《アサヒ グランマイルド》

 2018年4月17日発売。「限定」と謳っていないので、通年の新商品なのであろう。

 メーカーのニュースリリースによれば、「『アサヒグランマイルド』は、これまでのビールにはない新たな需要を創出するために、時間をかけゆっくり楽しむ飲用価値を追求しました。 時間をかけゆっくり楽しむ飲用価値に対するお客様のニーズは、「おいしさの持続性」と「高アルコール」です。これまでの高アルコールビール類は、時間の経過と共に“もったりとした穀物香”や“アルコール臭”が際立ってくるといった特性があり、ゆっくり時間をかけて楽しむことが難しいという課題がありました。そのような中、当社は高アルコールでありながら時間をかけて楽しめる味わいをつくりだすため、2つの特許技術を活用しました。1つは、ビールの定義変更(20184月よりビールの定義の改正が実施されます。その中のひとつとして、副原料の規制が緩和され、果実や一定の香味料などが使用可能になります。(使用する麦芽の重量の5%の範囲内に限る))で使用可能となる副原料を使い、香気をコントロールすることで、主に“もったりとした穀物香”の低減を可能にする技術です。もう1つは、原料となる麦芽から“アルコール臭”を抑制する効果のある成分を抽出する技術です。『アサヒ グランマイルド』は、この2つの技術を活用することで、食後などのくつろぎのシーンと相性の良い、柔らかなコクが続く味わいを実現しました」とのこと。

 

 原材料は麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ、レモングラスと、副原料を盛大に使うのはアサヒならではか。アルコール度は7%とストロング。350ml缶の小売価格は税込み213円だった(イオンで購入)。

 飲んでみると、副原料のレモングラスのせいかちょっと爽やかな後口を感じさせる。確かにアルコール度が高い割にそれを感じさせない。宣伝文句の通りだ。もっとも、空気に触れたビールは時間とともに酸化していくから、「時間をかけてゆっくり楽しむ」というのはラガービールの飲み方としては間違っているんだけどね。

 ただ、今までになかったタイプのビールなので、果たしてこれがどこまで消費者に受け入れられるか興味あるところである。

 

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