《アサヒ 北の職人 長熟》

 アサヒが2007年6月より発売している北海道地域限定ビール。前年の2006年に発売されていた「北の職人」のバージョン・アップ版で、貯酒期間を従来のビールの1.3倍にした「長期熟成製法」を採用したとのこと。

 地域限定発売なので、基本的には北海道でなければ入手できない。同じ地域限定発売でも、サッポロの「クラシック」は東京駅のアンテナショップ「海道ディス」でも扱っており、比較的入手しやすいのであるが、この「北の職人 長熟」はそこでも置いていないため、現物を目にすることはこれまでなかった。

 それが、有り難いことにデパートの北海道物産展で販売していて、今回はじめて入手できたのである。

 麦芽100%・アルコール度数5.5%というのは同社の「ザ・マスター」と同じなので、飲み比べてみた。また、長期熟成ということで「熟撰」も一緒に飲んでみた。

 味わいは軽い。ザ・マスターも麦芽100%にしては軽いが、それよりも更に軽い印象だ。香りも淡く、マイルドなスッキリ感はあっても、力強さはない。

 メーカーのニュースリリースには、「豊かな味わい」「飲みごたえ感」と書かれていたが、これもアサヒ基準というところか。

 比較すると、ホップの香りやモルトの風味を味わうなら「ザ・マスター」、味わい深さならば「熟撰」、ということになると思う。

 もしかしたら、北海道限定ということで、あるいは彼の地で北海道の料理と一緒に飲めばまた違った味わいなのかもしれない。沖縄のオリオンがそうであるように。

 

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