VICTORIAN PUB THE ROSE & CROWN 有楽町店
「VICTORIAN PUB」という名称が示すとおり、英国のパプのスタイルを取り入れた店(ちなみに「PUB」というのは「public house」の略称で、つまりは「大衆酒場」ということ)。
この「THE ROSE & CROWN」は店の正面入り口から内装に至るまで、それらしいパブの雰囲気が十分に演出されている。都内に何店舗かあり、今回はその中の有楽町店に足を運んだ。
知る人ぞ知る、英国は上面醗酵ビールである「エール」文化の国である。
だから、本場のパブでの売り物も、何種類もの樽生ビールが味わえることにある。特に、加熱殺菌やフィルターによる濾過・炭酸ガス充填を一切行なわず、樽で熟成させた「リアルエール」をそのまま飲ませてくれるのはパブならではの売り物だ。
このROSE & CROWNもさすがに「リアルエール」という訳にはいかないが、樽生ビールを五種類も用意して、パブらしい雰囲気を演出してくれている。
ローズビア……………850円 モルツ…………………900円 ブラック………………850円 ハーフ&ハーフ………850円 カールスバーグ………850円 |
※価格はすべて1パイント(約570ml.) |
売り物は店名の一部にも使われているローズビア。サントリー武蔵野工場のマイクロブルワリーによって醸造された店のオリジナルで、赤茶色の上面発酵ビールは確かに本場のエールのスタイルを髣髴とさせる。
つまみ類も、フィッシュ&チップス(ちゃんとモルトビネガー付き)やローストビーフ、燻製の盛り合わせといったパブらしいものが中心。もちろんパブなので、シングルモルトのウィスキーも充実している。
また、この店はお得な割引時間帯や飲み放題メニューも用意されており、今回、3時間3,980円でコース料理プラス飲み物全種飲み放題(要予約)というのを頼んだのだが、たくさん味わいたいという人(つまり自分)にはかなりお得なプランであった。
最近、このようなラガー以外のビールを美味しく飲ませてくれるような店が増えてきたことは、本当に喜ばしいことである。(2007.8)