《アサヒ 世界ビール紀行〜ベルジャンエールタイプ〜》

 アサヒの「世界ビール紀行」第二弾。1130日発売なので、もっと早めに取り上げたかったのだが、このところ限定ビールが続々と発売されていることもあって、後手になってしまった。

 メーカーのホームページによれば、「伝統の『ベルジャンエールタイプ』のビールは上面発酵により、強すぎることないホップ香と、フルーティーで甘く華やかな香りが一番の特徴です。ちょっと高めのアルコール(6.5%)による豊かでしっかりしたコクと、すっきりした甘みを有します」とのこと。同様の内容のコピーは缶にもプリントされている。

 ベルギーは知る人ぞ知るビール王国で、醸造所は110。作られるビールはなんと800種に及ぶという。従って、一言で「ベルジャンエール」と言っても、はっきりとした一つの定義がある訳ではない。アサヒの作ったのは「ベルギー風のビール」というところか。

 飲んでみると、確かに上面発酵だけあって、香りは華やかだ。味にも独特の味わいが感じられる。どちらも従来のラガーにはない特徴だ。エールらしさにはやや欠けるものの、美味しいビールに仕上がっている。値段は350ml238円だった。ちなみに同じ店でスーパードライが215円。ヱビスが247円。プレミアムモルツが255円だった。最近はこの普及価格帯とプレミアム価格帯の中間の価格のビールが増えたな。

 残念ながら、この「世界ビール紀行」シリーズはこれで終わりのようで、メーカーから第三弾の告知は今のところない。

 こういう上面発酵の大手メーカーのビールは他にないので、限定と言わずにずっと継続的に売ってほしい商品なのだが、残念な話である。

 

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