざわざグリーンのものを用いるという凝ったビールだった。
ラガーをそのまま薄くしたような味だったので、一番搾りが発売になった時に最初に感じたのは「一番搾りで用いなかった二番麦汁を再利用しているのでは?」という疑念であった。
わざわざ一番搾りより先に発売しているという点も一層疑念を募らせた。
その後キリンの技術者の人に話をうかがう機会が合った時に、「一番麦汁だけを使っているとコストが高くつくのに、よく従来と同じ価格で出せますね」と、それとなくふってみたところ、
「企業努力です」ときっぱり否定なさった。疑ってすいませんでした。
ラガーはコクと苦味が売りのビールなので、存在自体に意義が低く(なんだかタバコの「マイルドハイライト」みたいだな)、これもすぐに消えてしまった製品である。