2018年8月21日秋限定発売。
メーカーのニュースリリースによると、「さんまやきのこなど秋に旬を迎える食材と相性の良い秋限定醸造の生ビールです。ミュンヘン麦芽を一部使用しビールらしい豊かなコクと程よい苦みに加えて、焙煎された国産米を採用し食事に合う香ばしい香りを実現しました。また、本年4月のビール定義変更により原料として新たに認められたカイエンペッパー(香辛料)を隠し味として加えたことによるピリッと心地よい刺激が、食事との相性をさらに高めます」とのこと。
最近流行のスパイスを副原料として使用してのビールである。
コンビニの棚に陳列されている姿を一目見て「キリンの秋味か?」と見まがえるほどの酷似したデザイン。
原材料は麦芽・ホップ・米・コーン・スターチ・香辛料。アルコール分は6%。香辛料を使用している点を除けば、原材料もアルコール度も「秋味」と同じである。ローソンでの購入価格は350ml缶が税込224円だった。これは「秋味」も同じ価格。ということで、この「食楽」は明らかにアサヒの「秋味」への対抗商品と思われる。
飲んでみると、焙煎米のせいなのかあるいはカイエンペッパー(唐辛子系の香辛料)のせいなのか、一種独特の香ばしいような香りがある。「秋味」とは一線を画する別の傾向のビールだ。さて、このアサヒの新しい独特の風味が消費者に受け入れられるのか、それとも古参の「秋味」が今まで通り不動の人気で変わらないのか否か。興味深いところである。