「銀河高原ビール」

 日本各地に工場を作り、銀座・上野・六本木・横浜・千葉といたるところにビアレストランを開設、急成長を狙った「銀河高原ビール」であるが、それがたたって一時は経営危機に。規模を縮小して再出発、幸いにして現在に至っている。

 各地に工場を作り、東京では大きなスーパーや酒屋に行くとたいていは置いてあるような状況なので、この銀河高原を「地ビール」と呼ぶことに抵抗がある人はいるかもしれない。しかし、そのビール作りは大手メーカーとはやはり一線を画していて、生きた酵母の入った冷蔵管理のビールを供給している点で貴重な存在である。

 さて、都内各地に作られたビアレストランで、今も(2004年現在)残っているのは新橋店と御徒町店のみである。その御徒町店に行ってみた。

 御徒町店はJRのガード下にあり、駅からは歩いてすぐの距離である。店内の内装もきれいで、テーブルもゆったりと余裕をとっているため、開放感のあるなかなかいい雰囲気の空間となっている。もっとも客が少ない時は閑散とした感じが強くなるのではあるが。

 ビールはグラスが400円、小ジョッキが500円だ。やや割高の感はあるが、生きた酵母の入った本当の生ビールは輸送にも保存にもコストがかかるのでやむを得ないだろう。だいたい値段を吊り上げている元凶は酒税なんだし。

 行った時には次の4種のビールがあった。

  ヴァイツェン

  ピルスナー

  スタウト

  白ビール

 ヴァイツェンは果実酒を思わせる華やかな香りと適度な酸味が美味しい。スタウトも燻製のようなスモーキーな香ばしい匂いとしっかりとしたコクが楽しめる。

 つまみに生ハムや鶏の燻製を食べたのだが、これがスーパー等で売られているパック製品とは別物の本格的な味わいである。また、ピザも薄焼きの本格的なナポリスタイルで、こんがりサクサクと焼けている上にボリュームもある。

 なかなかに感じの良いところなので、今度は地道な経営で長続きして欲しいものだ。(2004.2)

 

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