高円寺麦酒工房
杉並区高円寺に、店で醸造した手作りのクラフトビールを飲ませる店がある。「マイクロ・ブリュワリー」というやつですね。この店は人気があって、阿佐ヶ谷に２号店、荻窪に３号店が出来るほどの盛況ぶりだとか。
噂のその店に行ってみた。
場所は住宅地の中。一見すると普通の民家。というか、民家を改装した店のようである。看板も小さいし知らなかったら素通りしてしまうだろう。
店内も狭い。普通のテーブル席もあるが、座敷に丸いちゃぶ台という昭和の食卓みたいなコーナーもあって、なかなか面白い。席と席の間に土嚢のようなものが積んであるのだが、これはビールの原料のモルトであった。
さて、行った当日に供されていたビールは次の四種類。
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ブロンドエール |
ジョッキ390円 カップ350円 |
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クリームエール |
ジョッキ540円 カップ490円 |
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ホワイトエール |
ジョッキ540円 カップ490円 |
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ストロングエール |
ジョッキ690円 カップ630円 |
クラフトビールとしてはかなりリーズナブルな価格設定ではないかと思う。
コストダウンのためか、ビールは自分でカウンターのところまで取りに行くセルフ・サービスシステム。
しかも、頼んだジョッキには何故か色つき輪ゴムがついていた。これは二回目のビールを頼んだ時に謎が判明した。要するにジョッキも一人がずっと同じものを使用することになっていて、おかわりの際もそこに注いでもらうのである（もちろん注ぐ前に洗ってくれます）。輪ゴムは他の人のジョッキと間違えないようするための識別用であった。うーむ。これもコストダウンのためなのだろうけれど（従業員も少ない）、自分的にはそれで美味しいビールが安く飲めるのだったらオーケーである。
どのビールも個性的で美味であるが、中でもクリームエールが柑橘類を思わるような香りが豊かで素晴らしく、とても気に入った。
つまみ類も厚切りベーコン４切550円やソーセージ盛り合わせ３本が890円とまずまずお手頃。このベーコンやソーセージは、旅館で使うような固形燃料のコンロで、自分で焼きながら食べるのが楽しい。
とにかくビールは美味しくて、こじんまりとした民家のようなくつろぎ感もなんとも心地よい。
人気があっていつも混んでいるのが難だが、なんと、この店はビールの持ち帰りもできるというのである。
もし、近所にこういう店があれば、定期的に足を運んでは家飲み用にビールをテイクアウトするんだがなぁ（残念ながら我が家からは電車で一時間以上かかる）。そう言えば、昔はウスターソースとかも、自分で店に瓶を持ち込んで買うシステムだったんだよな、と懐かしい事を思い出した。（2014.3）