「森のビアガーデン」
毎年夏になると、神宮の森の一画に期間限定でビアガーデンが開かれる。キリンダイニングが営業する「森のビアガーデン」がそれだ。
今年の営業期間は5月19日から9月11日。毎年人気が高いらしく、ホームページには「只今、ご予約・お問合せのお電話が大変つながりにくくなっております。申し訳ございませんが、メールでもご予約お受付しておりますのでよろしくお願いいたします」と書いてあり、そのメールも「3日前までにご送信ください」とのこと。
「こりゃすごく混む店なのか」と思ったものの、結局は予約をしそこなったので、「入れなかったら大変だ」とばかりに3時半(営業時間は平日5時・土日3時)にあわててかけつけた。なんとかギリギリセーフだったようで、すぐに入店することができた。ホッ。
しかし、その後見る見る席は埋まり、900人収容のビアガーデンがすぐに満席となって、外に長蛇の列ができることとなった。恐るべし、森のビアガーデン!
飲み物・食べ物は、単品のオーダーもできるのだが、割安の食べ放題・飲み放題のプランを選択した。
食べ放題は2,500円(2時間。小学生は1,500円)で、「牛カルビ・塩だれラム・味付けラム・塩だれポーク・野菜」のどれでも注文出来て、これを各テーブルに設置してあるガスコンロで焼いて食べる。
飲み放題は1,500円(2時間)で、ビールは「一番搾り」「一番搾り黒」「ハーフ&ハーフ」「バドワイザー」の四種。その他にウィスキー・レモンハイ・ウーロンハイもある。
屋上ビアガーデンも悪くないが、この周囲を森林(というのはいささか大げさかもしれないが)に囲まれた屋外で飲むビールというのもまた格別である。
最初明るかった周囲が、日が落ちるにつれてだんだんと暮れて暗くなっていく。そんな風景の変化を楽しみながら、肉を焼き野菜を焼き、それをビールでぐいぐいと流し込むというのは気分のいいものだ。
こういう空間にいると、あまり暑さも気にならないから不思議だ。
23区内ではなかなかこういうシチュエーションでビールを楽しむことは出来ないので、毎年この店が人気なのも頷ける話である。(2005.8)