ビヤステーション両国

 かつての両国駅の駅舎を利用してそのままビアホールにしたのが「ビヤステーション両国」だ。本物の両国駅はすぐ隣なので、アクセスは抜群。内部には醸造所があり、作りたての地ビールが飲める。

 名称からもわかるようにサッポロ系のレストランで、入り口から入ると、何故か手前にみやげ物屋があり、その奥はコンセプトによって「江戸和食・隅田」と「ビヤホール麦酒館」とに分かれている。この辺の作りは、やはり同系列のニュートーキョーやライオンと類似している点がある。

 さて、「ステーション」の雰囲気を味わうにはやはり一階の「麦酒館」の方だ。

 店内は、もともとが駅だったせいで、天井が高い。一番奥のつきあたりにはビール醸造に使用する釜が見える。

 ここで作られている地ビールは通年商品では次の三種。

  江戸の華……ヴァイツェン

  江戸の粋……ピルスナー

  江戸の夢……プラハ・デュンケル

 また、季節によって特別醸造のビールがあり、行った時には、

  両国シンフォニー……ウイーナービール

というのがあった。なんでも「音楽の都、ウイーンではスペシャルビールと呼ばれる幻の名品」だとか。琥珀色の下面発酵ビールだ。

 地ビールはどれも全般的にクセをおさえたすっきりとした味わい。

 値段はすべて300mlが577円と、地ビールとしてはまあそこそこか。美味しいけれどもガバガバは飲めない値段だ。ただ、4人以上ならば宴会コースで地ビールも含めた飲み放題プランが1800円(料理は別)というのもある。

 つまみはレバーフライや、牛肉の地ビール煮、ニシンの酢漬け等、サッポロ系のレストランらしく色々と揃っている。もちろんサッポロビールとヱビスビールもある。

 あまり混雑していない落ち着いた雰囲気なので、両国を訪れたなら、足を運びたくなる店ではある。だが、両国と言えば、かの有名な地ビールの店「ポパイ」があるので、どっちに行こうか迷うのが難かな?(2004.9)

追記・ビヤステーション両国は2006年2月26日を持って閉店してしまったそうです。残念。

 

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