《サンクトガーレン さくら》

 サンクトガーレンの春季限定ビール。

 メーカーのウエブサイトによれば、「長野県伊那市高遠の桜の花・桜の葉を使った桜餅風味のビールです」「通常ビールは大麦麦芽でつくりますが、このビールは大麦麦芽にプラスして小麦麦芽を使用。そのため、柔らかく優しい口当たりです。ビールの苦味のもとになるホップの使用は抑え、高遠の桜の花びらと葉で風味付けをしました。桜茶などにも使われる食用の八重桜を1回の仕込み(2340L)60Kg使用しています。」とのこと。さらに、道明寺桜餅のような味わいを持たせたいので、「酒米"楽風舞(らくふうまい)"も併せて用い、お餅のような甘くふっくらした風味をビールにプラスしています」とある。

 原材料名は麦芽・楽風舞(酒米)・ホップ・さくら。アルコール分は5%。JR東日本の地産品ショップ「のもの」での購入価格は税込み552円。

 グラスに注ぐとほのかな桜餅の香り。飲むとその香りが口一杯に広がり、「ああ……春だぁ」という気持ちに。桜餅の香りと小麦入り上面醗酵ビールとでうっとりするような飲み心地である。

 価格は高めのように感じるかもしれないが、これだけの材料と手間をかけてこの価格ならむしろコストパフォーマンスは高いと思う(何しろ半分近くは税金なのだし)。

 こういうビールがこの価格で気軽に味わえるとは、日本もいい国になったなぁ。

 

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