サッポロが従来の黒ラベル(当時は「びん生」と呼ばれていた)をリニューアル、新たな主力製品として開発したのがこの「サッポロドラフト」であった。

 さわやかで軽快な飲み口は、多分に若者を意識したのだと思うが、味の完成度は高く、これはこれで美味しいビールであった。

 が……。今まで黒ラベルを支持してきた中高年層にそっぽを向かれた。

 そのためサッポロでは急遽その年のうちに黒ラベルを復活。大幅な戦略転換をすることとなる。

 そういう訳で短命に終わってしまったが、良い出来だっただけに残念なビールである。

 

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