「ジアス」というのは「Suntory
is thinking about the earth」の略で、地球を思う心から生まれたビール、というのが売りだった。そのせいか、缶には日本のビールで初めて「ステイオンタブ」が採用された(それまでの国産缶ビールはすべてタブが缶から分離されるプルタブだった)。もっともその一方でビンはリサイクルの利かないワンウェイタイプだったのはいささか矛盾を感じるのだが。
地下水を使用し、通常の麦芽と焦がした麦芽をブレンドして用いた麦芽100%ビールという意欲作ではあったのだが、味はハーフ&ハーフのような感じで、どこか焦点のはっきりしない中途半端なビールだった。
茶色地に黒で「サントリーは地球のことを考えてます」とわざわざでっかく書いてあるこれみよがしなデザインも地味な割にはえらそうでもあり、この辺も受けなかった理由かもしれない。