《アサヒ ドライセゾン》

 アサヒのクラフトマンシップシリーズ第三段。コンビニ限定で、2015年7月22日発売。

 ニュースリリースによると、「『ドライセゾン』は、上面発酵酵母とシトラホップを一部使用した、フルーティーな香りとホップの軽快な苦みが特長の麦芽100%の生ビールです。セゾンとは、ベルギーとフランスの国境近くの農家で、夏場に飲まれていた自家製ビールが発祥と言われています。すっきりとした軽快な味をつくり出すために上面発酵酵母を使用し、フルーティーな香りが特長のシトラホップを一部手で投入するなど、こだわりの製法で醸造しました。一般的なセゾンよりも発酵度を高め、飲みやすさを向上させることで、ピルスナータイプのビールに慣れた日本のお客様にも飲みやすく感じる味わいに仕上げました」とのこと。

 いつも思う事だが、「ピルスナーに慣れた」日本人に合わせたビールならば、もうこれ以上作る必要ないと思うんだが。世界にはピルスナー以外にも美味しいビールのジャンルがたくさんあるんだから、それを知らしめないんだったら、このようなシリーズを作る意味もないと思う。

 それに毎回書いていることだが、「ドライ」という冠詞がついていることにも疑問。

 

 アルコール分は5.5%。価格はローソンで350ml缶が税込249円だった。

 このシリーズ恒例の能書きがまたぞろ缶に書いてある。

1.醸造学マスターによる処方監修

2.フルーティーな香りが特長のシトラスホップを一部使用

3.軽快な苦味の決め手となる厳選ホップを一部手で投入

4.上面醗酵酵母を使用し、やわらかな味わいを実現

5.麦芽を100%使用し、独自の醸造技術でほどよい酸味を実現

6.通常より1.3倍熟成させた長期間熟成製法

 ドライポーターとドライペールエールの能書きがほとんど同じであったことに批判でもあったのか、今回はかなり文章をいじってあり、共通なのは16のみである。

 飲んでみると確かにエールらしい香りと味は感じられる。セゾンというタイプのビールは初めて飲んだのだけれども、ペールエールをライトにしたような感じである。

 

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