沖縄のオリオンが季節発売しているオールモルトビール「いちばん桜」を、アサヒが2009年1月に沖縄以外の県で限定発売したのだが、今回2009年の12月29日からもコンビニ限定で再発売した。
アサヒビールとオリオンビールは2002年8月より包括的業務提携の合意をしており、アサヒが沖縄県以外で「アサヒ オリオンドラフト」の販売をし、オリオンが、「アサヒ スーパードライ」をライセンス生産をする等、両者は協力関係にあるため、今回のようなことが実現した訳である。
何故桜のデザインかというと、沖縄では日本で一番早く、正月過ぎにはもう桜が咲く時期だからである。
さて、たまたま仕事で12月に沖縄に行くことがあったので、現地で発売されている缶と瓶の「いちばん桜」を購入。本土でコンビニ発売されている缶の「いちばん桜」とを並べて飲み比べてみることができた(ちなみに350ml缶が、沖縄では208円。本土では217円だった)。
殆んど同一の缶のデザインであるが、アサヒブランドのものはオリオンの上にご存知「Asahi」のロゴが入っている。また、「沖縄の春到着!!」「コンビニ限定」とプリントともされている。また、沖縄発売のものは表裏共通のデザインなのであるが、アサヒオリオンの裏側には「沖縄の“春”到着!!」「沖縄では立春のころ、緋寒桜のピンクの花がつぎつぎに色づきはじめ、早い春の訪れを告げます。そんな華やかな季節にふさわしい『贅沢な味わいと華やかな香り』のビールが、いま沖縄から届きました」と解説文がある。
昨年度発売の「いちばん桜」はアメリカ産のアロマホップである「カスケードホップ」を用いていたのが、今年のものはドイツ産のアロマホップ「ヘルスブルッカー」を採用して、「その華やかな香りに磨きをかけております(メーカーのHPより)」とのこと。
ただ、飲んでみると、オールモルトの力強さやアロマホップの華やかさはあまり感じられない。味はやっぱりオリジナルのオリオンに近いように思う。
正直言って、東京の寒空の下でこの「いちばん桜」を飲んでもピンと来ない。もっと暖かいであろう沖縄の空の下で飲んだほうがやっぱりおいしいんじゃないかな。